世界トップクラスの長寿を誇る日本人の食べ物として、人気が高くなっているのです。
水分が多く、満腹感を得られる割にはカロリーが低く、タンパク質が豊富ですから栄養不足にはなりません。
すぐれたダイエット食としても評判を呼んでいろのです。
豆腐は買った時点ですでに食べ物として完成していて、アイスクリームのように、そのままスプーンですくって食べることもできます。
しかも味がプレーンなので、
サラダにもスープにも、煮込みの材料にもなるという応用範囲の広い食材にもなります。
豆腐屋は 時計のやうに廻るなり
とは江戸時代の川柳で、豆腐屋は朝早く、決まった時間にやって来るので時計代わりにもなりました。
江戸っ子の朝食に豆腐や納豆は欠かせなかったのです。
豆腐も納豆も大豆加工食品で、そのまま食べられるという共通性があります。
ご飯に納豆をかけて豆腐の入った味噌汁を飲み、焼いた油揚げに大根おろしと醤油をかけて食べる。
念の入ったお膳になると、さらに煮豆がつきます。
もちろん、焼き魚や漬け物も食べますが、江戸の食卓には大豆加工食品がやたらと多いのです。
江戸の町は人口過剰の競争社会で、
その中で頭角を現わすためには、頭の回転が人よりも優れていなければなりませんでした。
しかも生涯現役社会ですから、健康の自己管理も重要になってきます。
そのような生活を乗りきっていく力となったのが食事で、なかでも大豆でした。
江戸っ子は経験的に「大豆の力」を知っていたのです。
最近、豆腐や納豆、味噌など、大豆パワーか急速に見直されています。
そして、いまや、今100歳長寿者が6万人を超える不老良寿社会を迎えています。
元気で長生きするためには、行動を支える骨を丈夫にしなければなりません。
骨がスカスカになる骨粗しょう症が中高年の女性に多いのは、加齢とともに女性ホルモンが激減するためです。
ところが、豆腐にはイソフラボンという女性ホルモンによく似た働きをする成分が含まれていて、老化によって骨がもろくなるのを防ぐ作用のあることが分かっています。
イソフラボンは、女性の乳がんや、男性の前立腺ガンなどの予防効果でも脚光を浴びています。
骨を丈夫にするためには、カルシウムをしっかりとって、イソフラボンにも注目することです。
その意味で豆腐入りの味噌汁は、カルシウムとイソフラボン両方が入っているので、
骨を強くするには理想的な食べ物でしょう。
そして朝ごはんでのおすすめは、カツオ節をたっぷりかけた豆腐。
豆腐を器にとり、カツオ節と醤油だけで食べるので時間もかかりません。
脳の幸せホルモンのセロトニンを増やす食べ方で、カツオ節にはセロトニンの原料となるトリプトファンがたっぷりなのです。
関連参照:
和食の知識
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
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