血液は、血漿と血球の2つに分けられます。
さらに血球には赤血球と白血球と血小板があります。
血管のところでお話ししたように、赤血球は酸素と栄養を運んでくれる運び屋です。
赤血球が、酸素と栄養を運んでくれるから、それを燃焼させて、体を動かすことができるのです。
血液というと、まず頭に浮かぶのが貧血ですが、一口に貧血といっても何種類もあります。
なかでも有名なのが鉄欠乏性貧血で、これは文字通り鉄が欠乏しているために起こる貧血です。
この鉄欠乏性貧血の場合は、欠乏している鉄をとることによって改善できると思います。
しかし、貧血の原因が何かということがわからないのに、ただ鉄を摂収してもなんの解決にもなりません。
アスリートたちは、自分の健康状態を知るために血液検査を頻繁にします。
トレーナーが実感していることがあります。
それは、赤血球の数が少ないことこそ「貧血」だということです。
運び屋自体が少なかったら、栄養を体の隅々にまで運ぶことはできません。
ですから、血液検査の結果を見るときは、鉄分だけでなく、ぜひ総赤血球数が足りているかどうかも気にすべきなのです。
では、赤血球数が不足していた場合はどうすればいいのでしょう?
この場合は、血球の原材料を与えればいいのです。
血球はタンパク質がもとになっているので、タンパク質を多くとり、血球を作り出す条件を整えればいいわけです。
鉄が足りないという場合は、鉄分だけでなく、鉄分の吸収をよくするビタミンCと組み合わせて摂取し、逆に、鉄分の吸収を阻害するカフェイン、タンニンなどは一緒にとらないようにします。
食事中に、お茶やコーヒーを一緒に飲よないようにといわれるのは、そのためです。
赤血球も鉄も不足していないけれど、ヘモグロビンが少ないという場合は、ビタミンB群の不足が考えられます。
ビタミンB群は、緑色野菜に多く含まれているので、色の濃い野菜を食べるように心がけるといいでしょう。
関連参照:
スポーツと栄養と
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル活用事典
老化。焦げ・枯れ・錆びと
シニアからの栄養学
サルコペニア予防
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