2015年9月18日金曜日

ストレッチをしている人、していない人の違い

「筋肉が伸びる」といういい方をときに耳にすることがあるでしょうか?

まるでゴムのように伸び縮みするとイメージしていると思いますが実は筋肉が伸びることはありません。

正確には筋肉がもとの長さに戻っているだけで、それ以上伸びているのではないのです。

また、定期的にストレッチしていると筋線維を構成している細胞の数が増えるので、筋の長さが長くなることによって可動範囲が広がるという意味です。

運動したときや、たくさん筋肉を使ったあとにそのままししておくと筋肉の長さが短くなりやすくなります。

これは筋肉が運動して運動神経がはたらくと、筋が収縮するためのスイッチが入るからです。

運動後はそのスイッチが入ったままの状態になるので、ゆっくりリラックスした状態でストレッチをすることで、このスイッチをオフにしなければなりません。
 
しかし、そのスイッチが入ったままの状態で放置しておくと、筋細胞の一部がお互いに結合しあい硬くなっていくと考えられています。

日頃のストレッチは重要ですが、筋肉を使つたあとのストレッチはもっと重要なのです。

毎日、あるいはからだを動かしたあとに必ずストレッチをする習慣がある人と、ない人の違いは、柔軟性の質です。
 
日常的にストレッチの習慣がない人が、たまたまストレッチをしでも、筋肉を覆っている筋膜しか伸びません。

入浴後など、からだが温まっていると筋肉が伸びやすいのですが、これぱ筋膜の柔軟性が上がっている状態で、一時的なものです。

持続的に柔軟性が上がるものではありません。

 
試しにこんなことをやってみてください。

まず立って前屈し、指先がどこまでいくかのテストです。

ほとんどの人が、先はどよりも少しだけ柔軟性が上がったと思います。

また、おふろに入る前と入った後では後のほうが柔軟性が上がっていると思います。

しかし、どちらも次の日になればまた最初の柔軟性に戻ってしまいます。

これは、筋膜の柔軟性が一時的に上がったことによるものです。
 
しかし、これが普段から習慣化され継続的にストレッチをしている人は、筋膜の中に詰まっている筋線維を構成しているサイコメアという収縮装置の数がどんどん増えていきます。

これが筋線維の長さを増し、柔軟性を高めているのです。

たとえば、同じ長さを保つのに、輪ゴムの輪を10本つないだ状態と、6本つないだ状態とでは、どちらに余裕があるかといえば、当然10本です。

6本では1本1本が引っ張られてしまい、切れやすくなってしまいます。

筋肉の柔軟性も、これと同じことなのです。

仕事の合間に、気が付いたら首周りや肩まわりをほぐしたり、入浴後に5分でもいいから、
身体を伸ばす習慣を身に付けましょう。

習慣化してストレッチを継続して行うようになれば、サイコメアの数が増え、持続的に柔軟性が上がるようになります。


関連参照
中高年からの筋肉作り  
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