2017年12月20日水曜日

ガンを探知する犬



犬の嗅覚はすごいのを活用してガンを探知するという話です。

日本では、人の息や尿の臭いでがんを見分けるの訓練が始まっています。

日本医大千葉北総病院が2010~13年、早期の胃がん患者(57人)と健康な人(185人)の尿のにおいを、訓練を受けた犬に判別させる実験をしたところ、100%かぎ分けられました。

乳がんなどでも100%判別に成功しました。

山形県金山町は今年から同病院と共同で、犬が多くの尿の中から、がんの人の尿を見つけ出せるか調べています。

実験の方法は、まず、尿が入った試験管を10本ずついれた箱を五つ圖きます。

がんの疑いがある尿があれば、犬は特定の箱の前で止まります。

だんだんと箱の中の尿を減らし、がんの疑いがある1本を特定するというものです。


これまでの検査ですでに600人以上が受け、がんの疑いがある人が数人いました。

でもこれは、がん検診の検査は、何段階かの臨床研究を経て科学的な根拠が認められたものだけです。

ですからこの研究はそれを探るほんの一歩に過ぎないとされています。


いつの日か、がんのにおい物質を特定する日が来るかもしれません。

それを見分けるセンサーを開発でされば、がんをにおいで見分ける「臭診」が生まれるかもしれません。

とすれば、これは夢のある話で、その第一歩ということができるでしょう。


2017年12月11日月曜日

寝ない子は脳の海馬が小さい



睡眠時間の違いが記憶にかかわる重要な脳の部位の形態に影響を与えることが、最新の脳科学研究によってわかり始めています。
 
東北メディカルーメガバンク機構の瀧靖之教授らが、5歳から18歳までの290名の健康な子どもの脳と平日の睡眠時間の関係を特殊な機械を使って計測したところ、睡眠時間が長い子どもは、そうでない子どもよりも、脳の海馬が大きいという結果が出たのです。
 
逆にいえば、睡眠時間が短い子どもは、良く寝る子どもよりも海馬が小さいということ
になります。

具体的には海馬にある灰白質(脳の中でも重要な神経細胞体がたくさん存在するところ)
の体積に違いがあったのですが、そのメカニズムとして、腫眠時間の減少が海馬の神経細胞の新生や分化を抑制することが示唆されています。
 
この研究の重要な点は、海馬の働きにあります。

海馬は、脳の中でも、唯一成人後も細胞分裂を繰り返す部分です。

勉強など新しいことを記憶する領域として有名です。

また、アルツ(イマー病やうつ病に関係する重要な部位であるともいわれています。

そのため海馬の体積か大きいことは、その後の人生におけるいくつかの病気を回避するのに重要であると指摘されているのです。

睡眠時間の違いが脳の重要な部位のサイズを変えてしまうほど恐いことなのです。
 
それにしてもなぜ日本の子どもの生活スタイルは昼型から夜型へとシフトしていったのでしょうか。

結論から先に書くと、それは現代の大人たちの夜ふかし生活が子どもたちを巻き込んでいったからといえます。


2017年11月10日金曜日

日本の赤ちゃんは「夜ふかし」


日本の赤ちゃんか世界で第1位の短眠を誇る原因は、

「夜ふかし・遅寝の生活習慣」にあります。

パンパース赤ちゃん研究所が発表したO~4歳児の睡眠に関する実態調査によれば、

日本の乳幼児が平日の夜10時以降に寝ている割合は50%近くに達していて、ヨーロッパ諸国と比べて突出して高くなっています。

幼い子供の睡眠習慣は、保護者の就労状況や養育姿勢に依存します。

共働き世帯の増加や夜型生活の浸透、親の価値観の変化などによって、夜ふかしや短眠の赤ちゃんは昔と比べて随分増えました。

しかし、他の人種と比べて日本の赤ちゃんだけが仮眠に耐えられる脳や身体に進化したとは考えにくいので、この状況が今後、子どもたちの健康や発達にどのような影響を与えるのか、非常に問題が多いのです。

このままだと睡眠に問題を抱える子どもの増加が予想されるからです。
 
子どもたちの睡眠実態を分析すると、中には夜中の12時近くになってようやく就寝するという子どももいて、低年齢児の夜ふかしの実態に愕然とすることもしばしばです。

最近では、小学校低学年ですでに「朝起きられない」「学校に行くと疲れる」
と訴える子どもたちも目立ち始めており、何だか日本の未来を暗示しているようです。


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2017年10月20日金曜日

「生涯現役」は週1回の筋トレで

落ちてしまった筋肉を取り戻すためには、
毎日みっちりトレーニングをしなくてはいけないのでは?

と不安に思った方もいるかもしれません。

しかしQOL(=クオリティ・オブ・ライフ)と呼ばれる「生活の質」を維持することが目的であれば、
週1回のトレーニングで十分なのです。

筋肉は、筋トレによってダメージを受け、
それを修復する過程で大きく強くなっていきます。

修復に要する期間はおよそ48~72時間といわれています。
 
何事も毎日ゴツゴツ積み重ねることが大切と言われますが、
こと筋トレに関しては、毎日同じ部位を鍛えることは決して効果的ではありません。

それどころか、身体を痛めてしまうことにもなりかねません。

つまり、適切に筋肉を修復させる「休息」もまたトレーニングの一部なのです。

たとえば、現在の身体を10年後も維持することを目指して、

・太ももを鍛えるスクワット
・大胸筋を鍛えるプッシュアップ(腕立て伏せ)、
・腹筋を鍛えるクランチ(上体起こし)、
・お尻を鍛えるモーニング(おじぎして上半身を上げ下げ)

