2015年9月30日水曜日

終活

日本では「○活」ということばが飛び交っている。

日本の事情を知らない方に簡単に説明すると、
たとえば、就職活動は「就活」。

結婚したい人があれこれ結婚のために動いて活動することは「婚活」という具合だ。

さて、誰にでもいつかは訪れる死。人生の最期。
この準備の事を「終活」などと呼んでいる。

それに伴う葬儀や墓、遺産の相続などについて、生前から計画・準備しておくのが終活の主な中身だ。


企業や団体では、無料で説明会を開催したり、相談窓口を設置しているところもある。

エンディングノートや遺言の書き方、葬式の種類と長所・短所、相続の対策……。

さて、新聞に紹介されていたのはこんな例。

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12日、イオンの葬祭事業子会社「イオンライフ」が千葉市の「イオンモール幕張新都心」で開いた「終活フェア」では、高齢者らが講師の説明に熱心に聴き入っていた。

参加は無料で、妻(66)と参加した男性(71)は
「いかに費用をかけずに葬式を行うか、という話が参考になった」と述べた。

イオンライフは、こうした終活関連のフェアや相談会を全国で年間約100回開催している。

電話では1日24時間、年中無休で、葬儀などの相談に無料で応じている。

また、一般社団法人「終活カウンセラー協会」は終活に関する検定試験を実施し、合格者を「終活カウンセラー」に認定している。

同協会監修のインターネットサイ卜「終活相談ドットコム」では、
登録している全国約1000人の終活カウンセラーの氏名や連絡先を、市区町村別に紹介している。

その職業は葬儀社や金融機関の社員、自営業者、主婦など様々で、ほとんどが電話や電子メーを受け付けているという。
       
また、SMBC日興証券は今月、「相続相談マネージャー」を大都市圏の10支店に配置した。
今年中に国内全支店の9割近くの109支店に置く予定だ。

このマネージャーは、相続に関する社内資格や終活カウンセラー協会の認定資格を取得している。そして、月に1回ぽど無料でセミナーなどを開催している。

また、「体験サービス」もある。

クラブツーリズムは、墓石の代わりに樹木や花の下に遺骨を埋める「樹木葬」の見学や、遺骨を粉末状にして海にまく「海洋散骨」の模擬散骨ができるツアーを首都圏で月に2、3回開催している。

料金は1万円前後で、全国から参加者が訪れているようだという。

あなたもそろそろ準備が必要ですか?

