脳も筋肉と同じように疲労し、その疲労は十分な睡眠を取らなければ回復されません。
その理由だけでも、睡眠不足に陥っている人の思考が混乱し始めるのは当然と言えますが、じつは、もう一つ直接的な理由があります。
それは、記憶の定着、思考の整理は、起きている間よりも寝ている間の方が進みやすいという理由です。
こういう経験がないでしょうか?
夜、寝る前に大まかに考えていた問題の答えを、翌朝起きたときに思いついていた。
あるいは、一日中考えても出てこなかった良いアイデアが、寝ている間にひらめき、目が覚めた。
これは時眠中も脳が活動を続けている証拠です。
よく言われている通り、睡眠には「レム睡眠」と呼ばれる浅い睡眠と「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い睡眠があります。
レム(REM)というのはラビッド・アイ・ムーブメット=高速眼球運動の略ですが、このレベルの睡眠中には、文字通りまぶたの下で眼球が細かく動き続けています。
つまり脳も活発に勁いているのです。
脳は睡眠に入ったと同時に、パソコンの電源をオフにしたように機能が落ちるというイメージを持っている人が多いかも知れませんが、じつはそうではありません。
特にレム睡眠中には、思考系の中枢である前頭葉も含め、脳全体が活動し続けているのです。
関連参照:
つまらんことでしょうか
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