足のトラブルは、単独に起こることはめったにありません。
複数のトラブルを併発していることがほとんどです。
例えば、外反母趾のある人は、ほぼ100%、開張足があります。
それに加えて、内反母趾(足の第5指《小指)が第1指側に変形している状態)やハンマートウ(第1指以外の指の骨が「く」の字状に曲がって固まった状態)、巻き爪や、タコ、ウオノメといったトラブルを併発することが珍しくないのです。
足のトラブルは大きく次の3つに分かれます
1>骨の変形によって起こる病変(開張足、扁平足、外反母趾、内反小趾など)
2>爪に起こる病変(巻き爪、陥入爪、肥厚爪、爪白癬など)
3>皮膚に起こる病変(タコ、ウオノメ、水虫など)
また、骨に変形があると爪や皮膚の病気を合併しやすくなります。
例えば、外反母趾になると、指どうしが当たったり、重なったりします。
すると重なった指の爪が押されて巻き爪や肥厚爪(爪が上に重なって厚くなる状態)になったり、
靴に強く当たるところや、すれるところにタコやウオノメかできたりします。
フットケア外来に来られる巻き爪の患者さんを調べたところ、60%に外反母趾があり、98%に開張足がありました。
開張足は病気とはいえませんが、外反母趾や内反小趾のきっかけになる足病変とされています。
もちろん、単独で起こる病気もあります。
水虫のような感染症や、単純に靴にすれることで起こるタコやウオノメ、爪の切り方に問題がある巻き爪などです。
それらは、単独で起こっているうちなら、適切に対処すれば比較的早く治ります。
女性は開張足になりやすいので、誰でも外反母趾になる素地を持っているといえます。
外反母趾があると、巻き爪になったり、その巻いた爪が皮膚に食い込んで炎症が起こったりしてきます。
さらに、足の第1指の外側にタコができて痛がったり、内反小趾を起こしていたり、と症状が2つ、3つと重なることがあります。
このように骨の変形をきっかけとして、爪や皮膚にトラブルが重複的に起こりえるのです。
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