私たち人間は、多くの情報を得、さまざまな刺激を受けたほうがより成長できるといわれています。
小学校から多くの科目を勉強するのは、刺激による成長を促すためではないでしょうか。
スポーツの分野でも、たとえば野球選手はキャッチボールやバットを振っているだけでなく、ランニングやウェイトトレーニングもします。
いろいろな刺激を受けることで、潜在能力が目覚め、培われて、本物の能力となって発揮されるのです。
食事にも味、香り、食感、色彩など、五感を刺激するいろいろな要素があります。
たとえば、日本食を食べるときには、右手と左手を違う目的で使うため、動きがそれぞれ違っていて、脳にとてもよい刺激を与えることができます。
また、五感の中でも嗅覚はとても古い感覚で大脳に直結しているため、さまざまな食材や食事を嗅ぎ分け、味わうことで、有効な刺激剤にもなるのです。
「この栄養素は何グラム必要?」「何品目は食べなくてはいけない」というのではなく、「カラダには何か必要なのか」「なぜいろいろなものを食べるのか」という視点を持つことによって、食事に対する考え方が大きく変わります。
自分のカラダの中で栄養素のすべてが用意できれば、私たちは何も食べなくてもいいわけです。
でもそれは不可能です。人間が生きていくうえで、これだけは必要という栄養素を食事で補わな
くてはなりません。
カラダの成り立ちを知り、食べ物のことを理解できたら、もっともっと食べ物を大切にしようと思うようになり、いい加減な食べ方はできなくなるのではないでしょうか。
食べ物やカラダを気にかけることは、毎日を大切に生きていることにつながります。
食を大切に思う気持ちは、食器を雑に置くか、そうっと優しく置くかくらいの違いです。些細なことではありますが、先々には大きな差が出てきてしまうのです。
電気製品でも靴やハンドバッグなどの小物でも、手荒く扱えば長持ちしません。
カラダも同じです。疲れたら早めにケアをすることで回復は早くなりますし、いつもはコンビニのおにぎりを食べていたのを、自分で握ったおにぎりにしてみると、カラダは喜びます。
やがては自分の血や肉となる食べ物だから疎かにしない。この優しい気持ち々が、次につながるのではないでしょうか。
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