2017年4月18日火曜日

痩せているのに糖尿病になる日本人

日本人は痩せているのに糖尿病になる」というのは国内外の専門家の意見です。

確かに、柚尿病が危惧され始める日本人のBMI値(体重kgを身長mの2乗で割った値)が「25」というのは、アメリカでは明らかに「痩せ」の体形です。

30年以上も昔から内科のお医者さんは、「日本人は痩せていても糖尿病になりやすい」と指摘していました。
 
その後、遺伝子の解析技術が飛躍的に発展し、糖尿病に関するヒトの遺伝子の特徴が明らかになってきました。

糖尿病の発症に関連すると思われる遺伝子は、肥満になる因子も含めると、ゆうに100以上あります。
 
もちろん、糖尿病の原因には運動不足やいわゆるストレスなど、多くの要因がが絡んでいることは間違いありません。

油脂の摂取も近年では横ばいなのに糖尿病が増え続けるのには、炭水化物の摂取は減っているものの現代の運動量に対しては糖質摂取が多すぎることも要因として考えられるという意見もあります。

いくつかの要因が時代ごとに重要度を変化させているようで、さらに解析は必要です。

その中でも、遺伝性があり特に脂質の摂取と関連するものとして、
膵臓のインスリン放出の持久力の弱さ」は注目されています。
 
インスリンは膵臓でつくられペプチドホルモンで血液中に放出されることで、血糖を抑制する作用があります。

もちろん日本人にもこの機能はあるのですが、インスリンがうまく作用しない「Ⅱ型の糖尿病」が多くそれらの患者はもともとインスリンの分泌自体、あまり良くない人が多いと言われます。

そういう人が油脂の摂取を増やすと、若いうちは頑張って膵臓が働くのですが、そのうち分泌が枯れ、血糖値が上昇してしまい糖尿病の発症につながるのです。

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