を行う場合は週に1回

ボディメイクをしてかっこよくなりたいと思う方やご高齢の方は週2回行いましょう。

週に1回であれば、精神的な負担もなく始められるのではないでしょうか。

筋肉は絶対に裏切りません。
 
トレーニングをしたら、その分、応えてくれるのが筋肉です。

どんなに小さな一歩であっても、踏み出すことが大事なのです。

5回やるのが精一杯だったトレーニングでも、続けるうちに6回できるようになり、
7回、8回と回数が増えていくのが、筋トレの楽しみでもあります。

トレーニングは、回数の増加や、体重の減少、日常動作の改善など、
わかりやすく自分がバージョンアップしているのが実感できるのも特徴です。

・自分の重みを身体で受け止め、
・自分の重みを感じながら、
自分の重みによって、
自分の身体が変わっていく

そんな自重筋トレーニングが注目されています。




2017年10月10日火曜日

糖質と脂質のみの食事は太りやすい



糖質脂質を同時に摂取する食習慣があると、カロリーとしては少なくても体脂肪になりやすくなります。

たとえば、朝食はトーストー枚(パンー個)とコーヒーという方。

「パンー枚だから太らないでしよ」と思いますよね。

ところが、パン(槙質)にバター(脂質)をぬって食べていたら、

糖質十脂質という太りやすい食べ合わせになってしまいます。

 
ある人は、朝食はパンー枚と卵と果物を食べているとします。

カロリー的にはこちらの方が高いですが、栄養のバランスがとれています。

前者の方はカロリーは低いけれど、糖質と糖質をいっしょに摂っているので体脂肪とLて蓄えられやすく、たんぱく質も摂れていないので、偏っています。

この場合、どちらが太りやすいかというと、パンしか食べていない人のほうなのです。


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2017年9月10日日曜日

人生100歳時代


もうすぐで、65歳以上の高齢者が、総人口の35%を突破する日本。

3人に1人が65歳以上。そんな超高齢社会がやってきます。

そのころの平均寿命は男性81歳、女性89歳ぐらい。

元気で100歳以上まで長生きする人も、続出するはずです。

ちなみに、現在の平均寿命は、男性が78歳強であり、女性が85歳弱。もちろん、世界一の平均寿命です。

江戸中期の禅僧として有名な白隠禅師は、
「福と禄とは及びもないが、寿ならばともかく」と書き残しています。

福や禄は、財産や金のことであるが、「寿」は、「長く生きること」。

つまり、生命長しであるというのです。

[福]も「禄」も、それを得ようとして努力しても、なかなか思い通りにはなりません。

しかし、「寿」なら、誰にでも平等の機会が与えられている。

そのことを指摘しているようなのです。

人間の体も脳も、残念ながら、活性酸素の攻撃を受け、年をとればとるほどサビていきます。

つまり、酸化していくのです。

皮膚が酸化して、シワが増えるし、シミも少しずつ増えるのです。

「寿」と仲良くするためには、抗酸化食品を毎日とって、サビに強い体を心がけることです。
 
大豆こそ、実は「サピ止め食品」のチャンピオンなのです。

なかでも、ワカメ入り豆腐のみそ汁がむすすめです。

豆腐にもみそにも、大豆のイソフラボンやサポニン、ビタミンEなどの抗酸化成分がたっぶりなのです。

豆腐にもワカメやみそにもカルシウムが多いから、
人生90年時代の屋台骨である「骨」を丈夫にする上でも効果があります。

伝統的な「和食」の場合、米のご飯に必ずみそ汁を添えて、栄養のバランスをとります。

「米」にも 「みそ汁」にも、レシチンが含まれており、
和食は頭の回転をよくする「レシチンーフード」なのです。

ご飯にきな粉をふりかけ、納豆や豆腐、煮豆などをおかずにすれば、レシチン摂取量はさらに増加するのです。

これからも、インターネットやケイタイは機能上の進化を続けながら普及し、超情報化時代となるでしょう。

社会や会社、家庭でも、情報化が進めば進むほど、頭を酷使することになり、その性能とスタミナが問われることになるから、頭脳食(プレインーフード)としてのレシチンが、注目されるのは当然のことなのです。

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2017年8月30日水曜日

あまり人と話さなかった日は、



あなたは自分がふだん使っていない言葉を聞いたとき、瞬時に判断できないことが増えていませんか?

言語能力の低下は、思考能力の低下に結びつきます。

そこで、脳神経外科の専門家が患者さんに勧めているのが、
「新聞の書き写しとそれを音読すること」だといいます。

記事を書く写すことで、昔覚えた文字を復習してもらい、視覚情報として脳に入力する。

さらに音読することで、脳に視覚的な記憶をつくってもらうのです。

人と話をするとき、脳は自然に情報整理をしています。

会話がない、しゃべらないということは、この機能を使っていないということですから、
人とあまり謡さなかった日は、せめて祈聞や本を音読して声を出しておくのがいいのです。

人との会話が減ると、いざ話そうとすると言葉が出にくくなります。

そんなとき、音読を習慣にすると声を出す習慣にもなるのです。

いつも、声、のど、舌を鍛えてスムーズに声が出せる状態にしておくのです。


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つまらんことでしょうか

2017年8月20日日曜日

睡眠中も脳は動いている

よく物忘れをする、思考が上手く整理できないという人は、睡眠不足である場合がよくあります。

脳も筋肉と同じように疲労し、その疲労は十分な睡眠を取らなければ回復されません。

その理由だけでも、睡眠不足に陥っている人の思考が混乱し始めるのは当然と言えますが、じつは、もう一つ直接的な理由があります。


それは、記憶の定着、思考の整理は、起きている間よりも寝ている間の方が進みやすいという理由です。

 
こういう経験がないでしょうか?

夜、寝る前に大まかに考えていた問題の答えを、翌朝起きたときに思いついていた。

あるいは、一日中考えても出てこなかった良いアイデアが、寝ている間にひらめき、目が覚めた。

これは時眠中も脳が活動を続けている証拠です。

よく言われている通り、睡眠には「レム睡眠」と呼ばれる浅い睡眠と「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い睡眠があります。

