大豆を炒ってひいて作ったのがきな粉です。
香ばしい香りを持ち、良質のタンパク質をはじめ、ビタミンB1や葉酸、E、K、それにカルシウムやカリウム、亜鉛、鉄などのミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。
青大豆で作ったきな粉にはカテキンも期待できます。
黄大豆を使った黄褐色のきな粉の他に、青大豆で作ったうぐいす色のきな粉もあり、好みや用途に応して選ぶといいでしょう。
朝食のあと会社や学校に行き、そこではじまる頭や体を使う仕事や学習を考えれば、きな粉は朝ごほんのおかずとしては理想的というわけです。
というのは、お昼のランチタイムまで頭がスムーズに回転して働き、体も軽快に活動できる成分が
たっぷり含まれているからです。
その成分のひとつがレシチンで、ヘルシーなリン脂質の一種。記憶力や学習能力、創作力な
どと関係の深いアセチルコリンという脳内物質の材料なのです。
もともとは大豆に多い物質で、大豆100グラム中に1480ミリグラムも含まれています。
きな粉などの大豆製品を通じて摂取されたレシチンは、肝臓で分解されてコリンとなり、血液によって脳に送られアセチルコリンの材料となります。
ふだんから、きな粉のようなレシチンの多い食べ物を食べていれば、脳内のアセチルコリンが増え、頭の回転もなめらかとなって頭脳力の向上も期待できるわけです。
物忘れを減らして記憶力を強化するためにも、レシチンは脳細胞の老化防止には欠かせない物質といってよいでしょう。
しかも、女性ホルモンに似た働きのイソフラボンも多く、女性の若さを保つための大事な成分です。
脳のエネルギー源として欠かせない、ブドウ糖の完全燃焼に役立つビタミンB1がきな粉に多
いという点も朝ごはん向きでしょう。
一日働くためのエネルギーをとるのが朝ごはんですから、その日的に沿った食べ方が理想的なのです。
ご飯にきな粉をふりかけて食べれば、ご飯から良質なブドウ糖、きな粉からはビタミンB1を摂取できるという、情報化時代に向いた食べ物といえます。
関連参照:
和食の知識
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
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