2016年7月30日土曜日

太っていても栄養が足りていない?


この飽食の時代に栄養失調の話?
と意外に思われるかもしれませんが、充分に食べていても栄養バランスが悪いために低栄養に陥っている場合があります。
 
いわゆる食が細くて痩せている人=低栄養だとは限りません。

実は太っている人も油断は出来ません。

摂取カロリーは多いのに栄養バランスが偏っているために栄養がきちんと摂取できない「隠れ栄養失調」の場合があるのです。

また健康長寿には粗食がよいという風潮から、脂肪やコレステロールを気にするあまり、過度に肉を避ける方もいますが、肉は生命維持に不可欠な良質のたんぱく質が豊富な食材です。

 
日常的にたんぱく質が不足した状態が続くと体の代謝が低下してしまい、粗食を心がけているにもかかわらず、太りやすくなったり、さらに様々な悪影響を体に与えるリスクが高まるので注意か必要なのです。


たんぱく質は、肉のほかにも魚や大豆などの植物性食品にも含まれますがタンパク質含有量の面では少量で必要量を摂取できるの方に軍配が上がるのです。

気になる脂肪は、肉の種類や部位を見極めてコントロールするとよいでしょう。

また良質のたんぱく質を含むもオススメの栄養食品です。

いずれの場合も「適量をバランス良く」摂ることを忘れないようにしたいものです。


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2016年7月23日土曜日

腸内フローラとは何?



最近、日本のテレビや雑誌などで「腸内フローラ」がさまざまな病気に影響していると話題になっています。

腸内フローラとは、ズバリ、腸内にいる細菌の集団(腸内細菌叢)のことです。

実は、人間の大腸の中には1000種以上、約600兆個もの大量の腸内細菌が住んでいます。

その細菌が種類ごとに集団を作って、腸内に広がっている様子が花畑に似ていることから「腸内フローラ」と呼ぱれるようになりました。
 
近年、この腸内フローラの重要性が注目され、21世紀は「腸の時代」などもといわれ、現代医療のトップランナーになるほど研究が盛んに行われているのです。
 
ヒトの腸内フローラの構成が極めて個人差が大きいために、それらが住む場である大腸は、ヒトの臓器の中で最も種類の多い疾患が発症する場なのです。

腸内フローラを構成している細菌が直接、腸管壁に働き、消化管の構造・機能に影響し、宿主の栄養、薬効、生理機能、老化、発がん、免疫、感染などに極めて大きな影響を及ぼすのです。
 
腸内細菌が産生した腐敗産物、細菌毒素、発がん物質、二次胆汁酸などの有害物質は腸管自体に直接障害を与え、発がんやさまざまな大腸疾患を発症します。

また、一部は吸収され、長い間には宿主の各種内臓に障害を与え、発がん、肥満、糖尿病、肝臓障害、免疫能の低下などの原因になるであろうと考えられています。 
    
研究が進むにつれて、腸内フローラを構成する腸内細菌は、小腸で消化吸収されずに、大腸に到達した食物繊維などから、

酪酸やビタミンB群などさまざまな有益な物質を作ったり、
有害物質を分解して無毒にしたり、
体を異物から守る免疫に重要な働きをしたりするなど、

私たちの健康維持に大きく貢献していることが明らかになっています。
 
そして、何と腸内フローラの中に、「デブ菌」「ヤセ菌」と呼ばれる腸内細菌がいて、
肥満に大きく関わっていることが新たに分かったのです。
 
すなわち、太った人はファーミキユーテス類という腸内細菌の種類の割合が多く、痩せている人にはパクテロイデーテス類という種類の割合が多かったのです。

このことから、腸内細菌のファーミキューテス類は肥満を招きやすいデブ菌であり、バクテロイデーテス類は太りにくくなるヤセ菌といわれるようになり、そのバランスによって、肥満あるいは痩せが促進される、と考えられるようになりました。

このように、ヒトそれぞれの臨丙細菌の構成が分かれば、病気の治療、健康状態の把握などに利用できる、という無限の可能性が秘められています。

実際、ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆といった発酵食品や腸に効く食物繊維を豊富に取ることなどで腸内フロ上フのバランスが整えば、有害な菌をやっつけ、免疫力を高めてくれる[善玉菌](ビフィズス菌、酪酸菌など)が増えて、健康的に生活できます。

逆に、乱れた生活を送ると、車内を腐敗させたり、有害物質を作ひ出す「悪玉菌」が増え、腸内バランスは崩れていきます。

例えば、肉食過多、運動不足などです。

もしも下痢、便秘などが起きたら、体操で腸を強くしたりして、腸内環境を良くすることが大切です。

命さえ左右する臓器である「腸」を制することこそが快適なネクストーライフを手にする「はじめの一歩」であると肝に銘じましょう。


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2016年7月16日土曜日

「和食」って何だろう

昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことも手伝って、いまや、「和食」は日本にとどまらず、世界から注目されています。

健康の面からも注目されています。

そこで「和食」の歴史を簡単に見ていきます。

  
「和食」という言葉の成立は、西洋料理(洋食)の移入を契機とするもので、近代以降のことにすぎません。

広義には「日本人が作り出した日本にしかない料理」と定義することも可能で、寿司、テンプラ、スキヤキのほか、カレーライスやラーメンなども含まれます。
 
しかし狭義には、「ご飯に一汁三菜を基本とし、カツオやコンブの出汁を用いた伝統的な料理」ということになります。

狭義の「和食」であれば、その成立は室町時代(一五世紀頃)の本膳料理に求められるのです。
しかし、それ以前にも日本の上層社会で用いられていた料理の様式がありました。

