今では朝カレーはすっかり根づいていて、
子どもたちを中心に、週に何回かはカレーライスにする家庭が多いようです。
子どもが喜べば両親も食べるので、頭の機能や健康を考えたら決して悪いことではありません。
ホームメイドのカレーの場合、
前の日に作ってひと晩寝かせたものの方がマイルドになっていて、むしろおいしいものです。
小麦粉で作っていたドロリとした昭和のカレーは、前の晩の残りのカレーを朝食に温め直して食べるのが当たり前でしたが、不思議なことにこれがおいしくなっていて、子どもも大人も大喜びでした。
アメリカの野球界で人活躍のイチロー選手の朝カレーは有名ですが、日本の野球選手の中にも、
パワーが出るからといって朝カレーにする選手が少なくないそうです。
朝カレーはなぜ人気があるのでしょう。
ひとつは、スパイスのほどよい刺激が食欲を高めること。
もうひとつは、市販のカレーを使用した場合、その中に含まれている20種以ヒの香辛料が、脳内の血流を増加させるため集中力が高まり、やる気が出ること。
つまり、午前中から頭を能率的に回転するためには、朝カレーは大変、理にかなっているのです。
カレー粉のスバイスは、ほとんどが薬効性の高いものばかりなのです。
黄色のもとはターメリック、つまりウコンで、
主成分のクルクミンは血液を浄化し、血管や脳細胞の酸化を防ぐ強い抗酸化作用で知られています。
この黄色い成分には認知症の予防効果もあるといわれ、カレー料理をよく食べるインド人がアルツハイマー症にかかる率は、アメリカ人の四分の一という説さえあります。
カレー粉にはジンジャー(生姜)が使われ、辛味成分のジングロンには体を温めて血行をよくし、
新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼させる作用もあります。
またガーリック(ニンニク)には、脳に元気をつけるビタミンB1の働きをよくするアリシンが豊富に含まれていて、
スタミナ増強効果も期待できます。
この他にもたくさん使われているスバイスに、薬効作用のある成分が含まれているのがカレー粉なのです。
朝カレーにおすすめの肉は、ビタミンB1の含有量が牛肉の10倍前後もある豚肉で、
100グラムも食べれば、一日の必要がとれるほどです。
脳が必要とするブドウ糖の代謝に欠かせないビタミンなので、朝から頭の回転をよくしてくれるでしょう。
そのビタミンB1の吸収力を高めてくれるのがアリシンという、タマネギやニンニクに含まれている成分で、
どちらもカレー料理にはよく使われていて高いパワーを秘めています。
関連参照:
和食の知識
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか