ごはん食で健康になるコツ
人間の体に必要なエネルギー源といえば、炭水化物、脂質、たんぱく質です。
炭水化物は紙、脂質はつめ、たんぱく質はロウソクに置き換えて考えるとわかりやすい。
これらに火をつけると、どうなるでしょう。
紙はあっという間に燃え、あとには何も残りません。
爪切りで切った爪つのかけらは、異臭を放ちなかなか燃えません。
ろうそくは黒いすすがでます。
ごはんは紙と同じ炭水化物です。
つまり、素早くきれいに分解される、効率の良いエネルギー源です。
体にかかる負担も少なくてすみ、少しぐらい食べ過ぎても問題ありません。
私たちは、もっとごはんを食べるべきでしょう。
現代の便秘の重大な原因は、ごはんをあまり食べないことにあるかもしれません。
「米」が「異なる」と書いて「糞」。
食べるものを食べないと、出るもの出ないはずです。
ぜひ一度、ごはんをしっかり食べる生活をしてみてください。
ところで、漠然と「ごはん」といっても、いろいろな種類があります。
その違いはお米の精製度によるものです。
お米を精裂するというのは、米の表面を覆っている糟(かす)を削り落とし、白くすることです。
ところが実はこの糠こそが宝ものなのです。
ビタミン、ミネラル、食物線維などの栄養素を豊富に含んでいます。
ですから、もっとも栄養価が高いのは未精製の玄米、逆に低いのは100%精製された真っ白な米、ということになります。
せっかく食べるなら玄米を、といいたいところですが、玄米ごはんは白米のごはんと比べると、ややクセがあります。
特有の風味や、モチモチッとした食感、消化があまり良くないなどで、苦手な人もいるでしょう。
そうした点も考慮すると、五分づき米がお薦めです。
(五分づき米は、どこで購入するの?お米屋さんで精製してもらう必要があります。または、精米機を使い自分で精米することもできます。)
糟を摂取でき、しかも白米のごはんと変わらないおいしさなのです。
もう一つ提案したいのが、アワ、キビ、ヒエといった栄養価の高い雑穀を交ぜ込んだごはんです。
ごはんに少し加えて炊けばばいいだけですから、手間もかかりません。
しかし、まずはごはんを毎日食べるところから始めましょう。
最初から五分づき米、雑穀と、何もかも試す必要はありません。
できることから、じわじわと挑戦してみればいいのです。しかし、決して無理をしないこと。
それがごはん食で健康になるコツです。
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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんお基本レシピ」から
関連参照:
和食・粗食を考える
中高年からの筋肉作り
転ばぬように、歩き続ける方法
つまらんことでしょうか
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