2016年4月5日火曜日

たんぱく質不足と貧血の関係

貧血というとすぐに鉄分を補えばいいと思いがちですが、実は原因はさまざまです。

たんぱく質不足を痛感させられたエピソードです。
大学の入学時は痩せてひょろひょろだった水泳選手のA君。


2年の夏頃にはカラダも一回り大きくなり、たくましくなってきました。

これはチームの力になる選手だと周囲からも期待され、トレーニングにも熱が入りました。
 
ところが思わぬ赤信号がつきました。

A君が練習についていけないのです。ゆっくり長く泳ぐこともできるし、1本集中して速く泳ぐこともできるのです。

でも脈拍を上げかなりハードに追い込み、何本か繰り返す練習ができない。いつもスタミナが切れてしまうのです。
 
おかしいと感じたトレーナーは、練習が終わったあと、彼の脈拍を確認してみました。すると異変に気がつきました。

通常ならば練習中に3回計る脈は回を追うごとに減っていくのに、そのときはほとんど変化がありませんでした。

なかなか平常値仁戻りません。病院での血液検査をすすめたところ、結果は、総たんぱく量が低く、赤血球数も基準値よりかなり少なく、なんと栄養失調状態だったのです。
 
彼の場合は急にカラダが大きくなり、たんぱく質量が以前より必要になったのにもかかわらず、それに見合う量が摂取できなかったので、血液の質にしわ寄せがいったのです。

脈拍が落ちないはずです。私の当時のサポートの甘さが招いてしまった失敗でした。
 
激しい運動をすると酸素の運び屋さんである赤血球の総数が少ないため、酸素の供給が間に合わず、心臓は血液を何度も送り出すので、脈拍は落ちなかったのです。

ハードな練習を続けるにはカラダがついていけず、悲鳴をあげていたのです。
 
身長が一気に伸びたとき、筋肉が急激に大きくなったとき、ハードな練習で追い込むときなどは、たんぱく質が多く必要になります。
 
十分なたんぱく質量を補うように注意していきましょう、というお話でした。。


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