2016年3月1日火曜日

アジの干物と日本人

魚の干物といえば、なんといってもポピュラーなのがアジの開きです。

朝ごほんのおかずの定番で、旅館の朝食にもよく出てきますが、日本人の好きな焼き魚だからでしょう。
 
アジは一年中それほど味に変化はありませんが、やはり旬の夏にとれたものは格別に美味しいものです。

ここでいうのはマアジのことで、ほっこりと焼いた淡塩の生干しのうまさは天下一品です。

アジの語原は、「味がいいから」「あじは昧に通ず」などいろいろあるようで、
『魚鑑』という江戸時代の書物には「生干しものを上とす」と紹介されてあり、焼いて食べると最高にうまいと記載されています。
 
アジの肉には比較的クセかなく、干物、塩焼き、刺身、天ぷら、たたき、酢のもの、煮付けと何にでも向いています。

栄養面でも大変にすぐれていて、タンパク質や脂質、ビタミンB類、カルシウム、鉄、亜鉛などが豊富ですが、なかでも特徴的なのはタウリンです。

タウリンは、タコやイカ、エビ、貝類などに多いことで知られる栄養素ですが、意外にも青魚のアジにもたっぷりなのです。

心臓や肝臓の働きを助け、視力回復や動脈の硬化などにも効果が期待されている成分で、
イライラを防ぐ作用でも注目をあびています。
 
脳の機能を活性化し、「頭がよくなる」とされるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、血液サラサラ効果でよく知られているEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
 
DHAには抗ストレス作用もあるので、朝食にアジの干物を食べるのは、
「一日を心穏やかに過ごしましょう」という、魚食民族日本人の知恵といえるのではないでしょうか。


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2016年2月23日火曜日

朝カレーでスムーズな頭の回転



今では朝カレーはすっかり根づいていて、
子どもたちを中心に、週に何回かはカレーライスにする家庭が多いようです。
 
子どもが喜べば両親も食べるので、頭の機能や健康を考えたら決して悪いことではありません。

ホームメイドのカレーの場合、
前の日に作ってひと晩寝かせたものの方がマイルドになっていて、むしろおいしいものです。



小麦粉で作っていたドロリとした昭和のカレーは、前の晩の残りのカレーを朝食に温め直して食べるのが当たり前でしたが、不思議なことにこれがおいしくなっていて、子どもも大人も大喜びでした。
 
アメリカの野球界で人活躍のイチロー選手の朝カレーは有名ですが、日本の野球選手の中にも、
パワーが出るからといって朝カレーにする選手が少なくないそうです。

朝カレーはなぜ人気があるのでしょう。

ひとつは、スパイスのほどよい刺激が食欲を高めること。

もうひとつは、市販のカレーを使用した場合、その中に含まれている20種以ヒの香辛料が、脳内の血流を増加させるため集中力が高まり、やる気が出ること。

つまり、午前中から頭を能率的に回転するためには、朝カレーは大変、理にかなっているのです。

カレー粉のスバイスは、ほとんどが薬効性の高いものばかりなのです。

黄色のもとはターメリック、つまりウコンで、
主成分のクルクミンは血液を浄化し、血管や脳細胞の酸化を防ぐ強い抗酸化作用で知られています。

この黄色い成分には認知症の予防効果もあるといわれ、カレー料理をよく食べるインド人がアルツハイマー症にかかる率は、アメリカ人の四分の一という説さえあります。
 
カレー粉にはジンジャー(生姜)が使われ、辛味成分のジングロンには体を温めて血行をよくし、
新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼させる作用もあります。

またガーリック(ニンニク)には、脳に元気をつけるビタミンB1の働きをよくするアリシンが豊富に含まれていて、
スタミナ増強効果も期待できます。

この他にもたくさん使われているスバイスに、薬効作用のある成分が含まれているのがカレー粉なのです。

朝カレーにおすすめの肉は、ビタミンB1の含有量が牛肉の10倍前後もある豚肉で、

100グラムも食べれば、一日の必要がとれるほどです。

脳が必要とするブドウ糖の代謝に欠かせないビタミンなので、朝から頭の回転をよくしてくれるでしょう。
 
そのビタミンB1の吸収力を高めてくれるのがアリシンという、タマネギやニンニクに含まれている成分で、
どちらもカレー料理にはよく使われていて高いパワーを秘めています。

