脂質は体によくないといったイメージが広がっています。
なかでも油脂は体によくないものの代表選手のようにいわれています。
けれど、油脂というのは、本来、生鮮食品なのです。
オレンジを搾ったものがオレンジジュースであり、リンゴを搾ったものがリンゴジュースであるなら、ゴマを搾ったゴマ油も、オリーブの果実を搾ったオリーブオイルもジュースと同じです。
本当は、油類はジュースのように新鮮なものであるはずなのです。
長く保存しておくと、油類は劣化し酸化します。
傷むものだから、昔は少しずつ量り売りしていたのだと思います。
私たちの体は、60兆の細胞でできているといわれています。その一つひとつが油脂の膜で覆われているのです。
たとえば、冬の乾燥から手を保護したいと思ったらクリームを塗りますし、大事なバッグなどもクリームを使ってきれいにしてから保管します。自転車や自動車にしても、錆びないように油やワックスを塗ったりします。
それと同じように、細胞を保護するために油脂は必要不可欠なのです。
私たちの細胞を覆い、守ってくれているのは、リン脂質と呼ばれる油脂です。
リン脂質がよい状態であるならなんら問題は起きませんが、リン脂質が酸化してしまうとさまざまな問題を引き起こします。
体に問題が起きないようにするためには、酸化している油脂をロから摂取しないことはもちろん、細胞膜の油脂を酸化させる食物も摂取しないようにすることが大切になってくるのです。
悪い油脂は必要ありませんが、良質な油脂は体に必要不可欠なのです。
特に、大人になり、体をメンテナンスする段になると、油脂は欠かせなくなります。
酸化したリン脂質で覆われた細胞×60兆の体と、良質なリン脂質で覆われた細胞X60兆の体であれば、誰もが迷わず、後者の体を選ぶはずです。
よいリン脂質で覆われた細胞×60兆の体なら、その先にできてくる体に十分期待が持てます。
確かに、油類の中には、私たちの体に悪さをするものがあります。
しかし、すべての油類が悪さをするわけではありません。
私たちの体に悪さをするかしないかの分かれ道は何かというと、体温で溶けるか、固まるかということです。そこがポイントなのです。
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