こういう方は、まさに「長寿遺伝子」を持っている、あるいはその性質を発揮しやすい状態の人といえます。
遺伝子の解析は進んできていて、現時点で長寿や老化に関連した遺伝子は50~100個程度発見されています。
その中でも特に注目されているのが、マサチューセッッエ科大学のレオナルドーガレッテ博士によって発見された「Sir2(サーツー)遺伝子」です。
博士が行った酵母菌の実験では、サーチュイン遺伝子の1つである「Sir2遺伝子」を増やすことで、本来20回程度出芽する酵母が55回も出芽する突然変異体を確認したのです。
また酵母菌よりも複雑な構造を持つ線虫による実験では、寿命が1.5倍に延びたという結果が出ているほか、さらに人の体の中にも同様の遺伝子が存在していることを発見しました。
哺乳類の遺伝子としてはSirt(サート)1から7まで7種類あることが分かっており、中でも「Sirt6」が皮膚の老化や背中が曲がるなど外見上の老化現象とかかわりが深いことが注目されています。
この遺伝子は、誰にでも備わっているものです。
ただしこの遺伝子が「オン」になっているかどうか、つまり「活性化された状態」になっているかどうかで遺伝子の恩恵を受けられるかどうかが変わってきます。
活性化された状態にするには「カロリー制限」がポイントになります。
カロリー制限で寿命が延びることは、20世紀半ばからさまざまな動物ですでに確認されています。
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