レム(REM)というのはラビッド・アイ・ムーブメット=高速眼球運動の略ですが、このレベルの睡眠中には、文字通りまぶたの下で眼球が細かく動き続けています。

つまり脳も活発に勁いているのです。

脳は睡眠に入ったと同時に、パソコンの電源をオフにしたように機能が落ちるというイメージを持っている人が多いかも知れませんが、じつはそうではありません。

特にレム睡眠中には、思考系の中枢である前頭葉も含め、脳全体が活動し続けているのです。


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つまらんことでしょうか



2017年8月10日木曜日

魚介類の選び方

魚介類の選び方は、
色(白身、赤身、青身)で選ぶのではなく、
値段で選ぶのが賢明です。


一般に高価な魚ほど薬漬けの可能性が高くなります。

安い魚に薬を与えてまで養殖する人はいません。

相場の安い魚ほど、安全性は高くなります。

イワシ、サンマ、アジ、サバ、イカ、タコなどがおすすめです。

料理法としては、刺身、焼き魚、煮魚など、油を使った炒め物や揚げ物などは多くならないようにしたいものです。

その他の動物性食品としては卵がいいでしょう。

肉類は多くならないようにしましょう。

食肉加工品(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)、乳製品などは極力避けたいものです。

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2017年7月30日日曜日

カタカナ主食は日曜日にする

現代の食生活で最も大切なことは、
いかに「油脂類」「砂糖」を減らすかにあるといってもいいと思います。

そのためには、副食から揚げ物や炒め物を減らしたり、甘いお菓子に注意することも必要です。
 
しかし、砂糖や油脂類が増えすぎた原因は、副食の問題ではなく、カタカナ主食が増えたことにあります。

バン、ハンバーガー、サンドイッチ、ラーメン、パスタ、ピザなどです。


あるいは、焼きそば、お好み焼きなど、別な言い方をすれば、小麦粉の主食が増えたとも言えます。

これらは説明するまでもなく、砂糖や油脂類を除いて食べることはありえないでしょう。

「でんぷん質」の供給源というよりは、脂質の供給源といったほうが適当です。

これらを主食にしながら油脂類を減らすことはできません。

「毎朝パン」というような食生活はやめるべきです。

ただし、これらをすべてやめるというのも、もはや非現実的かもしれません。

だとすれば、メリハリをつけて、日曜日など特別な日に食べるようにするのがいいでしょう。
 
あるいは、自宅で食べる場合や、一人で外食する際などは避けて友人との会食程度に抑えるのも現実的かもしれません。

ごはん以外の主食としては、餅やそば、うどん、そうめん、ひやむぎなどがいいでしょう。


2017年7月20日木曜日

「ゆっくり話す」効用

「心のむくみ」を防ぎ、心身ともに健康で美しくなるために、意識すると良いのが「ゆっくり話す」ことです。

その理由は、「呼吸」と「自律神経」に関係があります。
 
いつもゆっくり話すことを心がけると、それだけで呼吸が安定します。

ゆっくり深い呼吸は、
副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスが整います。

すると、細胞のすみずみにまでいい血液が流れ、体のむくみが解消できるばかりか、心身のパフォーマンスもどんどん高めることができるのです。

しかも、ゆっくり話すことを心がけると、話すべき内容が明確になり、自分の言いたいことが相手によく伝わります。

ゆっくり話す人に対して信頼感や説得力を感じるのは、このためです。

ですから、普段からゆっくり話すことを意識すれば、大事な商談やプレゼン、会議なども、きっとうまく進むようになるはずです。

逆に「早口で話すと、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経のバランスの良し悪しは周りに伝染しますので、話を聞いている相手の副交感神経も下げてしまいます。

早口で話す人に対して、あまり信頼できないなと感じるのは、このためだと考えられます。

体のむくみを防ぐためにも、呼吸を安定させ、自律神経のバランスを整える「ゆっくりとした話し方」を、普段から意識することが大切なのです。


関連参照
「むくみ」を知る
つまらんことでしょうか


2017年7月10日月曜日

「足を組む」クセのある人は-2

では、どうしてそういうことになるのでしょうか?

足を組むと
「下肢の血液やリンパ液の流れが悪くなる」のです。

足を組むことで、片方の足だけに強い力がかかってしまい、骨が本来の位置からずれてしまったり、筋肉のバランスが悪くなったりします。

そのため、血液やリンパ液の流れが遅くなり新陳代謝が悪くなって、脚の冷えやむくみが起こりやすくなります。

足を組むと「骨盤がゆがむ」のです。

医学では「骨盤はゆがまない」とされています。
ここでは体全体を見たとき、骨盤の位置がずれているものを「ゆがみ」として紹介します。

骨盤が正しい位置にないと、ある1ヵ所に負担がかかったり、お腹の筋肉がうまく働かなかったりします。
 
お腹の筋肉がうまく慟かないと、くしゃみをしたとき、重いものを持ち上げたときに腰に負担がかかり、ぎっくり腰(急性腰痛)が起こりやすくなります。

また、脚の長さが左右で変わってしまい、段差につまずきやすく、平らな地面で転倒することがあります。
 
ゆがむ原因は、
「いつも同じ側で足を組む」
「座るとき片方のお尻に重心をかける」
「立っているときに片方の脚に体重をかけている」
など、日常の習慣や癖にあります。

足を組むと「姿勢が悪くなる・猫背になる」のです。
 骨盤がゆがむと背骨にもゆがみが生じ、姿勢が悪くなったりねこ背になります。


関連参照
「むくみ」を知る
ヒザ痛改善する体操 
「足を組む」クセのある人は-1
つまらんことでしょうか


2017年6月30日金曜日

「足を組む」クセのある人は-1

イスに座ると「足を組むのが癖」になっているという人が多いようです。

実は、足を組むには、理由がちゃんとあるのです。

私たちは、「脊椎」と「座骨」によって座るバランスをとっています。

ところが、ほとんどのイスは、座る人の座高、脚の長さ、お尻の大きさといった、さまざまな条件に合うようにはつくられていません。

そのため、体の重心を調整しながら足を組んで座るバランスをとっているのです。
 
たとえば、前かがみの体勢で浅めにイスに座ると、脊椎の腰にあたる所は後方に曲がってしまい、重心が後ろの方へ行ってしまいます。

そこで、前の方へ重心を移動させるため足を組んで重心の偏りを解消するというわけです。

ここまで聞くと、座ったときのバランスをとろうとするだけで、特に悪い点はないように思えます。
 

しかし、長時間足を組み続けると、

下肢の血液やリンパ液の流れが悪くなる
骨盤がゆがむ
姿勢が悪くなる・猫背になる

など自分では気づかないうちに体への悪影響が出てくるのです。


関連参照
「むくみ」を知る
ヒザ痛改善する体操 
つまらんことでしょうか


2017年6月20日火曜日

日本人の朝食と弁当

昔から、日本人の朝食と弁当のおかずの定番のひとつがサケでした。

毎年、群れをなして川を上るサケは、沿岸の人たちにとって当てにすることができるご馳走でした。

大量に獲れるので日干しにしたり、塩引きにして保存し、次の秋にサケがやって来るまで大事に食べ続けたのです。

このため、サケは「秋味」とも呼ばれました。

そしておかずの定番となり、和風スナックの名物、サケ茶漬けを生んだのです。
 
サケというと、まず思い浮かべるのは鮮やかなピンク色の身です。

実はこのピンク色の正体であるアスタキサンチンが、大きな注目を集めているのです。
 
なにしろ、抗酸化剤の王者といわれるビタミンEの何倍もの抗酸化作用もあり、ガンや認知症、動脈硬化などの原因となる、活性酸素を除去するパワーが極めて強いのです。
 
しかもアスタキサンチンは、女性の美しい素肌を維持するうえでも欠かせない成分で、紫外線によって発生しやすいシワやシミを防ぐ働きをしています。

サケやマスはもともとは白身の魚ですが、海でオキアミやエビなどを食べるうちに、色素成分のアスタキサンチンが蓄積されて鮮やかなピンク色になるわけです。
 
サケが過激に体を使いながら激流を上りきることができるのも、海水の中でアスタキサンチンを大量に体に蓄えていて、これにより激しい運動で発生する活性酸素の毒を防いでいるからなのです。
 
