2015年6月22日月曜日

血液製造の栄養素、吸収促進の栄養素

血液は、血漿と血球の2つに分けられます。

さらに血球には赤血球と白血球と血小板があります。

血管のところでお話ししたように、赤血球は酸素と栄養を運んでくれる運び屋です。

赤血球が、酸素と栄養を運んでくれるから、それを燃焼させて、体を動かすことができるのです。

血液というと、まず頭に浮かぶのが貧血ですが、一口に貧血といっても何種類もあります。

なかでも有名なのが鉄欠乏性貧血で、これは文字通り鉄が欠乏しているために起こる貧血です。

この鉄欠乏性貧血の場合は、欠乏している鉄をとることによって改善できると思います。

しかし、貧血の原因が何かということがわからないのに、ただ鉄を摂収してもなんの解決にもなりません。
 
アスリートたちは、自分の健康状態を知るために血液検査を頻繁にします。


トレーナーが実感していることがあります。
それは、赤血球の数が少ないことこそ「貧血」だということです。

運び屋自体が少なかったら、栄養を体の隅々にまで運ぶことはできません。

ですから、血液検査の結果を見るときは、鉄分だけでなく、ぜひ総赤血球数が足りているかどうかも気にすべきなのです。
 
では、赤血球数が不足していた場合はどうすればいいのでしょう?
 
この場合は、血球の原材料を与えればいいのです。
血球はタンパク質がもとになっているので、タンパク質を多くとり、血球を作り出す条件を整えればいいわけです。

鉄が足りないという場合は、鉄分だけでなく、鉄分の吸収をよくするビタミンCと組み合わせて摂取し、逆に、鉄分の吸収を阻害するカフェイン、タンニンなどは一緒にとらないようにします。

食事中に、お茶やコーヒーを一緒に飲よないようにといわれるのは、そのためです。

赤血球も鉄も不足していないけれど、ヘモグロビンが少ないという場合は、ビタミンB群の不足が考えられます。

ビタミンB群は、緑色野菜に多く含まれているので、色の濃い野菜を食べるように心がけるといいでしょう。


関連参照:
スポーツと栄養と
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル活用事典
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
サルコペニア予防  
つまらんことでしょうか

↓クリックをお願いします。


0 件のコメント:

コメントを投稿