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2015年9月28日月曜日

ニッポンの粗食を見直す-4


では、私たちを健康にしてくれる「ごはん食」を実践するために、具体的にどのようにメニューを考えればいいでしょうか。


食事メニューの基本は、

主食5、野菜・海藻・芋類3、
豆・種実1、魚介類、卵(動物性食品)1

という「バランス」を中心に考えます。


食品一品一品に含まれる栄養素を細かく考えることは、あまり意味がありません。

食事は、すべてまとめて食事であり、食生活と考えるからです。


●主食:5
まずは、主食のごはん・主食はしっかりと食べてカロリーをとります。

そのためには一回の食事の半分を、ごはんで占めるようにします。

問題は、お米の選び方です。今、多くの人が~常的に食べている精白米は、玄米を精製したものです。

糠が削り落とされているため、ビタミンやミネラル、食物繊維など、貴重な栄養素が失われてしまっています。

栄養的な面からいえば、最も栄養価が高いのは未精製の玄米です。

このほか、完全には粕製されていない三分づき米、5分づき米、7分づき米などの分づき米、
ハト麦、アワ、キピなどの麦類や雑穀があります。
 
とはいえ、玄米や分づき米は、その食感などから苦手な人も多いものです。

その場合は、七分づき、胚芽米などの比較的白いごはんを食べるといいでしょう。

あるいは、白米に雑穀や麦などを入れて炊くのも一つの方法です。


●野菜・海藻・芋類:3
野菜や芋類、ワカメ、昆布、ヒジキなどの海藻類は、季節を考えながら選びます。

野菜なら、春はフキノトウやノビルなどの山菜、夏はレタスやキュウリのような水分の多い野菜、秋はキノコや芋類、そして冬は大根やネギなどが旬です。

煮物、あえ物、お浸しにして食べましょう。

2種類くらいの食材を選んで組み合わせ、味噌汁の具にするのもお薦めです。

生で食べる場合は、油が多いドレッシングではなく、酢や醤油で味つけします。

同じ生でも、糠の栄養やうまみか加わる漬物にすれば、いうことありません。


●豆・種実:1
豆類には、大豆、小豆、イングン、エンドウなどの種類が、また、大豆を加工した大豆製品として、豆腐・納豆・油揚げなどがあります。

種実の代表は、ゴマやクルミ、ピーナツなどです。

豆は、ゆでるのに時間がかかりますから、市販のゆで豆や缶詰を大いに利用してください。

豆腐は、栄養面でも注目の食材ですか、夏には冷ややっこ、冬には湯豆腐と、その季節季節に合った調理法によって、一年中楽しむことができる素晴らしい食品です。

ゴマやクルミは、お浸しなどのあえ衣として使うと、無理なく使えます。


●魚介類・卵:1
動物性食品は、魚介類や卵でとります。魚介類も旬を知って、それを十分に取り入れるようにします。

卵は通常の鶏卵だけでなく、タラコやトビッコなどの魚卵やウズラの卵も利用するといいでしょう。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんの基本レシピ」より

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2015年9月26日土曜日

ニッポンの粗食を見直す-3

続き


風土に合った、旬のものを食べる

 日本人に合った伝統食は、そこに生きる人たちが工夫を重ねて生み出した、理にかなった食事です。

つまり、『FOOD(フード)―風土」なのです。

東西に長い国土と周りを海に囲まれていること、そして四季を持つという日本の素晴らしい特性を十分に受け止めて、その季節季節の食材を、その土地ではぐくまれてきた方法で、無理なく食べるそんな食生活を、日本人は送るべきなのです。

ごはん食は、日本人が昔からずっと食べ続けてきた食事です。

ごはんを主食にもってくれば、自然に旬の食材が食卓に登場するはずです。


お金がかからず、毎日食べられる

季節の食材を食べれば、そんなにお金もかかりません。旬の食材は流通量が増えるので、値段も安くなります。

特に野菜は旬が値段に反映されやすいので、その時期に最も安い物を選べば、旬の食材に出合えるはずです。

魚介類の場合は、値段の安さか、「天然物」の判断基準になるといえます。

アジやイワシなどの安い大衆魚は、養殖する意味がありませんから。
 
また、食生活はケ(日常)の食事の積み重ねで成り立つものです。

毎日食べても飽きない、当たり前の食事こそが、私たち日本人に合った食事です。
 
考えてみてください。どんなにラーメン好きな人でも、1日3食1週間食べ続けられる人は多くないはずです。

でも、ごはんは………おのずと答えは出てくるでしょう。

  
体が自然と健康になっていく

ごはんを中心に、味噌汁と漬物、それに旬の食材を加えた『ごはん食』は、私たち日本人の体に合った、まさに正しい燃料です。

これを続けていけば、体は自然と健康になります。

ごはんをしっかり食べれば、便秘もすっきりと改善されるでしょう。

これは決して素晴らしいアイデアでも、新しい理論でもありません。

当たり前のことなのです。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から

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和食・粗食を考える 
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2015年9月24日木曜日

ニッポンの粗食を見直す-2

長寿の秘訣は主食にあり

日本人の食生活がおかしくなったのは、1955年に始まった『栄養改善普及運動』からです。

これは、戦後の栄養不足から回復するために、肉・牛乳・卵といった高たんぱくの食材をとろうというもので、お米の消費量が減り、パンや油脂、乳製品などか多いという
食の欧米化が進むきっかけになりました。 

