一日じゅうパソコンに向かって仕事をしているオフィスワーカーは、1日6時間以上座っているといわれています。
最近では、オフィスワーカーでなくとも、家で座りっぱなしという人が多く、学生や家庭の主婦でさえ、昔に比べれば座りっぱなしの時間が増えています。
そういう人が陥りやすいのが、慢性的な運動不足と腰痛や肩こりです。
「座りっぱなしの時間が長いと、生活習慣病のリスクが上がる」という研究結果が報告されて話題になったことがありましたが、肩こりや腰痛も、いまや立派な国民病となっています。
厚生労働省の調査でも、日本人が抱える自覚症状の第1位と第2位は、男女ともに肩こりと腰痛が占めており、2013年に発表された米ワシントン大学と東京大学などによる共同研究「2010年の世界の疾病負担研究」では、「日本人の健康長寿の最大の脅威」は意外にも腰痛だったというセンセーショナルな結果が報告されているくらいです。
残念ながら、肩こりや腰痛については、これほど医学が発達している現在でも、その発症メカニズムや治療法は明らかになっていません。
ただ、座りっぱなしで動かない時間が長い人ほど、運動不足、猫背などの悪い姿勢、長時間同じ姿勢をとることによる筋肉の緊張、関節への負担、血流の悪化などが顕著となっていくのはたしかです。
そして、そこへ拍車をかけるのが、加齢による筋肉量の減少です。
加齢で筋肉量が減少してくると、体を支える力が弱まって骨や関節に負担がかかり、それだけでも肩こりや腰痛になりやすくなってきます。
40代以降に屑こりや腰痛に悩まされる人が増えるのも、加齢による筋肉旦の減少と無関係ではないでしょう。
寝たきりも困りますが、先ほどの研究報告でもいわれているように、肩こりや腰痛も健康長寿にとっての脅威です。
筋肉を鍛えることによって症状をある程度抑えられますから、ウォーキングなどで全身の血流をよくするとともに、少しきつい筋トレをして筋肉を強化していきましょう。
腰痛は、大腰筋をはじめ、人腿直筋、人腿筋膜張筋などを鍛えると効果的で、ここを鍛えることで肩こりも緩和されるといわれています。
いずれも、加齢で衰えていく筋肉ですから、これらを中心に筋力を鍛えていきましょう。
寝る前は自律神経のひとつである副交感神経が優位になって緊張した筋肉がゆるみやすくなっていますから、寝る前に行なうとより効果的です。
関連参照:
和食のイロハ
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか
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