アスリートの食事を考えるときに、自分の体をどんな体にしたいかでその材料が異なることを知るべきです。
口から入ったタンパク質は、どのようにして体に吸収されるのでしょうか?
タンパク質であれば、どんな食べ物からとるのでも変わりはないのでしょうか?
食べ物をとる際、まず私たちは口で噛み砕きます。
口の中で小さくなったものはまず唾液と混ざり、喉を通って、胃や腸へ送られます。
胃や腸にいくと、今度は他の消化酵素が出てきて、飲み込んだ食べ物をさらにバラバラに分解します。
体はそのバラバラになったパーツの中から、必要なものを取り出します。
たとえば、豚肉を食べたら、タンパク質を構成するアミノ酸というパーツを取り出し、ご飯やバナナからは炭水化物を構成するブドウ糖というパーツを取り出すといった具合です。
タンパク質というのは、アミノ酸のつながりからできていて、それぞれのタンパク質に含まれるアミノ酸の種類や数が違います。
アミノ酸の種類や数、そしてその組み合わせ方が違うから、でき上がってくるものが違うのです。
豚肉を食べても、体の中で人間用になるよう正しく組み替え作業をするから、豚用の骨ではなく人間の骨になるわけですし、豚用の血液ではなく人間の血液になるのです。
つまりブロックでできているガンダムをバラバラにして、同じブロックを使って、新たに家を作るようなイメージです。
ところが、たとえば赤い屋根を作りたいというときに、赤いブロックがあまり入っていない材料がきたら、使える材料は少なくなります。
逆に、赤いブロックがたくさん入っている材料がくれば、赤い屋根を作るのに好都合というわけです。
しかし、使いたい材料が多く入っていても、まったく同じものを作るのではなく、違う形に作り替えるわけですから、すべてのヒースを一つ残らず使うことはできず、どうしても余りが出てしまいます。
もしかすると、赤い屋根を作るときに余ったピースは、他のものを作るために使うかもしれません。
けれど、使わないものばかりが多くなっていくとどうなるでしょうか。
これが体に悪さをしてしまうのです。
ですから、できることなら、体が必要としているものだけを食べたいのです。
必要なものだけを取り入れることができたら、効率よく、自分が思うような体を作っていくことができます。もちろん、余りも出ません。
どういう体を作りたいかは、その人のやっているスポーツ、その人の年齢、その人の生活習慣などによってそれぞれ違ってきますが、それ以前に、人としての形を作るうえで基本的に必要なものがあります。
やみくもに、理想の体を目指すのではなく、まずは、体の基本を作り上げることが何よりも重要です。
体の基本ができたうえで、その人の体に合った食べ物が体内に入ってくれば、その人の今の体と調和します。
調和から生まれる体にはワクワクとした期待が持てるのです。
バランスはもちろん大切ですが、プラスマイナスといった収支合わせの食べ方ではなく、
自分がロにしたものが自分の体と調和し、調和した結果として、
何が生まれてくるかということをイメージしながら食べていく
ことが大切なのです。
関連参照:
スポーツと栄養と
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル活用事典
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
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