想像以上にひどい今の食生活を、私たちはどう改善すればいいのでしょう。

そして、「日本人に合った食事」とは何なのでしょうか。

それは、歴史的ににいえば、縄文後期や弥生時代から日本人が食べ続けてきた「ごはん」を中心とする食事をすることです。

日本人は長年、ご飯を食べ続けてきました。それが体に悪いはずはないのです。

これを現代生活で実践するにはどうしたらいいでしょうか。 

管理栄養士の幕内さんがあげている6つの提案を見ていきましょう。


長くなるので前半の3つをまずご紹介します。


●ごはん、味噌汁、漬物を基本とする

 ごはん、味噌汁、漬物という3品の組み合わせは、鎌倉時代から800年以上も続いています。

主食のごはんと、それを引き立てる発酵食品である味噌汁、漬物という名脇役。

これに野菜、種実、海藻、魚介類を副食とすれば、現代のごはん食は完成です。


●ごはんをいっぱい食べる

 ごはんは、日本人に合った、最高のエネルギー源です。

しかも体にかかる負担か少ないので、たくさん食べても問題はありません。

逆に、ごほんの摂取が少ないと、どうしてもほかのものでエネルギー補給をしなければならず、
廿い物やお菓子などに手を出してしまいがちです。

ごはんをたくさん食べれば、こうした間食を食べたいという気持ちは少なくなるはずです。
 
また、ごはんを主食にすれば、副食も自然と適切な物を選ぶようになります。

野菜、種実、海藻、魚介類を、素材を生かしたまま食べるには、主食をごはんにする以外には難しいのです。

例えば、パンやラーメンを主食にするとそれだけで十分ですし、副食をとる場合も自然と油の多いドレッシングをかけたサラダや油物になりがちです。


肉類や油物は少なく

肉類や禎物は、食事の欧米化によって、急激に取り入れられたもので、日本人の食生活史上では、ほんの50年ほどの歴史しかありません。

日本人の体にとっては「異物」なのです。

間違った燃料を補給しても、体はいうことをきいてはくれません。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から

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人食いバクテリアに気をつけろ!

「人食いバクテリア」と呼ばれ、手足の壊死(えし)や意識障害を起こして死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。

これがいま、日本で流行しだしているのだ。

特にお年寄りは気をつけたい。


今年の9月6日までの患者数が302人で、過去最多だった昨年の270人という数字をすでに上回っている。

高齢者が重症化しやすいため、感染研は、手足の腫れや激しい喉の痛みなど感染が疑われる場合は、早急に医療機関を受診するよう呼びかけている。


この感染症は1987年に米国で見つかり、日本では92年に初めて報告された。

主な原因菌の「A群溶血性レンサ球菌」は特別な細菌ではなく、扁桃炎や飛び火、皮膚炎などを起こすが、通常は抗菌薬で治療できる。

症状がないまま喉などに保菌している子どももいるという。
だが、傷口などから細菌が体に入ると、重症化する場合がある。


初期症状としては手足の痛みや腫れ、38度以上の発熱などだが、進行は速い。
筋肉や筋膜を壊死させたり、血流に乗って全身に回り多臓器不全などを引き起こしたりすることもある。