記録に残るもっとも古い儀式料理は、平安時代の大饗料理で、これは料理の品数が偶数組みであるほか、台盤という食卓を用い、箸と匙が添えられるなど、中国料理の影響を強く受けています。

また調理技術は非常にシンプルで、銘々が口にする時に好みの調味料で味付けしていました。

それが鎌倉時代の精背理に至って、植物性食品を用いながら動物性食品のような味を出す工夫が重ねられたのです。

このため調理技術が高度な発展をみたが、これも僧侶たちが中国の禅宗寺院から学んだ料理であった。

それが書院造りや畳・床の間など、いわゆる日本的な伝統文化か発達した室町時代になって、大饗料理と精進料理の長所を、日本風にアレンジし、七五三の膳組という奇数を基本とする本膳料理が登場しました。

これがいわゆる「和食」の成立ということができるのです。

出汁のベースとなるコンプやカツオの流通も盛んとなったほか、味噌・醤油あるいは酒・酢などの発酵調味料の技術が発達して、日本独自の料理法が確立をみた。 
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さらに茶の湯の発達は、茶事用の食事として懐石料理を産みました。

これは質素を旨として、一汁三菜を理想としたため、本膳料理の一部を切り取りつつ、これを
最高の料理に仕立て上げたのです。

茶の湯には、一期一会という思想があり、どの茶会も一生に一度きりのものであるから、その出会いを大切にしたのです。
 
それぞれの季節で最高の旬の食材を用い、彩りを重視して器との相性や盛付に配慮し、料理の温度にまで気をつかうという「もてなしの心」が求められたのです。

さらに食事空間を、どのような書画や花器・花々で飾るかという「しつらえの心」も大切とされました。

こうして、懐石料理は、戦国期に「和食」の最高峰に達したのです。

ただ、これらの儀式料理までは、食べる人間や場所・時間が定められていました。

それが江戸時代に入ると、料理屋が登場し、いつでも誰でも金さえ出せば、茶の代わりに酒を伴う会席料理が味わえるようになったのです。

また醤油・酢・味醂といった発酵調味料の大量生産が始まり、これらが広く流通したことで、江戸時代に「和食」は、人々の身近な存在となっていったのです。


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2016年7月9日土曜日

ニンニクで生涯現役だ。

ニンニクを上手に活用して、体力を強化しよう。

そして、「花の生涯現役」を目指そうという話。

バリバリ食べるのもいい。すりおろして、ちょびっとなめてもいい。

油でキツネ色に揚げてもいいし、フライパンでニンニクチップスを作ってもいいのです。

醤油やみそに潰けて食べるのも、これまたよい。

90歳になっても、100歳になっても、だれの世話にもならない。

ニンニクには、そのくらいの力があるのです。
 
ニコニコ笑ったり、「ワッハッハッ」と腹の皮をゆさゆささせる大笑いだったらもっとよい。

笑うと、NK(ナチュラルキラー)細胞が増え、ガン細胞の芽を押さえこんでしまう力かあるのです。

自然に深呼吸しながら、若々しい記憶力と健康を維持して、人生をエンジョイしよう。

「大満足長生き人生」を送るためには、病気を防ぎ、病気を追い払う、自然治癒力をふだんから強化しておくことが、大切になってくるのです。

その「自立強化食」の最右翼がニンニクなのです。

イギリスでは、俗に、「貧乏人の毒消し薬」と呼ばれているそうであるが、貧乏人であろうと大金持ちであろうと、ニンニクは、利用する者すべてに、そのすばらしい効果を、平等に与えてくれるだろう。
 
日本でも、古くからニンニクは 「万病に効く」とか、「疾病よけ」、あるいは。「疲労回復薬」などとして、用いられてきました。

我が国現存最古の医術書である平安時代の『医心方』には、ニンニクの効能が、詳しく述べられているのです。

その効能を、箇条書きにしてみると、

1、浮腫や虫などの毒によって生じる皮膚の病気を散らし、風邪の毒をも消す。
2、血液の循環をよくして、体を芯から暖める働きがある。
3、食べはじめには、視力か弱くなるような感じがするが、食べ続けているうちに、かえって、よく見えるようになる。
4、昧は、刺すように辛いが、保温効果が高く、もろもろの体毒を消す上で役に立つ。
5、魚や肉と和え物にして食べると、味がよくなるだけではなく、元気も出てくる。
 
ニンニクの原産地は、西アジア地方とみられていますが、現在では、東洋からヨーロッパ各国、さらに南北アメリカ大陸と、世界中で栽培され、料理はもちろん、薬用としてもその作用は評価を高めているのです。


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2016年7月2日土曜日

「黒いもの」を食べる


土用の丑の日には、ウナギに限らず、また、その習慣が根付く前から、「黒いもの」を食べる習慣がありました。

実は土用は、「陰陽五行説」からきているのです。


四季は、「水火土金水」の五行に簡単にはあてはまらないのです。

そこで、四季に、春=木、夏=火、秋=金、冬=水をあて、
それぞれ90日間ある季節の終わりの18日間を、「土」としたのです。

そして、この土用の間にある丑の日、現在の7月28日前後を「土用の丑の日」としたのです。

土用の丑の日には、平賀源内の助言よりずっと前からウナギが食べられていたのです。

それは平安時代のことで、そのころは、ウナギに限らず「黒いもの」
はよいとされていたのです。

そこて、ナマズ、ハモなどが食べられていたのです。

黒いものは悪魔除けになると信じられていたこともあります。

邪気がやってくるのは、鬼門である丑虎(丑寅)=北東の方角からと考えられていたため、丑の日に、魔除けの黒いものをという発想が生まれたのです。

また、丑の日にちなんで「ウ」の字がつくものを食べるという習慣もありました。

例えば、梅干し、瓜などがたべられていたのです。


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