2015年2月24日火曜日

健康長寿をおびやかす「ロコモ」

「歩く」「立つ」「座る」といった日常の動作は、筋肉・骨・関節などの複雑な連携で可能になっています。


体を動かすために必要なこれらを総称して「運動器(ロコモティブ・オーガン)」といいます。


ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)は、運動器の機能低下が原因で移動能力の低下をきたし、介護が必要となっていることや、そのようなリスクが高まっている状態をいいます。

 
ロコモがおそろしいのは、運動器のひとつにトラブルが起こると、健康な他の部位にまで障害がおよび、全体がうまく機能しなくなることです。

そのため、移動能力は大きなダメージを受け、健康長寿を支える土台がくずれてしまいます。


運動器の機能低下は、転倒の要因となり、骨折や関節疾患を引き起こします。

これらは日本の介護制度の「要介護(要支援)」になる大きな原因の1つです。

要介護(要支援)状態になると、食事や排泄、着替えや入浴といった日常の基本動作がひとりではできなくなります。

終日横になって過ごすことも多くなりがちで、日常の活動量が大きく低下します。

高齢者はとくに、そうなってしまうと、身体全体の機能ばかりか、精神面もみるみる衰えて、認知
症のリスクを高めることにもつながります。
 
運動器の衰えを「年だから」と放置せず、改善のための対策を講じ、自分の足で歩く能力をキープ
することが望まれます。

自分の足で元気に歩く障害となる「ロコモ」について目を向けることが必要です。


関連参照:

転ばぬように、歩き続ける方法
「加齢」との付き合い方
シニアからの栄養学
中高年からの筋肉作り  
サルコペニア予防  

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