リコピンが含まれているのが、トマトです。
野菜や果物の彩りをしている天然色素をカロチノイドといいます。
カロテノイドには、リコピン、α-カロテン、β1カロテン、ルテイン、βークリプトキサンチンなどがあります。
リコピンはトマトやスイカ、β1カロテンはニッシンやカボチャ、ルテインはほうれん草などの青葉、β-クリプトキサンチンはミカンなどに多く含まれています。
カロテノイドには、酸化を防ぐ働きかありますが、中でも作用が強いのがリコピンです。
リコピンの抗酸化力は抗酸化作用のあるビタミンEの100倍以上あるといわれています。
酸化のことですが、鉄に赤サビがついてもろくなった状態を思い浮かべてください。
頑丈な鉄も赤サビがついてくるとぼろぼろと崩れ、触れただけでも簡単に壊れてしまいます。
赤サビは、鉄が酸化されることによって発生します。
体の中でも、赤サビがつくような事態が起きています。体の中で赤サビをつくっているのが活性酸素です。
活性酸素は酸素から生まれますから、わたしたちが呼吸をしている限り、活性酸素が生まれてくると思ったほうがいいでしょう。
もちろん、体の中には、活性酸素を除去してサビを防ぐシステムがあります。
ところが、ストレスの多い現代都市生活では、排気ガス、紫外線、電磁波などが加わり、活性酸素が増えているといわれています。
そうした中で暮らしているわたしたちも、活性酸素によって酸化が進んでいると思っていいでしょう。
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