2015年6月19日金曜日

カルシウムと共にとりたいビタミンC

体を動かし、エネルギーの貯蔵庫である筋肉は、一つの固まりではなく、線維が束になってできたものです。

モモ肉を食べると縁組がありますし、ササミを割くとスジになっているように、細い線維が束になって、筋肉となっているのです。
 
その線維の束のまわりは筋膜という薄い膜で覆われています。

蕎麦を束ねて海苔でまいた、蕎麦寿司を思い浮かべていただくとわかりやすいでしょう。

束になった蕎麦が筋肉で、蕎麦をまいている海苔が筋膜というわけです。
 
ところで、それぞれの筋肉の線維の数は、お腹にいる6ヵ月の胎児のときにおおむね決定してしまうということがわかっています。

最近の研究では、その後、どんなトレーニングをするか、どんな食べ方をするかで、線維の数を多少増やすことはできるといわれていますが、強さや太さはもっと自在に変えることができます。
 
ここでまた、蕎麦寿司を思い描いてください。

蕎麦一本一本が太くなると、一本一本の接する面が少なくなり、すき間が人きくなります。

そこに、ビタミンCがあると、剥がれにくい弾力のある筋肉になるのです。

鉄筋構造の骨と一緒です。そして、この線維も骨と同様に、弾力がなければケガをしてしまうのです。
 
ですから、トレーナーは選手が筋量を増やす場合、
タンパク質をきちんととるのと同時に、ビタミンCもとるよう栄養指導します。

筋肉が太くなると肉離れを起こしやすくなるので、あらかじめ、ビタミンCをとることでケガを予防しようというわけです。
 
野球選手、お相撲さんなどはよく肉離れを起こしますが、それは、筋肉の一本一本の線維が太くなり、線維どうしの密着部分が少なくなったためです。

さらに、筋肉自体が大きくなったことによって、骨にも付着しにくくなっているためです。
 
つまり、筋肉が発達し太くなると、それだけ負荷がかかり、リスクが高くなるのです。
 

関連参照:
スポーツと栄養と
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
中高年からの筋肉作り  
サルコペニア予防  
つまらんことでしょうか



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