指の関節が腫れてきたというとき、時々女性に見かけるヘバーデン結節とプシャール結節は、加齢とともに増える変形性関節症の一種です。
末節骨の第一関節が腫れるのがヘバーデン結節で、第二関節がプシャール結節です。
中には相当に腫れ上がることもありますし、動かそうとすると痛んだりしますが、リウマチではありません。
関節周囲の軟骨が肥厚したり、周囲の結合組織の変化が原因と考えられています。
罹患しやすさには遺伝も関係しているようですが、手指の酷使は確実に影響します。
男性にはめったに出現しませんが、母から娘には受け継がれるケースが少なくありません。
もしかしたら、体質だけでなく、お母さんの行動パターンを娘さんが無意識に踏襲していることによるのかもしれません。
これは悪性の病気ではないので、なだめなだめ暮らしていくという方法がよいでしょう。
物を持つにしても、つまみ上げることは避けて、下から支えるなど、自分なりの持ち方を工夫してください。
内服や外用での抗炎症剤で症状が軽快することもあります。
ただし、ほかの疾患と区別するために、一度受診していただくことをお勧めします。
関連参照:
「加齢」との付き合い方
老化。焦げ・枯れ・錆びと
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