2015年11月13日金曜日

日本人の体に適した燃料はお米です

ご自分の食生活を振り返ってみてください。
 
あなたは、エネルギーとなる燃料を何から取っていますか?

日本人にとって主たる燃料はなんでしょう。
 
答えは、ごはんです。

パンやスパゲティ、ラーメンではないのです。
 
しかし、近年、日本人は本当に米を食べなくなってしまいました。

日本人ひとりあたりの米の年間消費量は、1965年度(昭和40年)には111.7キログラムでしたが、2011年度(平成23年)には、57.8キログラムと、ほぽ半分にまで減少しているのです。

1日に換算すると、158グラムで、ごはん茶碗に1杯強といったところです。

これは子どもからお年寄りまでの平均なので、1日に1杯もごはんを食べない人もいるということです。

日本人が、主食であるはずのごはんを、
ここまで食べなくなってしまった原因は、戦後の食の欧米化にあります。

しかも、それは自然に起こったことではなく、政府主導の欧米化政策だったのですから、歯止が利かないのも無理はありません。
 
まず、日本人にはたんぱく質が足りないから、

・肉をたくさん食べましょうという運動が起こり、
・次に小麦粉を食べようという運動が起こり、学校給食などはすべてパンになりました。

そして、栄養素をバランスよく食べましょうということで、1958年(昭和33年)、厚生省(現厚生労働省)によって、6つの基礎食品というものが晋及させられたのです。
 
その中で、米は5群の糖質にあたりますが、糖質ばかりでなく、6つの基礎食品をまんべんなく食べるためにも、ごはんを減らそう、ということになったのです。
   
たしかに、6つの食品をまんべんなく食べた上で、ごはんをたくさん食べれば過食になるでしょう。
   
しかし、そもそも、それぞれの食品に含まれるI栄養素だけを、とって、バランスよく栄養素を取りましょうという発想そのものが間違いなのです。
   
ごはんを、糖質の塊のように思りている人もいるかもしれませんが、大きな勘違いです。
   
ごはんには糟質がたくさん含まれますが、糖質のほかにも、少量のたんぱく質や脂質、そしてビタミンB群や、カルシウム、鉄、マグネシウムや亜鉛などのミネラル類、さらに食物繊維も含まれています。
   
これが玄米になると、糖質、たんぱく質、脂質はそのままで、ビタミンやミネラル、食物繊維の倍になります。

古来より日本人は、ごはんをたくさん食べて、それで足りない栄養素を野菜や魚介類で補ってきました。

ごはんを食べるために、おかずがあるというくらい、ごはんが中心だったのです。
 
栄養素のバランスという意味でも、それで十分とれていたということです。

-------------------

●出典:幕内秀夫「粗食で10歳若返る」 など

関連参照
和食の知識

和食・粗食を考える
中高年からの筋肉作り  
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか

↓クリックをお願いします。


0 件のコメント:

コメントを投稿