2015年3月6日金曜日

妊娠の可能性を高める7つの原則

全米18000人の女性看護師の協力を得て、調査研究に取り組んだ報告があります。


調査対象の女性からは、妊娠するまでにどれくらいの期間がかかったか、流産の有無を含めた健康状態、食生活、運動の記録、喫煙やその他の生活習慣についての情報を提供してもらいました。


莫大なデータから、以下にあげた食生活における7つのポイントが、排卵に関連する不妊症を劇的に改善することを確かめることができたのです。



妊娠の可能性を高める7つの原則

 全粒粉など、精製度の低い穀類を選ぶこと。食後の血糖値を急激に上げるような精製された炭     水化物は減らすこと。

2 オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂リ、加工食品やファストフードなどに含まれるトラ      ンス脂肪酸は避けること。

 牛乳、あるいはヨーグルトやアイスクリームは無調整のものにすること。スキムミルクや、カッテ     ージチーズ、フローズンローグルトなどの低脂肪(無脂肪)乳製品の摂取は回数を減らすこと。

 植物性タンパク質を多く摂り、動物性たんぱく質を減らすこと。

 葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取すること。

 水を十分に飲むこと。コーヒー、紅茶は控えめに。砂糖入りの清涼飲料水は飲まないこと。

 体重をコントロールすること。太り過ぎているようであれば、排卵障害の改善のために体重の5     ~10%を減量すること。1日30~60分、からだを動かすこと。
    何もしていない人は運動を始めること。

 
喫煙についてはあげていません。看護師のなかで、喫煙習慣のある人はとても少なかったため、妊娠に対する影響を調べることが難しかったからです。
 
多くの研究で、女性の喫煙は妊娠を遅らせ、流産のリスクを高めることがわかっていますので、調べる必要もないでしょう。

喫煙の習慣があるなら、今すぐやめましょう。

こんなアドバイスならもう知っている、と思うかもしれません。

実際、不妊に悩む女性や妊娠を望む女性のための食生活の情報は氾濫していますが、私たちの方法は長期間にわたる調査研究に基づいた科学的な裏付けがあることが違っています。
 
ここで推奨する食生活は、排卵障害が原因の不妊状態を改善するものですが、もし、不妊の原因が排卵障害以外にあるとしても、なんらかの効果はあると思われます。
 
しかし、排卵障害以外の不妊と食事中の栄養との関係を証明する十分なデータはまだありません。

「看護師健康調査」の対象には看護師のパートナーは含まれていないため、栄養と男性不妊の関係も未調査です。

ただ、限られた調査研究のなかから集めた情報によると、7つの原則のうちのいくつかは、
男性不妊にも効果があるようです。


関連参照:
男性不妊の問題   



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