また、発症して数十時間以内にショック状態で死ぬこともあると言われています。

治療法としては、ペニシリン系の抗菌役で早めの治療が必要とされています。

お年寄りの感染が多いので持病などで体が弱っている人は特に注意しなければなりません。

2015年9月22日火曜日

ニッポンの粗食を見直す-1



サルさん、ヤギさん、ブルガリア人があふれる現代の日本

日本の管理栄養士の草分けで、有名な幕内秀夫さんが出会った多くの人が食事に強い興味を持っているにもかかわらず、その内容はあまりにもひどいことを嘆いての感想です。

多過ぎる情報、間違った情報に踊らされているのではないか。
 
幕内秀夫さんは相談を受けるときに、必ず患者さんの朝食のメニューを聞きます。

すると、果物ばかり食べている人、サラダばかりの人、ヨーグルトばかり、といった人が半数以上を占めます。


この傾向は特に若い女性に顕著です。

それにしても、日本はいつからサルさん、ヤギさん、ブルガリア人ばかりになったのでしょうか。

戦後、日本人の生活は本当に豊かになりました。

にもかかわらず、食生活は豊かになるどころか、おかしくなってしまいました。

豊かになったはずの食生活が、「新しい栄養失調」を生んでいるのです。
 
「新しい栄養失調」とはもちろん、量的な不足をいっているのではありません。

果物にサラダにヨーグルト………つまり日本人に適した、日本人に本当に必要な物を食べていない、まさに現代日本人の食生活を指しているのです。
 
食生活の欧米化によって、脂質やたんぱく質の摂取量が増え、カロリーは十分過ぎるほどとっています。

しかしその一方で、白いパンやラーメン、白砂糖、油脂類などに代表される精製・加工食品の普及などで日本人が昔から食べてきた食材が減り、その結果、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素がかなり不足しています。

さらに、コンビニ弁当やレトルト食品といった便利な食品の多くには、食品添加物や化合物、農薬などが使われています。

幕内さんの食事アドバイスを受けて、ごはん中心の食事を実践した人は、そのほとんどが劇的に改善しました。

それはなぜか?ごはんに特別な力があるわけでも何でもありません。

ただ、ごはんが私たち日本人に最も合ったものであり、今までのひど過ぎるマイナスの食事を、
ゼロにリセットしてくれるからなのです。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から


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2015年9月20日日曜日

頭から尻尾まで食べる!

脳にも体にもいい料理法があります。 

まず、食べものは頭から尻尾まで食べることです。

牛や豚、鶏などは少々むずかしいかもしれません。

鶏肉の場合、頭は別にして、内臓をとった全体(お肉屋さんで売っている。「丸」といいます)を圧力鍋で調理していたのがスキーヤーの三浦敬三さんです。

圧力鍋を使って調理すると、皮や身はもちろん、骨までやわらかくなり、それこそまるごと食べることができます。

三浦さんは、こうしてつくった鶏の丸煮を切り分けて冷蔵庫に保存して食べていました。

鶏だけでなく、大好きだった背の青い魚、サンマなども頭と内臓を取って、骨ごと圧力鍋で煮ていました。

こうすると、骨まで食べることかできるのです。

まるごと食べると、その食べものが持っている栄養のすべてをとることができるのです。
 
こういうまるごと食べることを「一物全体食」といいます。

穀類でいえば精白しないで、お米なら玄米の状態、パンや小麦粉なら全粒粉のもの、野菜も皮をむかずにそのまま、根菜類も葉まで、小魚なら頭ごと食べることです。

本に紹介されていた三浦敬三さんが作っていた鶏の丸煮の作り方は以下の通りです。
 
【材料】
 鶏1羽(内臓を抜いたもの、「丸」として売られています)
 ショウガ2かけ分(薄切りにします)
 醤油大さじ2
 みりん 大さじ1
 砂糖 小さじ1
 酒 大さじ2

【作り方】
1.鶏を中も外も水洗いして水気を切っておきます。
2.圧力鍋に鶏と調味料をすべて入れ、鶏が少し浸るぐらい水を加え、ふたをして90分煮る。
3.あとは切り分けて、食べる分だけ取りだして残りは冷蔵庫に。

ちなみに、三浦敬三さんは、これを4~5日で食べきってしまったそうです。

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2015年9月18日金曜日

ストレッチをしている人、していない人の違い

「筋肉が伸びる」といういい方をときに耳にすることがあるでしょうか?

