「がん」であるかどうかすぐわかる方法のことが日本ではニュースになっています。
体長1mmの線虫を使って、がんにかかっているかどうかを見分ける研究のことが新聞などで報道されたのです。
九州大学発のペンチャー企業HIROTSUバイオサイエンスと日立製作所が4月18日、共同研究を進めていくことを発表し、早ければ2019年末からの実用化を目指しています。ま
線虫は人間の体内も含む地球上のいろいろな場所に生息する線形動物のことです。
今回の研究で使われている線虫は土の中で暮らし、人間には寄生しない、害も及ばさない種類です。
その研究の内容はというと、九大助教で同ベンチャー社長の広津崇亮さんによりますと、
線虫の嗅覚が犬以上に発達しているのです。
この性質を利用した実験では容器に人間の尿を―滴を垂らし、約30分で線虫50~100匹の過半数が尿に寄って行けば、それは「がん」と判定できるというのです。
線虫が「がん特有のにおい」に引かれると考えられ、胃や大腸など消化器がんの臨床研究では判定できる感度が90%以上あったそうです。
早期発見も可能で「早期のがんも簡便で高精度に安く検査できる」と説明し、
費用は1回数千円を想定しています。
線虫のえさは大腸菌などで飼育も簡単だそうです。
がん特有のにおいの成分については研究中で、将来はがんの種類まで見分けるのが目標です。
「がん」は日本人の死因の第1位です。
40~60代の検診の受診は30%台と低く、より簡単な検査が望まれています。
日立は尿に寄っていく線虫を数えるのではなく、多数集まると明るく見えることを利用した「自動解析装置」を開発しています。
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