2017年1月29日日曜日

拡大する薬剤耐性に注意!

近年、抗生物質をはじめとする抗菌薬が効かなくなる
「薬剤耐性」が世界中で拡大しています。

薬剤耐性とは、細菌が抗菌薬に対して耐性をもってしまい、抗菌薬が効きにくくなることです。

微生物からつくられた抗生物質や人工的につくられた化学物質を総称して「抗菌薬」と言います。
 
抗菌薬によって、細菌による多くの感染症の治療が可能になりましたが、
1980年以降、耐性菌が世界中で増えています。

耐性菌が増えると、抗菌薬が効かなくなるため、従来の治療で回復できた感染症の治療が難しくなり、流行や重症化のリスクが高まります。

さらには死亡に至ることもあります。
特に、乳幼児や妊婦、高齢者など、能力の弱い人は重症化しやすく非常に危険です。
 
現在、さまざまな種類の耐性菌が確認されており、
今後も抗菌薬の効かない感染症が増加することが予測されます。

このため、薬剤耐性が広がり続ければ、感染症の流行や重症化への対策が難しくなります。
 
薬剤耐性が拡大した原因の一つとして、抗菌薬の不適切な使用が挙げられています。

例えば、風邪をひいた時、抗菌薬をもらいに病院へ行った経験はないでしょうか。

しかし、抗菌薬は細菌を死滅させるための物なので、ほとんどの風邪には効果がありません。

風邪の多くは抗ウイルス薬などを使用するのが効果的です。

もちろん、風邪で体の抵抗力が弱っているときに細菌の感染予防として、医師から抗菌薬を処方される場合があります。

しかし、必要のない抗菌薬を使用すれば、耐性菌が出現する可能性が高くなります。

また、処方された抗菌薬を途中でやめるなど不適切に使用すると、細菌が生き残ってしまい、その中から耐性菌が出現することもあります。

そして、耐性菌が周囲の人に感染することで、薬剤耐性が広がっていくのです。
 
薬剤耐性の拡大を防ぐためには、抗菌薬を適切に使用することが重要なのです。

医師から指示された薬を症状が軽くなったからといって、
途中でやめたり、回数を減らすなどして使用したりすると、耐性菌を増やす原因となるため絶対にやめましよう。

医師や薬剤師の指示を守って、必要な場合に、適切な量を適切な期間、使用をこころがけることが大事です。
 
また、以前に処方された抗菌薬が残っていても、それを自己判断で飲まないようにしましょう。

似たような病気の症状でも、原因となる細菌が異なったりすると、耐性菌が出現する可能性があるからです。
 
さらに日ごろから、健康に気を付けることも大切です。

手洗いやうがい、マスクを着用するなど、感染症を予防していれば抗菌薬を使用する機会も少なくなります。
 
薬剤耐性をこれ以上広げないためにも、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、適切に使用しましょう。

抗菌薬の使用などについて分からないことがあれば、かかりつけの医師や薬剤師に相談するなどするようにしましょう。

2017年1月21日土曜日

かさつき・ひび割れ


ある調査によると、一般的な足の悩みで最も多かったのが、かかとの荒れといわれています。

かさつき・ひび割れなどで、乾燥する冬場は特に気になると思いますが、根本的には別の要因であることがあります。

それは立っている時に、かかとに体重がかかり過ぎて、角質が厚くなっていることから生じていることが多いのです。

このような「かかと体重」の状態は、さまざまな足のトラブルの要因にもなります。

人間は、体重を足裏のわずかな面積で支えるために、足の骨が前後左右にアーチ状になっています。

ところか、指先に重心を移動できないと、足指が使えない不安定な状態になっているのです。

足指が地面に着いていない「浮き指」と呼ばれる変形が起きます。 

主な原因は、運動不足による足裏の筋肉や足指の関節の衰え、骨盤や膝関節のゆがみ等で
足の向きが偏っていることが考えられるのです。

足には、歩くたびに血液の循環を促す「ポンプ機能」がありますが、浮き指だと正常に機能せず、足の「むくみ」「疲れ」「冷え」などにつながりやすくなるのです。


関連参照:

「冷え」は大問題  

中高年からの筋肉作り  
つまらんことでしょうか

2017年1月10日火曜日

女性のかんたん「冷え」対策



女性に冷え性が多い最大の理由は、
体の中で一番の発熱器官となる筋肉が、男性に比べて少ないからです。

男性は体重の平均45%筋肉なのに対し、女性は平均36%しかありません。

体が冷えて血流が悪くなると、臓器の不調が起こり、
女性の場合、生理痛や生理不順などを招きます。

また、体温が1度下がると免疫力が約30%落ちるといわれているので、低体温の人は風邪などの病気にかかりやすくなります。


効果的に体を温める方法としては、体温の約4割は筋肉でつくられ、体の筋肉の約7割は下半身についているため、ここを集中的にトレーニングするのが効果的です。

その方法として、スクワットをオススメします。

最初はきついかもしれませんが、1日置きや3日に1回でいいのです。

まずは10回3セットなどからはじめ、少しずつ増やしていきます。

そうするとだんだん体力がついてきて、体温とともに、基礎代謝もアップするため、ダイエットにも効果を発揮します。


体を温める食べ物にも注目しましょう。

漢方には、体を冷やす「陰性食品」と体を温める「陽性食品」という考え方があり、
「陽性食品」は色が濃く、寒い土地が原産地といった特徴があります。

ニンジンやタマネギなどの根菜や、赤身の肉・魚、紅茶、黒砂糖などがありますが、一番オススメはショウガです。

一日にに親指2本くらいの量(約20グラム)を取れれぱいいし、お鍋やみそ汁などいろいろな料理に合うので、続けやすいと思います。ショウガ紅茶などもいいようです。


そのほか、オススメの体の温め方としては、「腹巻き」もオススメです。

お腹を温めてあげると、いろいろな臓器の血流が良くなり、全身が温かくなるのです。

腸は最大の免疫器官といわれています。

免疫細胞であるリンパ球の約7割が腸にいるからです。

お腹を冷やすと、リンパ球の働きが落ちて免疫力が下がり、胃腸炎などになりやすかったりするので、腹巻きは効果的です。
 
入浴は、少し熱めのお湯で汗が出てくるまでつかるのがポイントです。
それが温まった証拠なのです。

健康で美しくあるためには、体を温めて血流を良くすることが大切です。

ぜひとも「温め美人」生活を実践していきましょう。

関連参照:

「冷え」は大問題  

中高年からの筋肉作り  
つまらんことでしょうか