2015年12月29日火曜日

脂肪肝は酒をやめなくても治る

成人病といえば、アルコールとの関係を気にしている人も多いでしょう。

お酒の好きな人にとって成人病との関係は重大な問題に違いないのです。

「健康のために」と思って好きなお酒を無理にやめると、かえってストレスが増大してしまいます。

お酒の飲みすぎは、脂肪肝肝炎など肝臓の病気と深く関わっています。

脂肪肝とは、肝臓の細胞細に必要以上の脂肪が蓄積された状態のことで、これを放っておくとアルコール性肝炎を招くことがあり、さらに肝硬変を惹き起こします。

したがって、深刻な病気を避けるには、脂肪肝の段階で手を打っておくべきでしょう。

肝臓は、ビタミンやグリコーゲンなど、いろいろな物質を溜める働きをする臓器です。

しかし本来、脂肪は溜めないようにできているのです。

作られた脂肪は、コレステロールを包むリポタンパクとともに運び出される仕組みになっています。
 
脂防肝になるのは、その仕組みがうまく働かなくなるためです。

リポタンパクを運び出す能力は、あらかじめ遺伝的に決まっています。

脂肪の量がその能力に見合ったものなら、肝臓に脂肪が残ることはないのです。

ところか何かのきっかけで、脂肪を合成する働きが、運び出す能力を上回ってしまうことがあります。

そこで余った脂防が、肝臓に溜まりはしめるのです。

とくにアルコールを代謝するときに、そういう状態になりやすいのです。

だから医者は、脂肪肝の患者に対して、「お酒をやめなさい」と言うのです。
 
たしかにアルコールを絶てば、2週間ほどで肝臓は元の状態に戻ります。

しかし、脂肪肝を解決する方法は断酒だけではありません。

好きなお酒をやめなくても、必要な栄養を十分に摂っていれば、肝臓を正常に機能させることかできるのです。
 
その酒飲みにとってありがたい栄養とは、ビタミンB群に属するコリンとイノシトールという2つの抗脂肪肝因子で、これはレシチンにも合まれている物質です。

また、アルコールを代謝するときにニコチン酸というビタミンが消費されるのです。

したがって、脂肪肝が気になる酒飲みは、なるべくビタミンB群やレシチンを多く含んだ豚肉、豆顛、チーズなどのツマミを食べながらお酒を飲むようにするといいのです。

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2015年12月22日火曜日

コレステロール降下剤が胆石を作る?


コレステロールが体にとって問題になるのは、リポタンパクというタンパク質に包まれた状態で血液の中を流れているそのパッケージ自体が壊れてしまったときです。

血管の中を移動中に活性酸素という有害物質にぶつかると、リポタンパクが酸化されて梱包がほどけてしまうのです。

活性酸素はガンを含めたさまざまな病気や老化の原因を作り出すタチの悪い物質だと考えばよいでしょう。

リポタンパクという宅配便のパッケージは、活性酸素という暴走族と衝突すると、積み荷の酸化コレステロールを血管中にばらまいてしまうのです。
 
すると、こんどはマクロファージという掃除機のような細胞が登場して、散乱した荷物を自分の中に取り込んで片付けようとします。

しかし、酸化されたリポタンパクの数が多すぎると、マクロファージの働きだけでは問に合わないのです。
そこで助っ人役を演じるのが、血管壁にある平滑筋の細胞です。

この平滑筋細胞やマクロファージがコレステロールを取り込むことによって生じるのが、アテローム(粥状降起)と呼ばれるものです。

アテロームは、脳梗塞の原因にもなる厄介者です。

その厄介者を調べたところ、
中にコレステロールが溜まっていたために、コレステロールが目の敵にされるようになったのです。

そこでコレステロールの値が高いと、
医者はすぐに降下剤を飲ませますが、これには胆石という副作用が待ち受けているのです。

しかも血中コレステロールが低いと、脳出血やガンによる死亡率が高くなります。

しかし、問題はコレステロールそのものではありません。

活性酸素によってリポタンパクが破壊されて、
コレステロールが本来の流通経路からこぼれてしまうことが問題なのです。

コレステロール自体は必要な物質なのだから、それを滅らすことを考えるより、
・リポタンパクが破壊されない方法か、
・あるいは破壊されてゴミになってしまったコレステロールを体外に出す方法を考えるべきでしょう。

『悪玉』と呼ばれるLDLも、正常に運ぱれているかぎりは体にとって貴重な資源なのです。

リポタンパクを守るためには、活性酸素という悪党を退冶してくれる物質を摂取すればいいのです。

そういう物質を総称して、「スカベンジャー(掃除屋)」と呼ばれています。

要は、食べ物から摂る栄養が解決のカギを握っているのです。
 
では、壊れたリポタンパクから放り出されてゴミになったコレステロールは、どう処理すればいいのでしょうか。

体内の不要物は、大便か尿に混じって排泄されるのがふつうです。

ところが水に溶けないコレステロールの場合は腎臓で処理できないため、胆汁に混じって捨てられるのです。


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2015年12月15日火曜日

コレステロールは、健康の味方!


中年を過ぎた人が健康診断や入間ドックのときにいちばん気にするのは、おそらくコレステロールでしょう。

成人病といえば、多くの人がコレステロールを連想するぐらい、この物質は世間から目の敵にされています。

だが、なぜコレステロール値が成人病に結びつくのかを、正しく理解している人がどれだけいるのでしょうか?

