2015年10月2日金曜日

ニッポンの粗食を見直す-5.ごはん

無国籍で、どこかおかしな食生活に疑問を感じ始めたら、
とりあえず「ごはん」に返ることです。

「ごはん」には、1000年以上もの間、日本人の主食であり続けた実績があるのです。


いうまでもなく、私たちが1日に何度か食事をする目的は、体に必要なエネルギーを摂取することにあります。 


「主食」とは、まさにそのエネルギー源となる、主たる食物のこと。


そして日本人の主食といったら、今さらいうまでもなく、「ごはん」です。

当たり前のように食べているごはんですが、その魅力をどれほど知っているかと聞かれると、灯台もと暗し。意外に知りません。

ごはんは日本人にとってあまりに身近過ぎて、かえって深く理解する機会を逃してきてしまったのではないでしょうか。

毎日食べるからこそ、本当に大事なのですから、ごはんという食物と、しばし向き合ってみましょう。


まず、ごはんが主食になったわけを考えてみます。

日本人は、はるか縄文後期や弥生の時代から、ごはんを主食にしてきました。

そうなった理由はとても単純。日本ではお米が良くとれるからです。

お米は日本の風土に合い、安定した収量を得られる作物です。

また、お米はすぐに腐ったり傷んだりしないので、余れば蓄えておくことができ、長期保存も可能です。
 
何はなくともお米を炊き、ごはんさえ食べていれば、生きていくことができるのです。

こうした点から、ごはんは食として不可欠な条件を備えているといえます。


ところが連作障害が起きやすく収量が不安定な小麦だと、こうはいきません。

実はパンは、ごはんと肩を並べて「主食」というには頼りないのです。
 
だからこそ欧米などパン食の国では、肉や乳製品、油をたっぷり使ったカロリーの高い利理
を食べる必要があるのです。

もちろん、パンでは足りない分のエネルギーをそれで補うためなのです。

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●出典:幕内秀夫「ニッポンの粗食 ごはんの基本レシピ」などより

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