2016年12月1日木曜日

カルシウムとビタミンD

カルシウムや大豆イソフラボン摂取と、ジョギングなどの運動だけでは、十分な骨粗鬆症の予防にはなりません。

そこにビタミンDが加わってはじめて、万全になります。


ビタミンDについては、

①一日15分程度、直射日光にあたると皮膚が活性化する。
②日中のウォーキングは骨への振動や圧力がカルシウムの沈着を促進する。
③キクラゲや干しシイタケなどのキノコ類に多く含まれている。

などはよく知られています。

また、健康長寿の人はビタミンDの血中濃度が高いこともわかってきました。

それだけでなく、季節や地域による日照不足とビタミンD欠乏症の関係、ビタミンD不足による免疫機能低下とインフルエンザ罹患率やうつによる自殺率の上昇など、ビタミンD不足が招く症例の調査も始まっています。

厚生労働省による現状のビタミンDの摂取日安量は、1日5.5マイクログラム(μg)、上限量が50マイクログラムですが、ふつう1日25~50マイクログラムとることを推奨しています。
 
ビタミンDを毎日の食事だけで必要十分な量をとるのかむずかしい場合は、サプリメントで補うのもよいでしょう。

カルシウムの吸収を助けるためにも、ビタミンDが豊富なサケ、サンマなどの魚も積極的に食べるとよいでしょう。
 
さらに、近年注目されているのは、動物由来のビタミンD3です。

植物由来のビタミンD2に比べて、活性が強いのが特徴です。

D3はホルモンとして働きます。
 
ビタミンD3は、アンコウの肝(一切れ50g中に55μg)、黒カジキ(1切れ100g中に38μg)、紅ザケ(―切れ100g中に33μg)などに多く含まれています。
 
一方、骨を弱くする要素は、腸管でのカルシウム吸収を阻害するリン、カルシウムの利用を抑制する塩分です。

アルコールの摂取も、ビタミンDの働きを抑制するので、骨を弱くしてしまいます。

タバコも、ニコチンがカルシウムの吸収を阻害するので、よくありません。

心あたりのある方は、禁酒、禁煙を実行してください。



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