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2016年2月16日火曜日

「昼寝」は若返りに欠かせない習慣

身体のリカバリーになくてはならないのが睡眠です。

眠っている間、身体は血流やリンパの流れ、神経や内分泌系といった機能の鈍りを正常に戻します。

日中の活動で酷使した部分を回復させたり、調整し直したりするのが睡眠の役割といってよいかもしれません。

ですから、しっかりと睡眠をとり、十分に身体を休ませることは健康と若返りの基本です。
 
また、睡眠は認知症との関連も深いとされています。

これまでも睡眠・記憶・認知症との関連性については各国で研究か進められてきましたが、
カリフォルニア大学バークレー佼の研究グループの研究によると、
アルツハイマー病の原因である「アミロイドβタンパク」と睡眠に大きな関係性があることがわかりました。


脳内に「アミロイドβタンパク」が溜まってくると眠りが浅くなり、睡眠不足となって記憶力が低下します。

けれども睡眠をきちんと取ることで、
脳細胞表面についた「アミロイドβタンパク」が洗い流され、脳細胞の破壊を防ぐというのです。
 
睡眠はアルツハイマー病の予防にも効果があるということです。
 
体内酵素の側面からしても、
睡眠は消費された体内酵素の再生と回復に大きく影響していると考えられます。
 
たとえば、日中眠くなるときの場面を思い出してみてください。

食事で満腹になった後、
仕事や運動で身体をたくさん使った後、
猛烈に頭を使って疲れた後、
お酒を飲んだ後

などに眠気を感じることが多くないでしょうか?
 
いずれも消化・吸収、代謝、解毒で体内酵素をたくさん消耗しているときです。

眠くなるのは、消費した体内酵素をリカバリーするためといえます。

夜に長時間眠るのも、体内酵素の産生に専念するてめの時間が必要だからでしょう。

副交感神経が優位となっている睡眠中、胃腸が起きているときよりも活発に動いているのも、酵素の消費かそれほど多くないこの時間帯に、腸内細菌たちがせっせと体内酵素の補充に努めているからと考えられます。

睡眠にこのような役割があることを考えれば、日中であっても眠くなったときは寝たほうかよいといえます。

昼寝ができる環境にいる方は、
20~30分でよいので、眠気を感じたときにリラックスできる姿勢で昼寝することをお勧めします。
 
会社勤めや仕事をしている方は横になっての昼寝はむずかしいかもしれませんが、
眠いな、疲れたなと感じたら、5分でも10分でも目を閉じて、椅子に身体を預けて休みましょう。

私たちは起きている間中、絶え間なく体内酵素を使い続けています。

目を開けてものをみているだけで、
見たものの情報処理や認知・判断で脳が使われ、体内酵素もつかわれています。

完全に眠らないまでも、目を閉じて身体を休ませるだけで体内酵素の消費は抑えられます。

5分でよいので、こまめにちょくちょく身体をを休ませる時間を作ってみてください。


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2016年2月9日火曜日

タバコで恐いのはガンではなく肺気腫の方だ。

喫煙肺気腫になると息苦しい生活を強いられます。

タバコを吸い続けて肺がんになるかどうかは、確率論の問題です。

一割から二割の人はがんになる可能性がありますので、決して低い数字ではありません。

ただ、タバコを吸い続けてきた期間や、遺伝的要素も関係してきますので、今タバコをやめることで結果が変わるかどうかはまったくわかりません。
 
タバコの害というのは、だいたい20年後くらいにツケがきます。

タバコを吸っている人が三年後に肺がんになったとしたら、これまで吸い続けてきた蓄積によって細胞ががん化されて肺がんに至ったということです。

タバコをやめても、これまで吸い続けてきたわけですから三年後に肺がんになるリスクを著しく減らせるわけではありません。

今タバコをやめれば、20年後くらいにがんになるリスクを抑えることができるという息の長い話
なのです。

また、タバコの場合は、受動喫煙という問題があります。自分はよくても周りの人の健康に害を及ぼすことは起こり得ます。子供や孫の将求のために禁煙をするという考え方もあると思います。