まるでゴムのように伸び縮みするとイメージしていると思いますが実は筋肉が伸びることはありません。

正確には筋肉がもとの長さに戻っているだけで、それ以上伸びているのではないのです。

また、定期的にストレッチしていると筋線維を構成している細胞の数が増えるので、筋の長さが長くなることによって可動範囲が広がるという意味です。

運動したときや、たくさん筋肉を使ったあとにそのままししておくと筋肉の長さが短くなりやすくなります。

これは筋肉が運動して運動神経がはたらくと、筋が収縮するためのスイッチが入るからです。

運動後はそのスイッチが入ったままの状態になるので、ゆっくりリラックスした状態でストレッチをすることで、このスイッチをオフにしなければなりません。
 
しかし、そのスイッチが入ったままの状態で放置しておくと、筋細胞の一部がお互いに結合しあい硬くなっていくと考えられています。

日頃のストレッチは重要ですが、筋肉を使つたあとのストレッチはもっと重要なのです。

毎日、あるいはからだを動かしたあとに必ずストレッチをする習慣がある人と、ない人の違いは、柔軟性の質です。
 
日常的にストレッチの習慣がない人が、たまたまストレッチをしでも、筋肉を覆っている筋膜しか伸びません。

入浴後など、からだが温まっていると筋肉が伸びやすいのですが、これぱ筋膜の柔軟性が上がっている状態で、一時的なものです。

持続的に柔軟性が上がるものではありません。

 
試しにこんなことをやってみてください。

まず立って前屈し、指先がどこまでいくかのテストです。

ほとんどの人が、先はどよりも少しだけ柔軟性が上がったと思います。

また、おふろに入る前と入った後では後のほうが柔軟性が上がっていると思います。

しかし、どちらも次の日になればまた最初の柔軟性に戻ってしまいます。

これは、筋膜の柔軟性が一時的に上がったことによるものです。
 
しかし、これが普段から習慣化され継続的にストレッチをしている人は、筋膜の中に詰まっている筋線維を構成しているサイコメアという収縮装置の数がどんどん増えていきます。

これが筋線維の長さを増し、柔軟性を高めているのです。

たとえば、同じ長さを保つのに、輪ゴムの輪を10本つないだ状態と、6本つないだ状態とでは、どちらに余裕があるかといえば、当然10本です。

6本では1本1本が引っ張られてしまい、切れやすくなってしまいます。

筋肉の柔軟性も、これと同じことなのです。

仕事の合間に、気が付いたら首周りや肩まわりをほぐしたり、入浴後に5分でもいいから、
身体を伸ばす習慣を身に付けましょう。

習慣化してストレッチを継続して行うようになれば、サイコメアの数が増え、持続的に柔軟性が上がるようになります。


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2015年9月13日日曜日

たんぱく質はアミノ酸の集合体

人間のカラダは約20種類のアミノ酸でできています。

それぞれのアミノ酸には名前がついていて、機能も違います。
しかし残念なことに、人間は約半分の11種類のアミノ酸しか、自分の体内で準備ができないのです。

それ以外の9種類のアミノ酸は、それを持つ生き物から摂るということになります。

人間が生きていくためには、他の生物の命に頼らざるを得ないのです。

人が独自に合成できない9種類のアミノ酸は、スレオニン、リジン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファン、メチオニン、バリン、イソロイシンで「必須アミノ酸」と呼ばれています。

では、アミノ酸とはどんなものでしょうか。

簡単に言ってしまえばツメがたくさんある物質で、ツメ同士で結合し合った物質がたんぱく質です。

言い換えれば、たんぱく質=アミノ酸です。

大雑把な言い方ですが、人間のカラダの中で、形のあるものはほとんどがたんぱく質で形成されています。

筋肉、毛髪、皮膚、ツメ、血管、そして血液も主な成分はたんぱく質です。

このように成分が同じなのに、さまざまな形態になっているのはなぜなのでしょうか。

それはたんぱく質を構成するアミノ酸の種類や数が違うからです。

筋肉は筋肉の、毛髪には毛髪のアミノ酸の組み合わせがあって、アミノ酸の結合の仕方や数が、違ったたんぱく質の形態となってあらわれているのです。

たとえば、弾力のある血管にしたいと思って、口からたくさんのたんぱく質を摂っても、すぐに血管の形になるわけではありません。

口から入ってきたたんぱく質は体内で消化されます。

まず胃の中で、胃液に含まれるペプシンによって大まかに分解され、その後、膵臓から分泌される
膵液(トリプトシン)や腸液でさらに分解され、より細かいアミノ酸の状態となって小腸で吸収されます。

