2017年12月20日水曜日

ガンを探知する犬



犬の嗅覚はすごいのを活用してガンを探知するという話です。

日本では、人の息や尿の臭いでがんを見分けるの訓練が始まっています。

日本医大千葉北総病院が2010~13年、早期の胃がん患者(57人)と健康な人(185人)の尿のにおいを、訓練を受けた犬に判別させる実験をしたところ、100%かぎ分けられました。

乳がんなどでも100%判別に成功しました。

山形県金山町は今年から同病院と共同で、犬が多くの尿の中から、がんの人の尿を見つけ出せるか調べています。

実験の方法は、まず、尿が入った試験管を10本ずついれた箱を五つ圖きます。

がんの疑いがある尿があれば、犬は特定の箱の前で止まります。

だんだんと箱の中の尿を減らし、がんの疑いがある1本を特定するというものです。


これまでの検査ですでに600人以上が受け、がんの疑いがある人が数人いました。

でもこれは、がん検診の検査は、何段階かの臨床研究を経て科学的な根拠が認められたものだけです。

ですからこの研究はそれを探るほんの一歩に過ぎないとされています。


いつの日か、がんのにおい物質を特定する日が来るかもしれません。

それを見分けるセンサーを開発でされば、がんをにおいで見分ける「臭診」が生まれるかもしれません。

とすれば、これは夢のある話で、その第一歩ということができるでしょう。


2017年12月11日月曜日

寝ない子は脳の海馬が小さい



睡眠時間の違いが記憶にかかわる重要な脳の部位の形態に影響を与えることが、最新の脳科学研究によってわかり始めています。
 
東北メディカルーメガバンク機構の瀧靖之教授らが、5歳から18歳までの290名の健康な子どもの脳と平日の睡眠時間の関係を特殊な機械を使って計測したところ、睡眠時間が長い子どもは、そうでない子どもよりも、脳の海馬が大きいという結果が出たのです。
 
逆にいえば、睡眠時間が短い子どもは、良く寝る子どもよりも海馬が小さいということ
になります。

具体的には海馬にある灰白質(脳の中でも重要な神経細胞体がたくさん存在するところ)
の体積に違いがあったのですが、そのメカニズムとして、腫眠時間の減少が海馬の神経細胞の新生や分化を抑制することが示唆されています。
 
この研究の重要な点は、海馬の働きにあります。

海馬は、脳の中でも、唯一成人後も細胞分裂を繰り返す部分です。

勉強など新しいことを記憶する領域として有名です。

また、アルツ(イマー病やうつ病に関係する重要な部位であるともいわれています。

そのため海馬の体積か大きいことは、その後の人生におけるいくつかの病気を回避するのに重要であると指摘されているのです。

睡眠時間の違いが脳の重要な部位のサイズを変えてしまうほど恐いことなのです。
 
それにしてもなぜ日本の子どもの生活スタイルは昼型から夜型へとシフトしていったのでしょうか。

結論から先に書くと、それは現代の大人たちの夜ふかし生活が子どもたちを巻き込んでいったからといえます。