肺ガンよりも心配したほうがいいのは、むしろ肺気腫です。

肺の内部でガス交換をしている肺胞が壊れていき、ガス交換が上手くできなくなる病気です。

いったん壊れてしまった肺胞はもとに戻らないいため、残った肺胞だけでガス交換をしなければなりません。

肺胞の破壊は徐々に進行していき、息切れが頻繁に起こるなどの症状として現れます。
 
60代くらいの人で、外出時に酸素ボンベを持ち歩いている人がいますが、肺気腫になるとチューブを付けて酸素の補給をして生活しなければならなくなることがあります。

自宅でも在宅酸素療法をし、外出時には酸素ボンベを待ち歩きます。

息苦しい状態が続きますので、肺気腫になった人からは「かなり辛い」と聞きます。

すぐに死ぬわけではありませんが、息が苦しいまま何年も生きなければいけないことのほうが辛いことかもしれません。

生命に不可欠な酸素吸入に障害が生じているわけですから、その影響は体全体に幅広く及びます。

合併症になって死亡するリスクも高まります。

肺気腫の主要な原因とされるのが喫煙ですから、
肺気腫にならないようにするために、タバコをやめるという考え方があってもいいと思います。



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2016年2月2日火曜日

朝の一杯のお茶が脳の活動を高める

 朝ごはんがすんだら、日本茶をどうぞ。

漬け物でも軽く噛みながら一服すると、幸福感が体中に広がっていき、何かいいことかありそうな気持ちになれるのが「朝のお茶」です。

「日常茶飯事」という言葉もあるほど日本人はお茶が大好きで、この言葉は、「ありふれた、平凡なこと」、という意味で使われています。
 
食前食後にお茶を飲み、10時と3時にまたお茶を飲む。

客が来たといってはお茶を飲み、テレビを見ながらお茶を飲む。

炬燵に入ってお茶を飲み、煎餅パリパリしながらまたお茶を飲むというのが日本人なのです。

この一服に一番飲まれているのが緑茶で、緑茶のうま味を演出しているのがテアニンという成分です。

最近の研究によると、テアニンには脳をリラックスさせる力があることが分かっています。

人間の脳は、リラックスした状態の時に本来の力を最大限に発揮できるので、仕事や勉強の前に朝食をしっかり食べてお茶を飲むのは、脳の能率を上げるためには非常に効果的なのです。

お茶のもうひとつの成分、カテキンにも脳を元気にするパワーがあるそうです。

カテキンはお茶の渋昧のもとになる成分で、ワインやチョコレートなどにも含まれているポリフェノールの仲間です。

発ガンの大きな原因と見られている活性酸素の活動を抑え込み、ウイルスや細菌などをやっつける、強力な抗酸化パワーで知られています。
 
カテキンは、老化によって起きるといわれる脳の萎縮を防ぐ効果があることも分かってきました。

海外の研究でも、カテキンの抗酸化作用がアルツハイマー病など、脳神経疾患の予防にも役立つという結果が出ています。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、エネルギー源となり代謝のために使われますが、一部は他の物質を酸化させる活性酸素に変化し、細胞をサビつかせてしまうのです。
 
体内のタンパク質や脂肪、酵素、DNAなどが酸化されると、通常は体内にストックされているビタミンEやC、酵素などが活動して活性酸素を除去してくれます。
 
ところがストレスや激しいスポーツ、あるいは老化によって活性酸素の除去能力が低下すると、ガンが発生したり、動脈硬化が起こりやすくなるようです。

日本人が朝からお茶を楽しむという習慣が、実はカテキンの供給に役立ち、老化の最大の原因である活性酸素の除去に、大きく役に立っているのです。
 
昔から「食事は楽しく」とされていますが、お茶を飲むとテアニンやカテキン効果でリラックスし楽しくなり、消化もよくなり、健康にも大変にプラスになります。
 
なお緑茶には、頭をスッキリさせて眠気を取るカフェインやビタミンC、E、カロテンなども含まれているので、1日を元気に過ごすためにもぜひ朝茶を楽しんでいきたいものです。


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2016年1月26日火曜日

肉・酒・たばこはなぜ老化を早めるのか 



活性酸素を生じさせやすい食べ物に加え、体内酵素を大量に消費してしまうようなものを口にすることは、

細胞の老化を早めてしまう原因となります。

たとえば肉が大好きで肉の摂取量が多く、さらにお酒をたくさん飲んで、喫煙の習慣もあるといった人は、著しく体内酵素を消粍します。

肉・酒・たばこは、細胞を猛スピードで老化させる三大要因といってよいのです。


では、どうしてこの三つは体内酵素を消耗させてしまうのでしょうか?