こうしたプロセスを経て、はじめてカラダを形成する材料となり、カラダから指令を受けたアミノ酸の1つ1つが目的に応じた配列に結合されていくのです。

このアミノ酸がカラダのどの部分で使われるかは、「神のみぞ知る」ということです。
 
私たちが食事として食べるたんぱく質は、筋肉を形成したり、髪の毛になったりするための働きを無意識のうちに行っているのですが、この大切な作業を確実に行うために私たちが意識して行えることが1つだけあります。

それはよく噛むことです。

噛むことによって出る唾液はでんぷんを消化しますが、たんぱく質を分解することはできません。

しかし、しっかり咀嚼することで、「食べ物がもうじき入ってくるぞ」というサインが胃に届きます。

すると胃や腸が消化の準備を開始します。

噛んでいる間に、胃の中では20~30%の胃液が分泌されて、噛み砕かれた食物がいつ入ってきてもいい状態になっています。

さらに、咀嚼され細かくなった食べ物は表面積が大きくなり、より多くの胃液に触れることで消化効率もグーンと上がります。

これが次々と連鎖して、腸液や豚液もスムースに分泌されて、消化だけでなく吸収も効果的に行われるようになるのです。

「筋肉を太くしたいから」とたんぱく質を大量摂取して、よく噛まずに呑み込むようにして食べる量をこなす人がいます。

これはまったくの逆効果。

たんぱく質が十分に吸収されないうえに、胃腸に負担をかけてしまうのです。


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2015年9月3日木曜日

注目されているエゴマ油とアマニ油


日本ではいま、エゴマ油とアマニ油が最近注目を集めている。

脳卒中や認知症などの予防効果が期待されているかららしい。

 ーーーーーーーーーーーー   

エゴマ油は、エゴマというシソ科の一年草の種子を搾ってとります。
クセがなく、まったりした口当たりが特徴です。
  
一方、アマニ油はリネンの原材料となる亜麻の種子を搾った油です。
本来は苦味があるのですが、精製すると苦味が抑えられます。
 
油の主成分である脂肪酸には様々な種類があり、エゴマ油やアマニ油には「α-リノレン酸」という、体内では合成できない必須脂肪酸が多く含まれています。
  
「α-リノレン酸」は、青魚の魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)と同じ分類に入ります。

体内に入った「α-リノレン酸」は、一部がEPAやDHAに変わります。

 
厚生労働省の2015年版「日本人の食事摂取基準」によりますと、
EPA、DHAの摂取は、冠動脈疾患のほか、脳卒中や糖尿病、乳がん、大腸がん、肝がん、あるタイプの認知障害やうつ病などに対して、「予防効果を示す可能性がある」とされています。
       
数年前から、このエゴマ油とアマニ油のこういった効能が注目されるようになり、商品化も進んでいるのです。
 
だだ、注意が必要なのは、エゴマ油もアマニ油も、熱や光で酸化しやすい点です。


食品学が専門の実践女子大学の田島真学長は

「開封後は冷蔵庫で保管して早めに食べきることが大切です。
また、加熱せずにドレッシングの材料などとして使うのがお勧め」

と話しています。
 
このため、酸化を防ぐために、遮光瓶を採用したり、使い切れる量だけを小分けにした商品が登場しています。

また、これらを含んだパスタソースやドレッシングも売り出されています。
       
摂取量については、厚労省が「α-リノレン酸」やEPA、DHAなどが含まれる「n-3系脂肪酸」の基準を示しているので参考にしましょう。

年齢や性別によって目安量は異なり、例えば30~49歳の男性で2.1グラム、同じく女性で1.6グラム摂るるのか望ましいとされています。

 
また、田島学長は、

「とうもろこし油や大豆油などリノール酸が多く含まれる油の摂取とのバランスも考えると良い」

とも指摘しています。

「リノール酸」も体内で合成できない必須脂肪酸だが、取りすぎると血栓ができやすくなるなどの弊害があるのです。

「α-リノレン酸」はその弊害を打ち消してくれるので、「リノール酸」3~4に対し、「αjリノレン酸」1を摂取するバランスが望ましいようです。 

ただ、どんな油でも取りすぎれば高カロリーとなってしまうので、バランスよく、適量を摂取したいものです。

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