たんぱく質が不足すると、こういうことが起きる、
という話です。
ふつう、低栄養かどうかは、血液中の「アルブミン」という成分の量で判断されます。
普通の健康診断でわかります。
アルブミンはたんぱく質の一種で、血液中(血しょう)のたんぱく質の約6割を占めています。
つまり、低栄養とは、たんぱく賀不足のことなのです。
たんぱく質は、赤血球や血管、筋肉など、体のさまざまな組織をつくる材料です。
不足すると、貧血になりやすくなるだけでなく、血管がもろくなり、脳で破れて脳出血を起こすことも……。
また、免疫細胞の働きも弱まるため、肺炎や結核になるリスクも上昇します。
さらに、筋力が落ちて転倒しやすくなり、結果的に骨折しがちになります。
重篤な病気につながる可能性の高い低栄養が、ある食事の傾向を持つ人々を中心に、近年、増えてきているのです、
脳出血は栄養不足などにより、脳の血管が破れやすくなる病気です。
栄養失調の人が多数いた戦後は患者数が多かった病気ですが、食生活の変化とともに減少してきました。
その代わりに増えてきたのが脳こうそく。
血液中の糖や脂質が増えて脳の血管がつまる病気で、栄養失調とは逆の栄養過多が原因とも言われています。
ところがここ数年、脳出血による死者も再び増加傾向にあります。
その原因が、実は、現代の栄養失調「低栄養」が一因と考えられているのです。
関連参照:
血清アルブミン値を上げるには
0 件のコメント:
コメントを投稿