「おかず」は漢字で「お菜」と書くことが表しているように、日本でも副菜は野菜が多かったものです。
昔の主婦はおかずをつくるとき、「魚一、豆一、野菜五」を目安にしていたといいます。
しかも、青菜のような葉ものから蓮根、大根、カブなどの根菜類、サトイモ、ヤマノイモなどのイモ類までさまざまな野菜をまんべんなく食べてきたのです。
ある種の野菜だけを集中して食べると、よい部分をたくさんとることができる反面、マイナス部分も蓄積されてしまいます。
オフクロの味の代表である肉ジャガはジャガ芋、玉葱、人参などを使いますし、筑前煮は人参、牛蒡、蓮根、タケノコ、干し椎茸、蒟蒻など、さまざまな野菜を煮合わせます。
けんちん汁、さつま汁などの具だくさんの汁ものもいろんな野菜が使われたすぐれた栄養のとり方です。
中国の陰陽学では野菜も陰と陽に分けて考えます。
・大まかにいうと、寒い地方で栽培されるもの、冬が旬の野菜は「陽」。体を温める野菜だとされています。
・反対に、暑い地方で採れたり、夏が旬の野菜は「陰」で、体を冷やす野菜だとされます。
夏になれば自然に冷やしたキュウリやトマトが食べたくなりますし、冬になればアツアツに煮込んだふろふき大根に手が伸びるものです。
「陰陽」は自然の摂理だと納得できます。こうした自然な感覚をもっていること、そしてその感覚に素直に従っていけることこそ本当に健康である証なのです。
健康が気になる40歳前後からは、とくに大事にしていきたい感覚です。
よく、30品目の野菜がとれるとか、一日分の必要量の野菜がとれるというふれこみの市販品の野菜ジュースを飲んで安心している人がいますが、
野菜ジュースを飲むなら、「自分で搾り、つくり立てを飲む」ようにしましょう。
食べ物の陰陽はすっきり分類できるものではなく、季節や考え方によっても異なります。
ここではわかりやすいようにあえて3つに分けてありますが、あくまでもおよその感じをつかむための参考にしてください。
関連参照:
ビタミン・ミネラル・便利事典
サプリメントとの付き合い方
「加齢」との付き合い方
アディポネクチンの増やし方
●【ハゲのカリスマ式】ぐんぐん発毛プログラム
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