日本では、それをきちんと説明してくれる医者は皆無に等しいのです。


そのため、ほとんどの人は、ただ

「コレステロール値が高いと成人病になりやすい」としか言わない医者の言葉を真に受けて、

「食事制限をしなさい」とか「コレステロール降下剤を飲んでください」

という指示に素直にしたがっているにすぎないのです。


そこに製薬会社がつけこみ、コレステロール対策を謳い文句にした健康食品のコマーシャルをどんどんと流します。

そこで、日本人は挙げてコレステロールのことを、成人病の病原体であるかのように信じてしまうのです。
 
しかし、もちろんコレステロールは病原体のようなものではないし、それが直接、成人病を引きおこすわけでもないのです。

それどころか、コレステロールは体にとって必要不可欠な物質なのです。

これがなければ、私たちは健康な肉体を維持することができないのです。


たとえば、皮膚の細胞は約4週間で代謝回転するように、細胞は常に新しいものに作り替えられていますから、その材料となるものをいつも用意しておかなければならない。

それを私たちは食べ物から摂取したり、体内で作り出したりしているのです。

脂質の一種であるコレステロールも、細胞を作るときに必要な材料の一つなのです。

すべての細胞は細胞膜に包まれています。

その細胞膜を作る成分として、コレステロールはきわめて重要な存在なのです。

この材料が不足していると、新しい細胞を正しく作ることができなくなってしまうのです。


コレステロール不足がガンを招きやすいといわれるのもそのためで、細胞膜が弱いと、その部分がガン化しやすいわけです。

また、皮膚にあるコレステロールは紫外線を浴びるとビタミンDの前駆体になります。

ビタミンDは、とくにカルシウムの吸収に必要とされる物質です。


したがって、コレステロールか少ない人はビタミンDが不足し、
その結果、カルシウムの吸収が不十分になって骨が弱くなってしまう恐れがあるのです。
 
さらにいえば、女性ホルモンや男性ホルモンは、ストレスを受けたときに副腎皮質から分泌されます。

抗ストレスホルモンなども、コレステロールがなければ作ることができないのです。


それだけ重要な役割を担っている物質だから、コレステロールは体内でも作られています。

肝臓で作り出しているコレステロールの量は、私たちが食品から摂取する量の数倍になるでしょう。


こんなに大切な物質が、単に「成人病の原因」としか思われていないとしたら、まったく困ったことなのです。

また、患者にそういう偏った情報しか与えない医者は無責任としかいいようがないのです。



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2015年12月8日火曜日

コレステロールを善玉・悪玉に分けることの危険性

コレステロールは、肝臓でリポタンパクというタンパク質に包まれています。

宅配便のパッケージみたいなもので、梱包された状態で血液の中を流れて、必要なところに届けられます。
 
このリポタンパクというパッケージには、いくつか種類があります。

その中でもしばしば問題にされるのが、

俗に
「善玉コレステロール」と呼ばれるHDLと、
「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLです。

つまり、この「善玉」と「悪玉」は正確にいえばコレステロールそのものの種類ではなく、コレステロールを梱包したパッケージのことなのです。

この時点ですでに、コレステロールに関する一般の情報には不正確な部分があるのです。
 
・LDLが肝臓から発送されてコレステロールを必要とする組織へ運ぷのに対し、
・HDLはたとえば、血管壁などで余ったコレステロールがあると、それを元の肝臓へ持って帰る役割を担っています。

往路のLDLにはコレステロールが多いが、復路のHDLには少なく、代わりにレシチンが多いのです。

HDLは回収したコレステロールをLDLに戻すこともやってのけます。
 
そもそも血中コレステロールを目の敵にするのは、動脈硬化や心臓病などの促進因子という考え方からですが、LDLに対してHDLの割合が多ければ問題は生じません。

それがHDLを善玉と呼ぶ所以なのだが、LDLもHDLも、それぞれに任務を果たすために存在していることを忘れてはなりません。

必要とされるからこそ、わざわざ梱包して、ていねいに運んでいるのです。


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2015年12月1日火曜日

ごはんを食べない人は乳ガンになりやすい!?



病院でたくさんの患者さんに食事指導をしてきた、管理栄養士はこんな風に言います。

30~40代で乳ガンになる女性に共通して言えることがあります。

それは、みなさん、あまり、ごはんを食べていないということです。

1日1回、あるいは、1回もごはんを食べていない、という人ばかりだったのです。
 
それでは何を食べているかというと、
朝はパン、昼はスパゲティ、夜になってようやく、ごはんを食べようかという人がほとんどでした。
 
夕食を外食で済ませるとなると、洋食が中心になります。

こうして、1日1回もご飯を食べない生活が当たり前になっていたのです。

若くしてがんになる人、ならない人の食事内容を見ていると、
がんになる人の多くが、ご飯を食べない食生活を送っているからです。

ごはんを食べないと、複合的な理由で、体はどんどん老化していきます。

パンやパスタ、ピザとかハンバーガーといったカタカナ食が1日2回以上になっている人は要注意です。
 
体が不完全燃焼して、どんどん老化が進み、さまざまな病気を呼び込む体貿になっていると思ったほうがいいでしょう。


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