2016年10月22日土曜日

尿洩れのこと

あまりり話題にしない話です。

くしゃみやせき、重い物を持ち上げようとしたときなど、おなかに力を入れた瞬間にわずかに尿が漏れることはありませんか?

これは「腹圧性尿失禁」で、尿漏れトラブルの約5割に上ります。

ほかに、強い尿意でトイレに間に合わず漏れる「切迫性尿失禁」が約2割、両方の症状がある「混合性尿失禁」が約3割になっています。

瞬間的に大きな腹圧がかかると、閉じているはずの尿道の筋肉がゆるみ尿がわずかに押し出されてしまうことがあります。

尿道の筋肉が強く締まっていれば尿漏れは起きません。

ところが、男性の尿道が約20cmと長く、筋力も強いのに比べ、女性の尿道は約4cmと短い上に筋力が弱く、下方を向いているため、男性に比べて構造上、尿漏れしやすいのです」と専門家は解説します。

骨盤内の下部にある骨盤底筋は、ちょうどハンモックを張ったように下から内臓を支えています。

尿道、膣、肛門を締め、ぼうこうを腹圧の衝摯から守る働きをしていますが、出産や加齢などで骨盤底筋や尿道を締める筋肉群が弱ると、尿漏れを起こしやすくなります。

そこで、専門家が勧めるのが骨盤底筋を鍛える体操です。

あお向けに寝て膝を肩幅に開いて立て、
膣と肛門にぐっと力を入れて5秒間締め、力を抜きます。

10回を1セットとして、1日3セット以上を気長に続ける。

この体操によって、骨盤内の血流が改善され、柔軟で強い筋肉が得られます。

尿道をしっかり閉じられるようになるので、腹圧性尿失禁だけでなく、切迫性尿失禁にも有効です。
 
また、生活習慣の改善も重要です。

肥満になると、ぼうこうが常に圧迫され、血流が悪くなります。

肥満で尿漏れに悩む女性には減量が大きな効果を上げています。

日常生活に運動を積極的に取り入れると良いでしょう。
 
最近では健康のためにとスムージーを飲む女性が増えていますが、これには水分の取り過ぎで尿量が増え、切迫性尿失禁を誘発するケースもある、と懸念されています。

また、野菜を多く食べる人は、意外に食事からも水分を多く摂取しているのです。そのこともことを忘れずにおきましょう。


まとめとしては、尿漏れの予防と改善は、

骨盤底の筋力アップと適正な体重維持、そして水分量の調節。

これを日常生活の中で習慣付けていくことが大切、ということになります。


関連参照

中高年からの筋肉作り  
転ばぬように、歩き続ける方法
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和食のイロハ

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