2015年7月25日土曜日

先祖代々食べてきたものは消化・吸収されやすい

人がその環境になじむためには、その土地柄に合った食べものをとることが大切で、
日本人にとっての理想の食事は、当然のことながら和食です。
 
日本人が先祖代々食べてきたものは、私たちの身体のなかで消化・吸収しやすいようにできています。

これはいくら食生活が欧米化しようと、変わらない事実です。
 
日本人の食生活が欧米化したことで、大腸ガンや乳がん、メタボリックシンドロームになる人が増えています。

それは、農耕民族である日本人の体質に合っていないからだと考えられています。

欧米人が海苔を消化する酵素を持っていないように、日本人も肉や乳製品を消化する酵素の量が少ないこともわかっています。

 
今、日本で唯一自給できているのはお米だけなのです。

お米だけなら、100%国産でまかなえます。鎖国されていた江戸時代は食料自給率は100%でした。お米中心の食事で、国産ですべてまかなえていたのです。
 
時代は流れ、そこに主食としてパンが入ってくれば、お肉が食べたい、乳製品が食べたいとなってくるでしょう。

輸入したものでないとマッチしなくなってきたために、今の食生活の欧米化か進んだのです。
 
もちろんそれがすべて悪いとはいいませんが、もっと主食であるお米を中心に考えていけば、日本の食文化は揺るがないはずです。

日本の伝統食といえば、ご飯、みそ汁、ぬか漬けです。
 
みそ汁は日本が世界に誇れる発酵食品です。
 
なぜなら、みそは大豆と米と麦と食塩などからつくられた発酵食品。
ここに根菜類を入れわかめや昆布といった海藻類も入ってくれば、食品としては完璧です。

いま、「酵素ダイエット」など酵素や発酵食品が見直されていますが、何も目新しいものではありません。

ぬか漬けにしろ納豆にしろ、昔から日本には発酵食品がたくさんあったのです。


年輩のひとり暮らしの方でも、朝はパン食ですませているという方がとても多いことに驚きます。
 
昔ながらの日本食をずっと食べてこられた年代の方でさえそうなのです。

その背景には、パン食のほうが手軽、安いなどといったこともあるのでしょう。
 
しかし、日本人の体質にお米は最適なのです。

小麦粉は、もともと寒冷で乾燥した気候の土地でできたものなので、日本人が食べると身体が冷えてしまいます。
 
砂糖やバターを混ぜてつくったパッにマーガリンをたっぷり塗って食べていると、代謝機能を低下させる可能性もあります。
 
それに比べてご飯は、ほどよく水分を含み、粘り気があり、湿度の高い日本の気候に合っています。

ご飯は身体を温める作用もあるため、代謝機能を高めたり、免疫力をアップさせる効果も期待できます。

小麦粉に比べ、日本人の身体に消化・吸収されやすいのは明らかです。
 
スーパーなどでは6枚切りの食パンが100円を切るほどに安く売られていますが、これは食品添加物などが心配なのです。

スーパーで食パンを買っていたのを、街のパン屋さん買うようにするだけでも大きな一歩です。

ですがもう一歩進んで、朝のパン食をご飯に替えてみるだけでもいいでしょう。

もう一度、ご飯、みそ汁、ぬか漬けという和食のよさを見直してみてください。


関連参照:
スポーツと栄養と
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル活用事典
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
サルコペニア予防  
つまらんことでしょうか



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