2015年11月19日木曜日

食生活指針の変遷-2

2000年3月、厚生省(現厚生労働省)は農林水産省、文部省(現文部科学省)と連携を図って、指針に代わるものとして新しい食生活指針を策定・公表した。

ここでは主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」の表現は残されたが、

「1日30品目」の表現は削除された。



厚生省(当時)の担当者は、

「30の数字を絶対視して食べ過ぎてしまうことがあり得るので、数値表示をしなかった」のだという。
 
なお、以上の食生活指針は、
成長期~青年期~壮年期の日本人を対象としたものであるが、
1990(平成2)11月農林水産省が策定した7項目の「新たな食文化の形成に向けて-90年代の食卓への提案」のなかで、ライフステージ別に心がけたいこととして以下のような提案を行った。

*幼児期には:多様な素材と多様な味に慣れさせ、豊かな食歴をつくりあげよう。
*青少年期には:生活リズムにあった食生活を確立しよう。
*壮年期には:ゆとりとうるおいのある食卓づくりに心がけよう。
*高齢期には一食を通じて,|止代を超えたコミュニケーションの輪を広げよう。
 
幼児期に対する指針(成艮期の偏食を予防することを目的として)かはじめて提唱されたが、それ以上具体的な内容はなく、以後,幼児期に対する指針は改訂されていない。

少子化の傾向がますます著しくなるなかで、育児経験の浅い母親が、育児上の助言と支援や、より具体的な指針を必要としていることに関係機関は対応する必要があるだろう。


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