2015年6月13日土曜日

体がいうことを聞かなくなるワケは?

通常、私たちは「こうしよう」「こうしたい」と思ったら、思い通りに体を動かすことができます。

けれど、時々、思い通りにならないときがあります。たとえば、パソコンに長い間向かっていた場合など、目の下の表情筋という筋肉がピクピクと動いて止まらなくなります。

そのようなときは、「止めたい」「止まれ」と思っても止まりません。
 
また、テニスなどをやっていて、足が攣(つ)ってしまうことかあります。


攣るというのは、自分の思い通りに動かなくなってしまった状態のことで、ストレッチをしたり、誰かに足を伸ばしてもらい、ようやく正常の状態に戻すことができます。
 
表情筋の動きが止まらなくなったり、足が攣ったりというように、体が自分の意思通りに動かなくなるのは、神経の情報伝達がどこかでうまくいかなくなった結果といえます。
 
では、なぜ、情報伝達がうまくいかなくなるのかというと、長時間同じ部分を使うことによって
カルシウムとマグネシウムが足りなくなるからです。

神経伝達物質というのはビタミンB群が中心になっているのですが、これらは汗に溶け出しやすく、さらに、ストレスがかかると減りやすいという性質を持っています。

そのため、長時間同じことをしているときや素早い動きで運動をしているときに、使っている部分が攣ってしまうわけです。
 
情報を飛ばすためのカルシウムにしろ、抑制するためのマグネシウムにしろ、どちらか一方が欠けるだけで、筋痙挙というのは起こりやすくなります。
 
たとえば、スピードを上げる練習をしている際には、選手の足が攣ってしまうことがあります。
選手というのは多くが頑張り屋ですから、挙りそうになってからも練習を続けようとします。

しかし残念ながら、挙ってしまったらそこから先は練習にはなりません。
 
私は、そんな選手たちを見るにつけ、選手の足が挙らないようにできないかという思いが
つのり、神経の伝達ということに着目しました。

大豆製品や海藻、ジャコや桜エビ、アーモンドやバナナなどからカルシウムやマグネシウムをとるようにしてみたら、選手たちの足のツりはぐっと減少したのです。


一昔前までは、神経伝達物質のことなどわかっていませんでしたから、

「攣ってしまうのは根性が足りないからだ」

などといわれていましたが、足が挙るのは根性の有無ではなく、カルシウムとマグネシウムの有無が鍵を握っていたのです。


関連参照:
スポーツと栄養と
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル活用事典
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
サルコペニア予防  
つまらんことでしょうか

↓クリックをお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