2016年1月26日火曜日

肉・酒・たばこはなぜ老化を早めるのか 



活性酸素を生じさせやすい食べ物に加え、体内酵素を大量に消費してしまうようなものを口にすることは、

細胞の老化を早めてしまう原因となります。

たとえば肉が大好きで肉の摂取量が多く、さらにお酒をたくさん飲んで、喫煙の習慣もあるといった人は、著しく体内酵素を消粍します。

肉・酒・たばこは、細胞を猛スピードで老化させる三大要因といってよいのです。


では、どうしてこの三つは体内酵素を消耗させてしまうのでしょうか?

それは『解毒』でたくさんの酵素が必要となるからです。
 
は消化がしにくく、そもそも分解するまでに大量の消化酵素を使うことになります。

それに加えて、分解に時聞がかかることで消化・分解しきれない食ベカスが長時間腸の中にとどまり、それが腐敗して有毒ガスを発生させます。

その有毒ガスが血流に乗って体内を巡ることで活性酸素を増やしてしまうことになり、毒素の解毒でもまた大量の酵素を消費することになるのです。


お酒の場合は、肝臓でのアルコールの分解に大量の酵素を必要とします。

胃や小腸から吸収されたアルコールは、肝臓に届いた後、アルコール脱水素酵素(ADH)などの働きでアセトアルデヒドに分解され、さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって無害な酢酸へと変えられます。

そして最終的に水と二酸化炭素にまで分解されてから体外に排出されるのですが、じつは肝臓を一度通過しただけではアルコールをすべて分解できません。 

つまり、分解しきれなかった分は再び体内を巡ってから肝臓で分解され、そこで分解しきれなかったものがまた体内を巡って肝臓に行き着き、アルコールが完全に体内から無くなるまで、何度も何度もサイクルが繰り返されるのです。

そのたびに分解と解毒で大量の酵素が使われることになります。

さらに有毒なアセトアルデヒドを酢酸に帰る際には、アセトアルデヒドの毒素に対抗するため、肝細胞から大量の活性酸素が発生します。その中和でも体内酵素がたくさん使われることになるのです。

 
たばこの場合も、煙の中には一酸化炭素、ニコチン、タールのほか、フェノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどの有毒な化学物質が多く含まれており、肺を通じてそれらが体内に取り込まれると、その解毒に体内酵素がどんどん使われます。

加えて、有害物質の除去のために白血球から活性酸素が放出されますから、そこでも体内酵素を消費します。
 
たばこの煙は有害物質の塊です。

喫煙習慣のある人は、たばこを一本吸うたぴに酵素が消費され、始終体内で酵素が使われ続けることになるのです。

ひとりの人間が一生の間につくれる酵素の総量は決まっているといわれており、それをすべて使いきったときが、その生命体の寿命の尽きるときともいわれています。
 
ダムの仕組みを思い浮かべてください。

ダムの大きさはそれぞれ異なり、貯めておける水量も異なりますが、使えば使う分だけ水の量が減っていく点は同じです。

水の補給がなければダムは干上がっていくばかりです。体内酵素も同じなのです。


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