2015年9月22日火曜日

ニッポンの粗食を見直す-1



サルさん、ヤギさん、ブルガリア人があふれる現代の日本

日本の管理栄養士の草分けで、有名な幕内秀夫さんが出会った多くの人が食事に強い興味を持っているにもかかわらず、その内容はあまりにもひどいことを嘆いての感想です。

多過ぎる情報、間違った情報に踊らされているのではないか。
 
幕内秀夫さんは相談を受けるときに、必ず患者さんの朝食のメニューを聞きます。

すると、果物ばかり食べている人、サラダばかりの人、ヨーグルトばかり、といった人が半数以上を占めます。


この傾向は特に若い女性に顕著です。

それにしても、日本はいつからサルさん、ヤギさん、ブルガリア人ばかりになったのでしょうか。

戦後、日本人の生活は本当に豊かになりました。

にもかかわらず、食生活は豊かになるどころか、おかしくなってしまいました。

豊かになったはずの食生活が、「新しい栄養失調」を生んでいるのです。
 
「新しい栄養失調」とはもちろん、量的な不足をいっているのではありません。

果物にサラダにヨーグルト………つまり日本人に適した、日本人に本当に必要な物を食べていない、まさに現代日本人の食生活を指しているのです。
 
食生活の欧米化によって、脂質やたんぱく質の摂取量が増え、カロリーは十分過ぎるほどとっています。

しかしその一方で、白いパンやラーメン、白砂糖、油脂類などに代表される精製・加工食品の普及などで日本人が昔から食べてきた食材が減り、その結果、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素がかなり不足しています。

さらに、コンビニ弁当やレトルト食品といった便利な食品の多くには、食品添加物や化合物、農薬などが使われています。

幕内さんの食事アドバイスを受けて、ごはん中心の食事を実践した人は、そのほとんどが劇的に改善しました。

それはなぜか?ごはんに特別な力があるわけでも何でもありません。

ただ、ごはんが私たち日本人に最も合ったものであり、今までのひど過ぎるマイナスの食事を、
ゼロにリセットしてくれるからなのです。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から


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