2015年10月4日日曜日

ニッポンの粗食を見直す-6。雑穀



ごはん食で健康になるコツ


人間の体に必要なエネルギー源といえば、炭水化物、脂質、たんぱく質です。

炭水化物は紙、脂質はつめ、たんぱく質はロウソクに置き換えて考えるとわかりやすい。

これらに火をつけると、どうなるでしょう。

 
紙はあっという間に燃え、あとには何も残りません。


爪切りで切った爪つのかけらは、異臭を放ちなかなか燃えません。

ろうそくは黒いすすがでます。
 
ごはんは紙と同じ炭水化物です。


つまり、素早くきれいに分解される、効率の良いエネルギー源です。

体にかかる負担も少なくてすみ、少しぐらい食べ過ぎても問題ありません。

私たちは、もっとごはんを食べるべきでしょう。

現代の便秘の重大な原因は、ごはんをあまり食べないことにあるかもしれません。

「米」が「異なる」と書いて「糞」。

食べるものを食べないと、出るもの出ないはずです。

ぜひ一度、ごはんをしっかり食べる生活をしてみてください。



ところで、漠然と「ごはん」といっても、いろいろな種類があります。

その違いはお米の精製度によるものです。
 
お米を精裂するというのは、米の表面を覆っている(かす)を削り落とし、白くすることです。

ところが実はこの糠こそが宝ものなのです。

ビタミン、ミネラル、食物線維などの栄養素を豊富に含んでいます。

ですから、もっとも栄養価が高いのは未精製の玄米、逆に低いのは100%精製された真っ白な米、ということになります。
 
せっかく食べるなら玄米を、といいたいところですが、玄米ごはんは白米のごはんと比べると、ややクセがあります。

特有の風味や、モチモチッとした食感、消化があまり良くないなどで、苦手な人もいるでしょう。

そうした点も考慮すると、五分づき米がお薦めです。

(五分づき米は、どこで購入するの?お米屋さんで精製してもらう必要があります。または、精米機を使い自分で精米することもできます。)

糟を摂取でき、しかも白米のごはんと変わらないおいしさなのです。


もう一つ提案したいのが、アワ、キビ、ヒエといった栄養価の高い雑穀を交ぜ込んだごはんです。

ごはんに少し加えて炊けばばいいだけですから、手間もかかりません。

 
しかし、まずはごはんを毎日食べるところから始めましょう。

最初から五分づき米、雑穀と、何もかも試す必要はありません。

できることから、じわじわと挑戦してみればいいのです。しかし、決して無理をしないこと。

それがごはん食で健康になるコツです。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から

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