海外にいる方には懐かしいでしょう。
あんなにネバネバと糸を引く食材を食べているのは日本人だけです。
ところが最近では、納豆も国際化して世界中にファンを増やしているのです。
その背景にあるのが日本人の健康、
長寿、そして女性の若々しい年のとり方などがですが、
もちろん、その広がりには和食の人気が後押しをしています。
改めて納豆の魅力をあげてみましょう。
①ナットウキナーゼのすばらしい血栓溶解パワー。
納豆のネバネバに含まれている酵素で、血管中に発生しやすい血栓を溶解して、血流を促
す作用があり、脳梗塞や心筋梗塞、あるいは認知症の予防に期待されています。
②骨を強くするビタミンK2が増えます。
納豆菌が生産するビタミンK2には、カルシウムを骨にしっかりと付着させる作用があり、骨
の強化に役に暁つと同時に、骨からカルシウムが流出するのを抑える作用でも知られています。
③老化を防ぐポリアミンが多い。
納豆に含まれているポリアミンという成分が、アンチエイジング(抗老化)効果で最近注目されています。
ポリアミンは体内でも合成されますが、加齢と共に減少。
食品から摂取することにより、体内のポリアミンの量が増加することが分かっています。
④納豆菌が腸内のビフィズス菌を増やす。
納豆菌はたいへん生命力の強い痢で、腸内に到達してからも生き続け、ビフィズス薗など
の免疫力を強化したり、幣腸効果を高めるなどの働きをし続けます。
⑤納豆は生きた酵素のかたまり。
納豆菌が作る酵素は多彩で、納豆自体が納豆菌と酵素のかたまりといっていいでしょう。
主な酵素をあげると、まずプロテアーゼ(タンパク質をアミノ酸に分解します)、アミラー
ゼ(糖質を分解してブドウ糖に変えます)、リパーゼ(脂質を脂肪分とグリセリンに分解する働き)、
セルラーゼ(食物繊維を糖に変える働きをしています)などです。
⑥記憶力の衰えを防ぐレシチンも多い。
納豆に豊富ななレシチンは、脳の神経伝達物質の原料となり、物忘れの防止や学習能力、記憶力
などの改善に役立つことが分かっています。
ご飯にもレシチンは含まれていて納豆かけごはんは脳の若さを保つためにも効果的です。
⑦納豆のアルギニンが成長ホルモンを増やす。
アルギニンはアミノ隈の一種、成長ホルモンの原料であると同時に、うつ病の改善作用でも期待されています。
幸福感を高める働きがあり、ストレスを少なくして、自信を取り戻すことができるようになるためと考えられています。
⑧中性脂肪を減らすビタミンB2も多い。
納豆はビタミンB2の供給源としても効果的です。
体につき過ぎた脂肪の燃焼を助け、中性脂肪やコレステロールなどを減らす働きもあります。
ビタミンB2は、細胞を酸化から守る抗酸化ビタミンである点も注目されています。
⑨血圧の安定に役立つカリウム。
カリウムには体内で過剰となった塩分、つまりナトリウムの排泄をうながす働きがあり、
血圧を安定させる効果が期待されています。
⑩納豆のうま味成分は糸=ポリグルタミン酸。
納豆といえばネバネバした糸。納豆のうま味の主体はこの糸で、ポリグルタミン酸という
一種のアミノ酸とフルクタンという糖質が結びついてできています。
ポリグルタミン酸は、うま昧成分として知られているグルタミン酸の結合したもので、天然のアミノ酸です。
⑪納豆はアミノ酸フード
大豆には35パーセントのタンパク質が含まれていますが、納豆にするとアミノ酸に分解されるために消化がよくなります。
アミノ酸は体の若さを保つために不可欠で、集中力や記憶力などの脳の働きを高めるうえでも重要な働きをしています。
アミノ酸をバランスよくとることは、頭脳力をクリアに保ち、ストレスに負けない強い体と心を維持するための効果があります。
ざっと挙げてみたらこんなにもあります。恐るべし納豆パワーなのである。
関連参照:
和食の知識
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか
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