2016年11月21日月曜日

骨粗鬆症を予防する


女性に多い骨粗鬆症とは、骨密度が若年の平均骨密度の70パーセント以下になった状態です。

女性の場合、骨粗鬆症は60~70歳代によく発症しています。

骨粗鬆症では、ちょっとした転倒で骨折などを起こしてしまうので、寝たきりの原因となることが珍しくありません。
 
骨の強さは、若いころ、骨量を増やすために、骨を硬くしている成分であるカルシウムを、どれだけ貯蓄したかに関係します。

貯金にたとえると、預金残高が多ければ多いほど、老後も心配かいらない、安心だというわけです。
 
女性は50歳前後で閉経します。閉経すると、骨密度は低くなります。

つまり、それまで蓄えていたカルシウム貯金が減る一方になります。

ですから、とくに女性は、閉経まではカルシウムをいかに多く蓄えるかを考えた食生活をしなければなりません。
 
カルシウムは1日650ミリグラム以上とることが推奨されていますが、牛乳だとコップ約3杯分にあたります。

ふだんからそれほどとっていないという人はリスクが高いので、今からでもカルシウム摂取を心かけてください。

 
一般的にいって、出産・授乳期はとくにカルシウムが失われやすいのです。

乳製品、それとちりめんじゃこなどの小魚類を十分にとって、カルシウムを蓄えておくことが大りです。
 
カルシウムというと、だれしも真っ先に小魚類を思い浮かべるでしょうが、じつは乳製品に含まれるカルシウムのほうが吸収率はよいとされています。

しかし、小魚類は豊富なミネラルを含んでいるので、乳製品、小魚類の両方を十分にとって、カルシウムを蓄えておくことが大切です。
 
そして女性では、閉経と同時に骨量の減少が始まりますから、カルシウムを減らさないように努めるべきです。

閉経して女性ホルモンのバランスが崩れると、骨が造られにくくなります。
 
更年期障害は、閉経期前後の女性にみられるホルモンのアンバランス(2つある女性ホルモンのうち、とくに女性らしさをつくるエストロゲンの減少が問題)による自律神経失調症の症状です。
 
エストロゲンは、カルシウムの形成や吸収の調節などの機能を持っています。

ですから、エストロゲンの減少は骨量の減少となって現れてきます。
 
乱れたホルモンバランスを整えるためには、エストロゲンの働きを高める大豆イソフラボンが有効です。

大豆イソフラボンは、納豆、豆腐、豆乳、黄粉などの大豆製品に豊富に含まれています。

これらはつとめて毎日摂取してください。
 
食生活の改善でも更年期の症状かよくならない場合には、たとえば、女性ホルモン製剤であるエストロゲンや、エストロゲンとプロゲステロンの複合製剤をホルモン補充療法(HRT)として用います。
 
骨にカルシウムを取り込みやすくするには、ホルモン補充療法(HRT)を受けてもよいでしょうが、これにはリスクもありますから、専門医とよく相談してからにしましょう。
 
更年期障害は、これまで女性特有の病気と考えられてきましたが、近年では、40~50歳代の男性にも起こることがわかってきました。

アンチエイジングの観点からは、男性ホルモンの合成に関ケするビタミンEやナイアシンの摂取、
バランスのよい食事で各種の栄養素を補給することが大切です。


関連参照

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2016年11月11日金曜日

ブロッコリーとファイトケミカル


ファイトケミカルという言葉を聞いたことがありますか?
 
野菜や果物の中に含まれている植物性化学物質を総称してファイトケミカルといいます。

これはタンパク質、炭水化物(糖質)、脂肪(脂質)、ビタミンなどの栄養素以外の成分で、あえてたとえてみれば「不老長寿の薬」のような働きが期待できる薬用成分のことです。

サポニン、カプサイシンセサミン、ポリフェノールなどがその代表的なものです。

野菜には、数千種類以上のファイトケミカルが含まれていると推測されています。

―つひとつの野菜や果物に含まれるこれらの成分は微量ですが、私たちの健康にとって重要な役割を果たしてくれます。 

たとえば、ブロッコリーには約200種類ものフィトケミカルが含まれています。

そのなかでも注目され研究が進んでいるスルフォラファンは、細胞の中に入り、活性酸素を解毒する働きをします。

ブロッコリーはキャベツを改良したもので、食べる部分はスプラウト(芽)です。

皮をむいて茎も食べましょう。 

ブロッコリーは、ほろ苦い、青臭い独特の昧がします。

これは体内でスルフォラファッに変化する成分があるからです。

それが脳の細胞や免疫細胞の中に入ると、活性酸素を除去する抗酸化酵素がよく働くようになるのです。

このほろ苦い、青臭い独特の味は、いまから抗酸化作用になるように酵素を働かせるぞ、というア
ラームをからだに嗚らす働きをしていることか見つかりました。

スルフォラファンは、ブロッコリーのスプラウトはもちろん、カリフラワーやキャベツなど、おおむねアブラナ科の植物に多いのです。

スルフォラファンは、ピロリ菌(胃の中に棲みついている細菌の一種で、しばしば胃潰瘍の原因となる)の除菌効果やがん予防に効くという研究もあります。



関連参照

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2016年11月1日火曜日

骨盤底筋群を鍛える



高齢者が介護が必要になる
一番の原因は「尿失禁」と「転倒・骨折」です。

思い通りに歩けるか、「おしっこを漏らさず歩けるか」がポイントになってくるのです。

高齢者には、尿漏れが気になって外出しない、したくないという人が結構います。

すると、外出しない → 筋肉が弱る → 閉じこもる
という悪循環になり、仕舞いには要介護の寝たきりを招きます。

いつまでも外出を楽しむためにも、
日ごろから膀胱、尿道、肛門を引き締める骨盤底筋群を鍛えておきます。

ここでは順天堂大学の白澤教授がおすすめする「お尻歩き運動」を見ていきます。


骨盤底筋群を鍛える「お尻歩き運動」とは、

①床に両足をそろえて座り、両手を胸の前でクロスする。
②バランスボールやクッション、バスタオルなどを膝の閲にはさむ。
そのままの状態を3~5秒問維持する。
③お尻を交互に動かして、10歩ほど前進する。
④②と同じようにして、10歩ほど後退する。
 
①と③までがこの運動を行うための準備です。

準備ができたら、③、④を行います。
 

バランスボールやクッション、バスタオルなどが落ちないように、膝で強く締め付けると、骨盤の筋肉の長寿遺伝子を活性化できます。
 
無理をせず、朝晩毎日2往復を目安に行いましょう。
 
骨盤のバランスをよくして、軸を安定させることは大切なのです。


関連参照

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転ばぬように、歩き続ける方法
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