この色素成分によってサケは疲労を回復し、元気に産卵して遺伝子を残すことができるのです。

ですから、人間がサケを食べると、この成分のおかげで疲労が回復します。
 
赤色成分は産卵によってイクラヘも受け継がれ、紫外線から遺伝子をガードする役目を果たしています。
 
サケにはイライラや認知症を予防し、脳を若返らせる働きのDHA(ドコサヘキサエン峻)や、血液をサラサラにして血栓を予防し、高血圧の改善にも効果的といわれるEPA(エイコサペンタエン酸)なども、たっぷり含まれているのです。

サケの効果は平安時代から知られていて、有名な医術書『医心方』には
「気力を増すのに効果がある」とか、「脳の病気の治療に役に立つ」などとあります。

つまり、年をとるにつれて増加する脳卒中や認知症、あるいは、記憶力の低下といった脳の老化、衰えを防ぐ食材として知られていたのです。


2017年6月10日土曜日

脳卒中のサイン?

脳卒中とは脳血管障害ともいい、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞や、血管が破れて起こる脳出血クモ膜下出血といった病気の総称です。

1960年の統計では、日本では脳梗塞が2割、脳出血が8割でしたが、2008年には脳便塞が6割、脳出血が4割という結果になっています。

これはライフスタイル、とくに食生活の変化によるところが大きいのです。

以前の日本の食事は野菜や魚が中心で、
一見ヘルシーに見えますが、実はとても多くのを使用していました。

そのため高血圧になる人が多く、高血圧は血管を硬くもろくするために、破れて脳出血を起こす人が多かったのです。

しかし、最近は脂質や糖分の多い西洋風の食事が増えてきました。

すると今度は、血液中にコレステロールや糖が多いドロドロ血液の人が増えます。

ドロドロ血液はまさに血管を詰まらせる原因となりますから、脳梗塞の人が増えるのです。

このように脳卒中はその時代の食生活と大きく関わっています。
 
現在の日本では、がん、心臓病、肺炎についで脳卒中は死因の第4位となっています。

しかも、そのうちの多くの人が何らかの介護を必要としています。

そして、脳卒中は寝たきりの原因の第1位でもあります。

一命は取りとめたものの、重い後遺症が残ったり、寝たきりになったりしてしまう人がいま非常に増えているのです。
 
しかし、普通の病気と違い何の前触れもないまま、ある日突然、半身に力が入らなくなったり、ろれつが回らなくなったり、今まで経験したこともないような頭痛に襲われます。

これらは脳卒中の前触れといわれてきましたが、すでに脳卒中の症状のひとつです。

この「脳卒中発作」を見逃さず、正しく対処することが、死や寝たきりからあなたを守る唯一の方法なのです。

関連参照
中高年からの筋肉作り  
つまらんことでしょうか


2017年5月30日火曜日

アマニ油を摂ろう

油のとりすぎは体に悪い、と警戒心をもつ人は多いようです。

しかし、魚類に多く含まれるEPAやDHAをとることで
心筋梗塞のリスクが減ることがわかってから、油、とくにn-3系(オメガ3系)脂肪酸の有効性が日本でも広く知られるようになりました。

もちろん油ですからカロリーは高めです。

肥満や動脈硬化、脂質異常症などを招くため、とりすぎはいけません。

ですが、それぞれの油の性質を知って、うまくとり入れれば毎日の健康維持に大変役立つのです。

昔は青魚からEPAやD口EAなどのオメガ3系脂肪酸をとっていた日本人。
しかし、食の欧米化が進み、現在ではオメガ3系脂肪酸が極端に少ないバランスの悪い食事になってきています。

オメガ3系脂肪酸は、血管を詰まらせて脳卒中や心筋高速、動脈硬硬化などの原因となる
血中の中性脂肪を減らし、血栓ができるのを防ぐ働きがあることがわかっています。

また、人間の脳を構成している要素の60%は脂質で、このうちもっとも多いのが才メガ3系脂肪酸。つまり、脳の働きにも影響すると考えていいでしょう。

そんなオメガ3系がダントツに多く含まれているのが「アマニ油」です。

厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」でオメガ3系脂肪摂取量が1日に2g程度であることを考えると、少なくとも1日に4~5gの「アマニ油」をとれば目標値をクリアできることになります。

他の油とのバランスもありますが、1日大さじ1杯を目安にとれば、不足した分も補って
くれるはずです。

みそ汁やサラダなど毎日の食事にさっとかけて手軽に効率よくオメガ3系脂肪酸を摂りましょう。

2017年5月20日土曜日

むくみの状態を知るには

むくみの状態は自分でたしかめることが出来ます。

まず、ふくらはぎを軽くもんでみてください。

どんな感触でしょうか?

本来、健康でむくみのない状態のふくらはぎは、ふんわりと柔らかく弾力があります.

ひんやりと冷たかったり、長距離を歩いたわけでもないのに硬く張っていたり、内側にコリコリとしたものが感じられたり、もむと痛みを感じたりする場合、それはむくみの一部を触っているのです。

次は足首を見てみてください。

アキレス腱やくるぶしははっきり見えますか?

