そもそも、筋肉には速筋と遅筋のふたつのタイプがあります。
速筋は瞬発的に大きな力を出す筋肉で、遅筋は持久力を発揮する筋肉です。
言わば、
・速筋は短距離ランナー型
・遅筋はマラソンランナー型
ということになります。
なお、筋トレなどの無酸素運動をするときは速筋が使われ、遅筋はほとんど使われません。
また、ウォーキングなどの有酸素運動をするときは遅筋が使われ、速筋はほとんど使われません。
「一気に大きな力を出すときは速肪の出番」「長い時間歩いたり走ったりするときは遅筋の出番」
というように、筋肉の役割分担がきっちり決まっているんです。
そして、ここが重要なのですが、30代以降年1%、10年10%の割合で年をとるごとに減っていく筋肉量の大部分は速筋なのです。
となれば、速筋の減少を食い止め、速筋の量をキーブしていくには「速筋を使う運動を行わなくてはならない」ことになります。
すなわち、筋トレを代表とする無酸素運動を行っていかないと、速筋の減少を防げないし、足腰はもちろん身体全体の筋肉量の減少を防ぐことができないのです。
ではどうしてダメなのか?
それは、ウォーキングで使われるのは遅筋ばかりで、速筋はまったくといっていいほど使われていないからです。
いくらたくさん歩いても速筋は刺激されず、時とともに減っていくばかりとなります。
当然ながら、筋肉量の減少を防いだり筋肉量をつけたりする効果は得られないし、足腰は一向に丈夫にならないというわけです。
筋力は、筋肉に負荷をかけるトレーニングを行こなってこそついてくるものなのです。
寝たきり予防のために足腰を鍛えたいのであれば、ウォーキングだけに頼っていてはダメなのです。
もちろん、ウォーキングが不要なわけではありません。
むしろ、健康をキーブしていくには必須です。
毛細血管を増やしたり肥満や動脈便化を防いだりする効果は、日頃から歩くのを習慣にしていないとなかなか得られる物ではありません。
健康寿命を延ばしたいなら、1日に8000歩から1万歩は歩くようにすべきでしょう。
つまり、「ウォーキングだけ」でも足りないし、「筋トレだけ」でも足りないのです。
健康長寿を実現していくには、
ウォーキング等の有酸素運動と筋トレ等の無酸素運動を並行して行うのが一番いいのです。
それに、ウォーキングと筋トレの両方を習慣にしていると、さまざまな相乗効果が得られるようになっていきます。
ウォーキングにより筋肉内の毛細血管が増えてくると、筋肉という工場がより力を出せるようになって、エネルギー生産規模か拡大してくるのです。
また、筋トレによる筋肉量アップは、筋肉という工場の数を増やすことにつながります。
筋肉という工場が増え、その工場で次々にエネルギーが生み出されるようになってくれば、代謝も高まり、疲れにくくなつてきたり、肌の調子がよくなってきたり、無駄な脂肪がつきにくくなってきたりといった多くの恩恵に恵まれるようになっていくでしょう。
まさに、いいことずくめなのです。
いつまでも若々しく健康でいるために、日々の筋トレとウォーキングをセットにして行うことを習慣づけるようにしたいものです。
関連参照:
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか
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