2015年9月3日木曜日
注目されているエゴマ油とアマニ油
日本ではいま、エゴマ油とアマニ油が最近注目を集めている。
脳卒中や認知症などの予防効果が期待されているかららしい。
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エゴマ油は、エゴマというシソ科の一年草の種子を搾ってとります。
クセがなく、まったりした口当たりが特徴です。
一方、アマニ油はリネンの原材料となる亜麻の種子を搾った油です。
本来は苦味があるのですが、精製すると苦味が抑えられます。
油の主成分である脂肪酸には様々な種類があり、エゴマ油やアマニ油には「α-リノレン酸」という、体内では合成できない必須脂肪酸が多く含まれています。
「α-リノレン酸」は、青魚の魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)と同じ分類に入ります。
体内に入った「α-リノレン酸」は、一部がEPAやDHAに変わります。
厚生労働省の2015年版「日本人の食事摂取基準」によりますと、
EPA、DHAの摂取は、冠動脈疾患のほか、脳卒中や糖尿病、乳がん、大腸がん、肝がん、あるタイプの認知障害やうつ病などに対して、「予防効果を示す可能性がある」とされています。
数年前から、このエゴマ油とアマニ油のこういった効能が注目されるようになり、商品化も進んでいるのです。
だだ、注意が必要なのは、エゴマ油もアマニ油も、熱や光で酸化しやすい点です。
食品学が専門の実践女子大学の田島真学長は
「開封後は冷蔵庫で保管して早めに食べきることが大切です。
また、加熱せずにドレッシングの材料などとして使うのがお勧め」
と話しています。
このため、酸化を防ぐために、遮光瓶を採用したり、使い切れる量だけを小分けにした商品が登場しています。
また、これらを含んだパスタソースやドレッシングも売り出されています。
摂取量については、厚労省が「α-リノレン酸」やEPA、DHAなどが含まれる「n-3系脂肪酸」の基準を示しているので参考にしましょう。
年齢や性別によって目安量は異なり、例えば30~49歳の男性で2.1グラム、同じく女性で1.6グラム摂るるのか望ましいとされています。
また、田島学長は、
「とうもろこし油や大豆油などリノール酸が多く含まれる油の摂取とのバランスも考えると良い」
とも指摘しています。
「リノール酸」も体内で合成できない必須脂肪酸だが、取りすぎると血栓ができやすくなるなどの弊害があるのです。
「α-リノレン酸」はその弊害を打ち消してくれるので、「リノール酸」3~4に対し、「αjリノレン酸」1を摂取するバランスが望ましいようです。
ただ、どんな油でも取りすぎれば高カロリーとなってしまうので、バランスよく、適量を摂取したいものです。
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