足首が太いのは、遺伝や肥満のせいだと思っている人が多いようですが、それだけではありません。

リンパの流れが悪い状態が続くことで老廃物や毒素が溜まり、むくんでいるケースがほとんどなのです。

また、むくみがあると関節の動きも悪くなります。

「足元ぐるぐる体操」で足首を回す際に、カクカクとした動きになってしまう人は、
最初はゆっくりとしたスピードでいいので、しなやかな動きになるように意識しながら回すといいでしょう。

続けることで、むくみが解消されるとともに足が軽くなるのを実感できます。

人間の体内には、血管以外に全身に張り巡らされている「リンパ管」という経路があり、この管の中を流れる体液を「リンパ液」といいます。

また、リンパ管の所々には、約800個もの「リンパ節」があり、ウイルスや細菌の感染を防ぐ免疫機能と老廃物の濾過機能を担っています。

風邪をひいたときに耳の下が熱をもってふくらんでいるのを感じたことはありませんか。
病院で、リンパ節が腫れていると言われた方もいるでしょう。

これはまさに、リンパ節の中で「リンパ球」という免疫機能を待った白血球が、ウイルスと闘っている状態なのです。

これによって、体内に入ってきたウイルスが全身に回ることを阻止しているのです。

体内をめぐるリンパ液には、タンパク質や脂肪などの栄養素のほか、乳酸、アンモニア、尿酸などの老廃物も含まれています。

リンパ節は、フィルターのようにこれらの老廃物を取り除き、リンパ液をきれいにして心臓へ戻していくのです。

体内における下水道のような役割を果たしているといってもいいでしょう。

関連参照:
「むくみ」を知る

2017年5月10日水曜日

生活習慣病と食生活

日本では中高年中心に通称「メタボ」、つまり生活習慣病に対する心配が蔓延しています。

例えば、糖尿病患者数は1960年にはわずか20万人ほどだったのですが、2010年には1080万人と非常に増加しています。

糖尿病予備軍まで含めると、その数は2倍以上になります。

高齢者が増えてきたこともあって高血圧など循環器疾病の心配も増しています。
 
「メタボ」に対する心配は、食への関心となって表れています。

健康を謳う食品や調味料のコマーシャルはテレビに氾濫しています。

一方、海外の日本食に対する評判は少し違って、「日本食は健康的である」というのが通り相場です。

アメリカ人の栄養・生理学者は、日本食について、

「このような、低カロリーで満足感の高い食は稀有である」

と絶賛しています。

この感想は重要だと思います。

日本の食は海外では健康食、でも日本人の間ではメタボの心配が増加している。

このギャップの原因はどこにあるのでしょうか。

現代の日本人は日本食を食べていないのでしょうか。


関連参照
和食の基本知識 
中高年からの筋肉作り  
つまらんことでしょうか

2017年4月30日日曜日

養殖昆布と天然昆布

日本の料理に欠かせない出汁。そのなかの昆布の話です。

天然の昆布は収穫量が限られており、そのため近年、昆布の養殖が増えてきています。

2年目しか収穫しない天然ものとは違って養殖ものの中には促成の1年生えの昆布もあり、これは一般にも出回っていますが、味が弱く上等ではありません。

養殖昆布の2年生えは、天然のものとあまり味わいに差がないと言われています。

「魚の養殖と異なり、餌や環境は天然ものと変わりませんから、差は小さいのでしょう」
と、昆布を取り扱う専門の方々は言います。

強いて言えば、海中に張った綱は、天然ものが生えている沿岸よりも少し沖の海に設置されます。

深度が深いと昆布に日光の当たる強さがやや弱くなり、光合成の関係から味に影響するかもしれません。

促成の1年養殖昆布は、秋には室内で種苗を生産し、10月中句から明年8月までの本養
成に入ります。
 
2年の養成昆布は、12月に苗付けをしますが1年生えは収穫せず、1年後の初冬に再生した昆布を選んで網に巻き付け、本養成に入り夏に収穫します。

本養成の網は長さ50メートルほどの、運動会の綱引きのようなもので、浮き玉を使って海中に浮かせます。

苗付けや昆布の巻き付けは、北海道の冬の極寒のなかで行われる厳しい作業です。

専門家や料理人の話では、養殖昆布でもよく熟成されたものは天然ものと比べても風味は申し分ないといいます。

「一番だしにしても十分使えます」とのことですがうま味の強さはやや足りないのだそうです。

煮物にすると「腰が弱い」と感じられることがあるそうです。

やはり天然ものの味わいの強さは捨てがたいといいます。


関連参照
中高年からの筋肉作り  
つまらんことでしょうか


2017年4月26日水曜日

線虫が「がん」を判別する

「がん」であるかどうかすぐわかる方法のことが日本ではニュースになっています。

体長1mmの線虫を使って、がんにかかっているかどうかを見分ける研究のことが新聞などで報道されたのです。

九州大学発のペンチャー企業HIROTSUバイオサイエンスと日立製作所が4月18日、共同研究を進めていくことを発表し、早ければ2019年末からの実用化を目指しています。ま
 
線虫は人間の体内も含む地球上のいろいろな場所に生息する線形動物のことです。
今回の研究で使われている線虫は土の中で暮らし、人間には寄生しない、害も及ばさない種類です。

その研究の内容はというと、九大助教で同ベンチャー社長の広津崇亮さんによりますと、
線虫の嗅覚が犬以上に発達しているのです。

この性質を利用した実験では容器に人間の尿を―滴を垂らし、約30分で線虫50~100匹の過半数が尿に寄って行けば、それは「がん」と判定できるというのです。

線虫が「がん特有のにおい」に引かれると考えられ、胃や大腸など消化器がんの臨床研究では判定できる感度が90%以上あったそうです。
 
早期発見も可能で「早期のがんも簡便で高精度に安く検査できる」と説明し、
費用は1回数千円を想定しています。

線虫のえさは大腸菌などで飼育も簡単だそうです。
がん特有のにおいの成分については研究中で、将来はがんの種類まで見分けるのが目標です。

「がん」は日本人の死因の第1位です。
40~60代の検診の受診は30%台と低く、より簡単な検査が望まれています。
 
日立は尿に寄っていく線虫を数えるのではなく、多数集まると明るく見えることを利用した「自動解析装置」を開発しています。

2017年4月18日火曜日

痩せているのに糖尿病になる日本人

日本人は痩せているのに糖尿病になる」というのは国内外の専門家の意見です。

確かに、柚尿病が危惧され始める日本人のBMI値(体重kgを身長mの2乗で割った値)が「25」というのは、アメリカでは明らかに「痩せ」の体形です。

30年以上も昔から内科のお医者さんは、「日本人は痩せていても糖尿病になりやすい」と指摘していました。
 
その後、遺伝子の解析技術が飛躍的に発展し、糖尿病に関するヒトの遺伝子の特徴が明らかになってきました。

糖尿病の発症に関連すると思われる遺伝子は、肥満になる因子も含めると、ゆうに100以上あります。
 
もちろん、糖尿病の原因には運動不足やいわゆるストレスなど、多くの要因がが絡んでいることは間違いありません。

油脂の摂取も近年では横ばいなのに糖尿病が増え続けるのには、炭水化物の摂取は減っているものの現代の運動量に対しては糖質摂取が多すぎることも要因として考えられるという意見もあります。

