食物繊維は消化されない食物中の成分のことで、大きく、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類に分けられます。
水に溶けにくい不溶性食物繊維はセルロースなどで、穀類や野菜、豆類などに多く含まれています。
胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動運動を活発にして、便通を促進する働きがあります。
もうひとつの水に溶ける水溶性食物繊維はペクチンなどに代表され、果物や昆布、わかめ、こんにゃくいも、里いも、大麦などに多く含まれます。
繊維自体が水に溶けてゲル状になり、食べた食品の移動が緩やかになるので、小腸での栄養吸収が和らぎ、糖質の吸収もゆるやかです。
食後の血糖値の上昇を抑えます。
食物繊維は、いずれも大腸内で発酵・分解されると善玉菌であるビフィズス菌などを増やすため、腸内環境が良くなります。
近年、日本人の食物繊維の摂取量は減少してきています。
1947年に比べ、2005年は約半分まで減っているというデータもあるくらいです。
特に、穀類からの割合が減っており、食生活の欧米化で肉や乳製品の窃取が増え、米の摂取量が減ったことや、雑穀を食べなくなったことがその理由としてあげら挙げられています。
食物繊維は、大腸ガンのみならず、最近では、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防にも役立つことが確認されています。
生の野菜や果物は、酵素や食物繊維も両方摂れる優秀な食材ということができるでしょう。
関連参照:
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中高年からの筋肉作り
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つまらんことでしょうか
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