2015年2月1日日曜日

勃起障害は薬で治る

性的な刺激を受けると、脳と勃起中枢の連携によって、ペニスの海綿体に血液が流れ込みます。

単純に考えればペニスに血液がどっと流れ込めばいい、と思うかもしれません。

血液が流れ込んできても、ためることができなければ、勃起をキープできないのです。
 
もともとペニスの海細体には、NO(一酸化窒素)という物質があります。

このNOが血管を広げてくれるおかげで、ペニスにたくさん血液が入り、勃起できるのです。


ところが同じく海綿体にあるPDE5という物質は、このNOの働きを妨げ、血流を悪くしたり、海綿体に血液がたまらないように働いてしまいます。

そこで活躍するのが、PDE5阻害薬です。

PDE5の働きをブロックして、ペニスに血液をため込み、勃起を維持させるのです。
 
勃起改善薬は血流を促進させるイメージがあるかもしれませんが、実際には血液を一か所にためておく「ダム」のような働きをしているのです。
 

3タイプの薬がありますが、それぞれの簡単な特徴を紹介しておきます。
 
バイアグラは1999年に発売された「元祖・勃起改善薬」です。

世界的にも有名で、定番の薬です。

食事の影響を受けるため、食後1時間以降に服用します。
 
レビトラは他の薬と比べて、最も効きめが早く現れる薬です。

個人差はありますが、服服用後15~30分で効いてくると言われています。

ただし食事の影響を多少受けるため、食後30分以降の服用が勧められます。

シアリスはいちばん新しい薬で、作用時間が長いのが特徴です。

人によって異なりますが、24~36時間効果が持続するそうです。

食事の影響を受けないため、食事時問を気にせず服用できます。

「若い人には長時間作用するシアリスが有効」といわれています。

不妊症の患者さんにはシアリスを好む人も多いです。

実際に若い人のEDにシアリスは有効で、8割以上の人が勃起してセックスできるようになりました。
 
もちろん薬には相性もありますし、適性や好み、服用してはいけない人など制限もあります。

ただし、勃起できないことを妻に言えずに悩んでいる男性には、この薬は大きな救いとなるでしょう。

子供が欲しいと願っているご夫婦で、夫がEDだと知らない妻は、セックスをしたがらない夫に対して、余計な不安や不信感を持ってしまうこともありますから。

男性はひとりで悩まず、医師に相談してみましょう。

不妊外来だけでなく、内科泌尿器科でも処方してもらえます。

ただし、怪しげな通信販売で購入するのはやめましょう。

まがい物や粗悪品もあるので危険です。

必ず医療機関を受診して、処方してもらうようにしましょう。


関連参照:
男性不妊の問題  


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