いくつかの要因が時代ごとに重要度を変化させているようで、さらに解析は必要です。

その中でも、遺伝性があり特に脂質の摂取と関連するものとして、
膵臓のインスリン放出の持久力の弱さ」は注目されています。
 
インスリンは膵臓でつくられペプチドホルモンで血液中に放出されることで、血糖を抑制する作用があります。

もちろん日本人にもこの機能はあるのですが、インスリンがうまく作用しない「Ⅱ型の糖尿病」が多くそれらの患者はもともとインスリンの分泌自体、あまり良くない人が多いと言われます。

そういう人が油脂の摂取を増やすと、若いうちは頑張って膵臓が働くのですが、そのうち分泌が枯れ、血糖値が上昇してしまい糖尿病の発症につながるのです。

関連参照:

2017年4月10日月曜日

滑舌をよくする方法ー2

滑舌をよくするには、話したり、歌ったりして、口や舌を使うことが大切です。

また、かみごたえのある食事も心掛けたいところです。

滑舌をよくする簡単なトレーニング法を、専門家(青山ヴォイス・メイクアップアカデミー代表の白石謙二さん)に紹介していただきました。
 

●まずはしっかりとした声を出すために腹式呼吸を心掛けること。

おなかがへこりまでしっかり息を吐き切り、鼻から息を吸います。

毎日5分ほど繰り返す返すことで、おなかから声が出せるようになります。


●次に顔の筋肉のトレーニングです。

目や口周辺の筋肉を外側に広げるイメージで動かし、次に内側に向かうように閉じます。これを10回繰り返します。
 

●最後は、唇や舌の訓練です。

「お」「あ」の発音を、唇を大きく動かしなから20回握り返します。
・「お」で唇を前に突き出し、
・「あ」で歯が見えるように唇を開く。

次に
「ら」「な」を、舌を速く動かしながら20回繰り返します。
舌の動きが似ており、意識しないと「らら」「なな」などとなってしまいます。


また、早口言葉を、舌や口の動きを意識しながらゆっくり発音することも効果的としています。


関連参照:
滑舌をよくする方法ー1

2017年3月30日木曜日

足と靴のこと

健康づくりの基本は「歩くこと」です。

足のトラブル解消・予防には、自覚して自分でもケアすることが大切です。

フットケアの基本は
①足を清潔にする
②水分をよく拭き取る
③保湿する
④正しく爪を切る
⑤角質をケアする
⑥正しい歩き方・エクササイズを身に付ける
⑦足に合った靴を選ぶ。

の7項目です。

いずれも正しい方法を習得すれば、自分で日常的にできるものばかりです。

間違った我流のケアは注意してください。

中でも重要なのが、足を清潔にすること。

入浴や足浴では爪と指の間。指と指の間、足裏の指の付け根などをよく洗いましよう。
 
洗った後は乾燥しやすいのクリームを塗り、靴下を履くとさらに効果的です。

皮膚に発疹や、かゆみ等が出ない自分に合ったものを使い、万一、以上を幹事たら皮膚科を受診してください。


足の爪の正しい切り方で、医学的に推奨されているのは、「スクエアカット」です。

爪の両端が指の長さと同じか、やや長くなるようにして横に真っすぐ切り、両端の角を少し丸く切って整えます。

爪切りの刃は、曲線でなく直線のものがいいとされています。
 
短く切り過ぎる「深爪」や両端を斜めに切る「バイアスカット」は、爪が変形する原因になるので避けましよう。


関連参照:
だから、歩くのがいい。

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2017年3月20日月曜日

滑舌をよくする方法

ハキハキとしだ話し方は好感を持たれます。

一方で「滑舌がよくなくて」という悩みも聞きます。

滑舌とは何か、どううすれば、なめらかに発声できるようになるのでしょうか?

声は、喉近くの声帯が震えることによって発声します。

最初は単なる音だが、舌の形を変えたり動かしたりして「加工」することで様々な発音になるのです。

例えば、「か」と発音する時は、舌の根もとで上あごをはじく動きをする。
「い」は、唇の両端の口角を上げて、ほおの筋肉を上げないと、はっきり発音できないのです。

「滑舌」とは、主に舌がスムーズに動くことです。
ほかに唇周辺の筋肉なども関係してくる、と専門家は説明しています。

滑舌が悪くなる原因はいくつかあります。

一つは唾液の分泌の減少です。

舌は唾液を潤滑油にして動く。緊張したり、ストレスがあったりすると、唾液が滅少して口が渇き、舌を動かしづらくなるのです。

睡眠藁などの服用でも唾液が少なくなることがあります。
 
また、舌や口周辺の筋力の低下も原因の一つです。

特に高齢者は加齢に伴い筋力が低下します。軟らかいものを多く食べたり、退職して人と話さなくなったりするごとで、ますます筋力が衰えるのです。
 
「最近は、若い人も筋力が低下していると考えられる。軟らかいものを好み、かむ時間が減少している。一人で食事をしたり、SNS(ソーシャルーネットワーモングーサービス)が広がったりして、話す機会が少なくなっていることも影響しているのでは」

と専門家は指摘しています。

また、歯並びも大切です。
歯が抜けていたりすると、かみづらくなって、軟らかいものを食べがちになるのです。

口周辺を動かす機会が減って、舌などがうまく動かなくなりやすいのです。

専門家は
「話すことによって、筋肉を使い続けることが、滑舌を維持するのに大切だ。
口の機能が低下すると、食事に影響し、身体機能の低下にもつながる」
と指摘しています。
 
