2016年6月11日土曜日
記憶力を高めるには魚を。
以前、マグロの目玉のすぐ後ろにある眼窩脂質に、DHAという「頭のよくなる脂質」が大量に含まれていることで話題になりました。
DHAは、ドコサヘキサエン酸のことで、必須脂肪酸のひとつであり、不飽和脂肪酸でもあります。
不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを減らし、血栓をつくりにくくする作用があり、牛や豚の脂肪はこれとはちがう飽和脂肪酸で、常温では白くかたまった状態で、肉質の中に組みこまれています。DHA
DHAは人間の脳細胞の脂質のうち、10パーセント前後を占めていて、記憶力や学習能力と密接な関係のあることが分かっています。
「DHAが足りないと、脳の機能が低下する」「魚に含まれているDHAが、脳の働きをよくする」
イギリス脳栄養化学研究所のマイケル・クロフォード教授が、このように発表して以来、各国で多方面からの研究が進み、脳ばかりではなく、健康長寿と魚との深い関係が、改めて判明しました。
とくに、DHAは脳の中に入り込んで、脳細胞の発育を促進する数少ない物質であることが、だんだんわかってきて、世界的に注目されるようになったのです。
DHAには、壊れかけている脳の神経細胞を修復する働きもあるのではないかという期待も高くなっています。
事実、アルツハイマー型痴呆症の人の脳には、DHAが正常の人の場合の半分以下しかないといわれており、脳の神経細胞の修復に、いかにDHAが、重要な役割を果たしているかが、実証されたのです。
これからは、社会や家庭のシステムの高度情報化が、加速度的に進むでしょう。
それと並行して、高齢者人口も急増します。
「脳の機能性」が、もっとも重要な時代になっていくのです。
日本は、世界でもトップクラスのテクノロジー国家であり、長寿国家です。
その両方を、これからも、健全な状態で維持するためには、なんといっても、「脳の若さ」が欠かせません。
魚の脂質にはEPA(エイコサペンタエン酸)も、また豊富に含まれています。
DHAにしても、EPAにしても、きわめて高い薬理作用を持った成分なのです。
EPAには、血液をサラサラにして、動脈硬化や心臓病の予防効呆があることが知られています。
魚には、DHAやEPAだけではなく、質のよいタンパク質やビタミンA、B類、D、E、カルシウムや鉄、亜鉛、コラーゲンといった成分も豊富に含まれているのです。
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