ダイエットもしたいが、甘いものも食べたいというのは、多くの人に共通する悩みだと思う。
そこで、普段使う砂糖を、白砂糖から黒砂糖に替えてみたらいかがでしょうか。
・黒砂糖は、サトウキビの搾り汁をそのまま加熱し、濃縮して固めたものだ。
・白砂糖は、この搾り汁から糖分以外の不純物を取り除き、結晶化させたものである。
白砂糖も黒砂糖も、主成分は同じショ糖である。
ショ糖とは、果糖とブドウ糖の2つが結合した物質だ。ショ糖は成分が2つしかないため、消化吸収が容易で血糖値を上げやすい。
最も精製炭が高いグラニュー糖では、成分の99・9パーセントがショ糖だ。そのため、雑味がなく、甘さをストレートに感じることができる。
ケーキやクッキーなど、洋菓子に使われるのは、ほとんどがグラニュー糖だ。
白砂糖は、ショ糖が約97・8パーセント。それに対し、黒砂糖は、約80パーセント。2割近くが、ショ糖以外の不純物なのだ。
不純物というと、一般的には悪いイメージがある。
しかし、不純物が多いからこそ、黒砂糖は体にいいのだ。
サトウキビの搾り汁の中に含まれる不純物の正体は、マグネシウム、鉄などのミネラルや、ビタミンなどの栄養素なのである。黒砂糖のカルシウムは、白砂糖の240倍、カリウムは550倍も多いのである。
また、黒砂糖は白砂糖と比べ、複雑な甘みがある。産地によっては、ほろ苦さや、渋みを感じることもある。
黒砂糖独特の味わいを生み出しているのが、これらの栄養成分=不純物なのである。
黒砂糖では、ショ糖以外の成分が、砂糖の分解、吸収を邪魔するため、白砂糖に比べて、血糖値が上がりにくい。
白砂糖が血糖値を30上げるとしたら、黒砂糖は10以下。つまり、同じ甘さでも、黒砂糖のほうが、内臓脂肪の要因になりにくいのだ。
紅茶やコーヒーに入れる砂糖を、黒砂糖に替えるだけでも、血糖値の上昇を緩やかにすることができる。
また、料理に使用すると、黒砂糖独特の風味がプラスされて、味にコクが出る。特に肉じゃがや筑前煮、煮魚など、こってりした味に仕上げたい煮物に最適なのだ。
料理に使う際のポイントは、味見しながら量を調節すること。
黒砂糖は白砂糖よりも甘さを強く感じるため、普段と同じ感覚で使うと、甘くなりすぎてしまう。
煮物などに使う場合は、白砂糖の約半分で十分なのだ、と思っておこう。
関連参照:
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
中高年からの筋肉作り
サルコペニア予防
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