また、滑舌の悪さは、脳血管障害など、病気が原因のことがあります。

急に食べづらくなったり、話しづらくなったりしたら、歯科などで診察を受けることが必要です。



関連参照:
転倒は恐い! 
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だから、歩くのがいい 





2017年3月10日金曜日

たんぱく質が不足すると…

たんぱく質が不足すると、こういうことが起きる、
という話です。

ふつう、低栄養かどうかは、血液中の「アルブミン」という成分の量で判断されます。

普通の健康診断でわかります。

アルブミンはたんぱく質の一種で、血液中(血しょう)のたんぱく質の約6割を占めています。

つまり、低栄養とは、たんぱく賀不足のことなのです。

たんぱく質は、赤血球や血管、筋肉など、体のさまざまな組織をつくる材料です。

不足すると、貧血になりやすくなるだけでなく、血管がもろくなり、脳で破れて脳出血を起こすことも……。

また、免疫細胞の働きも弱まるため、肺炎や結核になるリスクも上昇します。

さらに、筋力が落ちて転倒しやすくなり、結果的に骨折しがちになります。

重篤な病気につながる可能性の高い低栄養が、ある食事の傾向を持つ人々を中心に、近年、増えてきているのです、

脳出血栄養不足などにより、脳の血管が破れやすくなる病気です。

栄養失調の人が多数いた戦後は患者数が多かった病気ですが、食生活の変化とともに減少してきました。

その代わりに増えてきたのが脳こうそく

血液中の糖や脂質が増えて脳の血管がつまる病気で、栄養失調とは逆の栄養過多が原因とも言われています。
 
ところがここ数年、脳出血による死者も再び増加傾向にあります。

その原因が、実は、現代の栄養失調「低栄養」が一因と考えられているのです。


関連参照:
血清アルブミン値を上げるには



2017年3月1日水曜日

足のトラブルは複合的に起こりやすい


足のトラブルは、単独に起こることはめったにありません。

複数のトラブルを併発していることがほとんどです。

 
例えば、外反母趾のある人は、ほぼ100%、開張足があります。

それに加えて、内反母趾(足の第5指《小指)が第1指側に変形している状態)やハンマートウ(第1指以外の指の骨が「く」の字状に曲がって固まった状態)、巻き爪や、タコ、ウオノメといったトラブルを併発することが珍しくないのです。


足のトラブルは大きく次の3つに分かれます

>骨の変形によって起こる病変(開張足、扁平足、外反母趾、内反小趾など)
>爪に起こる病変(巻き爪、陥入爪、肥厚爪、爪白癬など)
>皮膚に起こる病変(タコ、ウオノメ、水虫など)
 
また、骨に変形があると爪や皮膚の病気を合併しやすくなります。
 
例えば、外反母趾になると、指どうしが当たったり、重なったりします。

すると重なった指の爪が押されて巻き爪や肥厚爪(爪が上に重なって厚くなる状態)になったり、
靴に強く当たるところや、すれるところにタコやウオノメかできたりします。

フットケア外来に来られる巻き爪の患者さんを調べたところ、60%に外反母趾があり、98%に開張足がありました。

開張足は病気とはいえませんが、外反母趾や内反小趾のきっかけになる足病変とされています。
 
もちろん、単独で起こる病気もあります。

水虫のような感染症や、単純に靴にすれることで起こるタコウオノメ、爪の切り方に問題がある巻き爪などです。

それらは、単独で起こっているうちなら、適切に対処すれば比較的早く治ります。

女性は開張足になりやすいので、誰でも外反母趾になる素地を持っているといえます。

外反母趾があると、巻き爪になったり、その巻いた爪が皮膚に食い込んで炎症が起こったりしてきます。
 
さらに、足の第1指の外側にタコができて痛がったり、内反小趾を起こしていたり、と症状が2つ、3つと重なることがあります。
 
このように骨の変形をきっかけとして、爪や皮膚にトラブルが重複的に起こりえるのです。


関連参照:
だから、歩くのがいい。

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2017年2月20日月曜日

飲む点滴「甘酒」が人気

正月やひな祭りなど祭事の時に飲む印象のある甘酒がなぜか日本で人気で、いまや年間を通じて飲まれるようになってきている。

甘酒は、米飯と米こうじ、水を混ぜて保温し、米のでんぷんを糖化させて造る。

アルコールをほとんど含ます、甘いのが特徴だ。酒かすや砂糖を使う場合もある。

森永製菓が販売する「甘酒」の売り上げは、2010年との比較で15年が1.8倍、16年は2.8倍にまで伸びたという。

同社マーケティング本部は
「発酵食品の酒かすと米こうじが原料で、ビタミンやアミノ酸を多く含む健康的な飲料として見直された。生活に取り入れる人も増えたようだ。日本版飲むヨーグルトとも言われる」

「大学との共同研究で、継続的な飲用により、目の下のくまの改善につながったなどの結果も出ている」

と話している。

購買者の大半は女性で、中高年層から若年層へと広がり、行事だけでなく、日常的な飲み物になってきている。

従来品はわずかにアルコール分が含まれるが、この1月にアルコールゼロの「森永のやさしい米麹甘酒」を新発売している。

東京や札幌など全国6か所に店舗を持つパンケーキショップ「ペリーファンシー」で、
生地に甘酒を入れたパンケーキなどを提供、若者へのアピールに力を入れる。

一方、みそメーカーのマルコメは、
酒かすと砂糖を使わず、ノンアルコールにこだわった甘酒に力を入れている。

2014年に販売を始め、昨年はショウガや豆乳をブレンドした商品も開発し、今春にはアウトドアにも携帯できるゼリー状の商品も予定しているという。
 
大型雑貨店の東急ハンズ銀座店は2月14日までの予定で特集コーナーなども設けている。
 

発酵食の研究や普及を行う日本発酵文化協会は、

「甘酒は栄養価が高く、『飲む点滴』などとも呼ばれる。好みの果物を混ぜたり、ジュースで割ってスムージー風にしてもおいしいですよ」

と勧めている。

関連参照:

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2017年2月10日金曜日

二足歩行は,とても難しい

この地球上に、常時2本足で立って歩く動物は人間のほかにはいません。

二足歩行は、生物の歴史のうえでは進化かもしれませんが、そのことで人間はほかの哺乳類にはない負荷を負うようになりました。

足のトラブルも、その1つです。

そもそも二足歩行は、とても難しい行為です。

4本の足で支えていたものを、細い2本の足だけで支えるのですから、姿勢は不安定になり、足にかかる負担も大きくなります。

人間のは、ほかの動物よりもずっと重く、体重の13~15%もあるといわれています。

例えば、体重50キロの人なら、6~8キロほどあります。

ポーリングの球が、常時首の上に乗っていると考えてください。

首や背骨、胴体、それを支える足にかかる負担は相当なものです。
 
また、内臓はすべて背骨の前側にあります。

これも、4足歩行に都合がいいつくりです。

高齢になると、姿勢がだんだん前屈みになってしまうのも、骨や筋肉が弱くなって、重い頭や内臓を支えられなくなることか大きな要因だと思います。
 
足は小さく、2つしかありませんが、人間の全体重を支えています。

そういう役目を与えられた足は、たとえ小さくても、本来とても強い部位なのだと思いませんか。



関連参照:

だから、歩くのがいい。 

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2017年1月29日日曜日

拡大する薬剤耐性に注意!

