2016年11月11日金曜日

ブロッコリーとファイトケミカル


ファイトケミカルという言葉を聞いたことがありますか?
 
野菜や果物の中に含まれている植物性化学物質を総称してファイトケミカルといいます。

これはタンパク質、炭水化物(糖質)、脂肪(脂質)、ビタミンなどの栄養素以外の成分で、あえてたとえてみれば「不老長寿の薬」のような働きが期待できる薬用成分のことです。

サポニン、カプサイシンセサミン、ポリフェノールなどがその代表的なものです。

野菜には、数千種類以上のファイトケミカルが含まれていると推測されています。

―つひとつの野菜や果物に含まれるこれらの成分は微量ですが、私たちの健康にとって重要な役割を果たしてくれます。 

たとえば、ブロッコリーには約200種類ものフィトケミカルが含まれています。

そのなかでも注目され研究が進んでいるスルフォラファンは、細胞の中に入り、活性酸素を解毒する働きをします。

ブロッコリーはキャベツを改良したもので、食べる部分はスプラウト(芽)です。

皮をむいて茎も食べましょう。 

ブロッコリーは、ほろ苦い、青臭い独特の昧がします。

これは体内でスルフォラファッに変化する成分があるからです。

それが脳の細胞や免疫細胞の中に入ると、活性酸素を除去する抗酸化酵素がよく働くようになるのです。

このほろ苦い、青臭い独特の味は、いまから抗酸化作用になるように酵素を働かせるぞ、というア
ラームをからだに嗚らす働きをしていることか見つかりました。

スルフォラファンは、ブロッコリーのスプラウトはもちろん、カリフラワーやキャベツなど、おおむねアブラナ科の植物に多いのです。

スルフォラファンは、ピロリ菌(胃の中に棲みついている細菌の一種で、しばしば胃潰瘍の原因となる)の除菌効果やがん予防に効くという研究もあります。



関連参照

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