それは『解毒』でたくさんの酵素が必要となるからです。
 
は消化がしにくく、そもそも分解するまでに大量の消化酵素を使うことになります。

それに加えて、分解に時聞がかかることで消化・分解しきれない食ベカスが長時間腸の中にとどまり、それが腐敗して有毒ガスを発生させます。

その有毒ガスが血流に乗って体内を巡ることで活性酸素を増やしてしまうことになり、毒素の解毒でもまた大量の酵素を消費することになるのです。


お酒の場合は、肝臓でのアルコールの分解に大量の酵素を必要とします。

胃や小腸から吸収されたアルコールは、肝臓に届いた後、アルコール脱水素酵素(ADH)などの働きでアセトアルデヒドに分解され、さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって無害な酢酸へと変えられます。

そして最終的に水と二酸化炭素にまで分解されてから体外に排出されるのですが、じつは肝臓を一度通過しただけではアルコールをすべて分解できません。 

つまり、分解しきれなかった分は再び体内を巡ってから肝臓で分解され、そこで分解しきれなかったものがまた体内を巡って肝臓に行き着き、アルコールが完全に体内から無くなるまで、何度も何度もサイクルが繰り返されるのです。

そのたびに分解と解毒で大量の酵素が使われることになります。

さらに有毒なアセトアルデヒドを酢酸に帰る際には、アセトアルデヒドの毒素に対抗するため、肝細胞から大量の活性酸素が発生します。その中和でも体内酵素がたくさん使われることになるのです。

 
たばこの場合も、煙の中には一酸化炭素、ニコチン、タールのほか、フェノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどの有毒な化学物質が多く含まれており、肺を通じてそれらが体内に取り込まれると、その解毒に体内酵素がどんどん使われます。

加えて、有害物質の除去のために白血球から活性酸素が放出されますから、そこでも体内酵素を消費します。
 
たばこの煙は有害物質の塊です。

喫煙習慣のある人は、たばこを一本吸うたぴに酵素が消費され、始終体内で酵素が使われ続けることになるのです。

ひとりの人間が一生の間につくれる酵素の総量は決まっているといわれており、それをすべて使いきったときが、その生命体の寿命の尽きるときともいわれています。
 
ダムの仕組みを思い浮かべてください。

ダムの大きさはそれぞれ異なり、貯めておける水量も異なりますが、使えば使う分だけ水の量が減っていく点は同じです。

水の補給がなければダムは干上がっていくばかりです。体内酵素も同じなのです。


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2016年1月19日火曜日

よい腸の状態は脳細胞まで元気にする


脳細胞に関しては、身体の細胞とは異なる点があります。

脳細胞は入れ替わりをせず、
この世に生まれたときから死ぬまで同じ細胞を使い続けます。

しかも、いったん死滅してしまうと二度と再生できません。

ですから、常にエネルギー源となる栄養素を供給し続けることが、
脳細胞を損なわないためには必要となります。

 
細胞のエネルギー源は、グルコース(プドウ糖)ケトン体の二つです。

通常はグルコースが使われていますが、

糖尿病などがあってグルコースを使えないような場合、細胞はケトン体をエネルギー源として使おうとします。
 
認知症のある脳も、脳細胞の障害によってグルコースを使うことができなくなっているエネルギー不足の状態です。

そこで現在はケトン体のほうに着目し、ケトン体によって働けなくなっている脳細胞を元気にし、認知症改善を図る取り組みが進められています。

最近、アルツハイマー病の予防・改善につながる食材としてココナッツオイルが大きく注目されているのは、
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が、肝臓で分解されてケトン体となるからです。
 
ココナッツオイルの他にも、脳細胞を元気にし、脳の機能を高めてくれるとされる食材はいくつかあります。

たとえば青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエッ酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)はよく知られていますし、記憶や認知機能の改善に効果があることは数々の研究報告からも明らかとなっているところです。
 
ビタミンB群をはじめとしたビタミン類も、高齢になってからの認知機能の低下を遅らせたり、改善したりする効果が認められています。
 
脳を守るために、脳によいとされる栄養素の多い食材を積極的に摂ることは、とてもよいことだと思います。

ただし、どんなに一生懸命摂っても、腸の状態をよくしておかなければ栄養素が細胞に届かず、脳に効くとされているものも効果を発揮することができなくなります。

腸の状態・様相が悪化していては元も子もないのです。


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