近年、抗生物質をはじめとする抗菌薬が効かなくなる
「薬剤耐性」が世界中で拡大しています。

薬剤耐性とは、細菌が抗菌薬に対して耐性をもってしまい、抗菌薬が効きにくくなることです。

微生物からつくられた抗生物質や人工的につくられた化学物質を総称して「抗菌薬」と言います。
 
抗菌薬によって、細菌による多くの感染症の治療が可能になりましたが、
1980年以降、耐性菌が世界中で増えています。

耐性菌が増えると、抗菌薬が効かなくなるため、従来の治療で回復できた感染症の治療が難しくなり、流行や重症化のリスクが高まります。

さらには死亡に至ることもあります。
特に、乳幼児や妊婦、高齢者など、能力の弱い人は重症化しやすく非常に危険です。
 
現在、さまざまな種類の耐性菌が確認されており、
今後も抗菌薬の効かない感染症が増加することが予測されます。

このため、薬剤耐性が広がり続ければ、感染症の流行や重症化への対策が難しくなります。
 
薬剤耐性が拡大した原因の一つとして、抗菌薬の不適切な使用が挙げられています。

例えば、風邪をひいた時、抗菌薬をもらいに病院へ行った経験はないでしょうか。

しかし、抗菌薬は細菌を死滅させるための物なので、ほとんどの風邪には効果がありません。

風邪の多くは抗ウイルス薬などを使用するのが効果的です。

もちろん、風邪で体の抵抗力が弱っているときに細菌の感染予防として、医師から抗菌薬を処方される場合があります。

しかし、必要のない抗菌薬を使用すれば、耐性菌が出現する可能性が高くなります。

また、処方された抗菌薬を途中でやめるなど不適切に使用すると、細菌が生き残ってしまい、その中から耐性菌が出現することもあります。

そして、耐性菌が周囲の人に感染することで、薬剤耐性が広がっていくのです。
 
薬剤耐性の拡大を防ぐためには、抗菌薬を適切に使用することが重要なのです。

医師から指示された薬を症状が軽くなったからといって、
途中でやめたり、回数を減らすなどして使用したりすると、耐性菌を増やす原因となるため絶対にやめましよう。

医師や薬剤師の指示を守って、必要な場合に、適切な量を適切な期間、使用をこころがけることが大事です。
 
また、以前に処方された抗菌薬が残っていても、それを自己判断で飲まないようにしましょう。

似たような病気の症状でも、原因となる細菌が異なったりすると、耐性菌が出現する可能性があるからです。
 
さらに日ごろから、健康に気を付けることも大切です。

手洗いやうがい、マスクを着用するなど、感染症を予防していれば抗菌薬を使用する機会も少なくなります。
 
薬剤耐性をこれ以上広げないためにも、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、適切に使用しましょう。

抗菌薬の使用などについて分からないことがあれば、かかりつけの医師や薬剤師に相談するなどするようにしましょう。

2017年1月21日土曜日

かさつき・ひび割れ


ある調査によると、一般的な足の悩みで最も多かったのが、かかとの荒れといわれています。

かさつき・ひび割れなどで、乾燥する冬場は特に気になると思いますが、根本的には別の要因であることがあります。

それは立っている時に、かかとに体重がかかり過ぎて、角質が厚くなっていることから生じていることが多いのです。

このような「かかと体重」の状態は、さまざまな足のトラブルの要因にもなります。

人間は、体重を足裏のわずかな面積で支えるために、足の骨が前後左右にアーチ状になっています。

ところか、指先に重心を移動できないと、足指が使えない不安定な状態になっているのです。

足指が地面に着いていない「浮き指」と呼ばれる変形が起きます。 

主な原因は、運動不足による足裏の筋肉や足指の関節の衰え、骨盤や膝関節のゆがみ等で
足の向きが偏っていることが考えられるのです。

足には、歩くたびに血液の循環を促す「ポンプ機能」がありますが、浮き指だと正常に機能せず、足の「むくみ」「疲れ」「冷え」などにつながりやすくなるのです。


関連参照:

「冷え」は大問題  

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2017年1月10日火曜日

女性のかんたん「冷え」対策



女性に冷え性が多い最大の理由は、
体の中で一番の発熱器官となる筋肉が、男性に比べて少ないからです。

男性は体重の平均45%筋肉なのに対し、女性は平均36%しかありません。

体が冷えて血流が悪くなると、臓器の不調が起こり、
女性の場合、生理痛や生理不順などを招きます。

また、体温が1度下がると免疫力が約30%落ちるといわれているので、低体温の人は風邪などの病気にかかりやすくなります。


効果的に体を温める方法としては、体温の約4割は筋肉でつくられ、体の筋肉の約7割は下半身についているため、ここを集中的にトレーニングするのが効果的です。

その方法として、スクワットをオススメします。

最初はきついかもしれませんが、1日置きや3日に1回でいいのです。

まずは10回3セットなどからはじめ、少しずつ増やしていきます。

そうするとだんだん体力がついてきて、体温とともに、基礎代謝もアップするため、ダイエットにも効果を発揮します。


体を温める食べ物にも注目しましょう。

漢方には、体を冷やす「陰性食品」と体を温める「陽性食品」という考え方があり、
「陽性食品」は色が濃く、寒い土地が原産地といった特徴があります。

ニンジンやタマネギなどの根菜や、赤身の肉・魚、紅茶、黒砂糖などがありますが、一番オススメはショウガです。

一日にに親指2本くらいの量(約20グラム)を取れれぱいいし、お鍋やみそ汁などいろいろな料理に合うので、続けやすいと思います。ショウガ紅茶などもいいようです。


そのほか、オススメの体の温め方としては、「腹巻き」もオススメです。

お腹を温めてあげると、いろいろな臓器の血流が良くなり、全身が温かくなるのです。

腸は最大の免疫器官といわれています。

免疫細胞であるリンパ球の約7割が腸にいるからです。

お腹を冷やすと、リンパ球の働きが落ちて免疫力が下がり、胃腸炎などになりやすかったりするので、腹巻きは効果的です。
 
入浴は、少し熱めのお湯で汗が出てくるまでつかるのがポイントです。
それが温まった証拠なのです。

健康で美しくあるためには、体を温めて血流を良くすることが大切です。

ぜひとも「温め美人」生活を実践していきましょう。

関連参照:

「冷え」は大問題  

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