タンパク質をはじめ、さまざまな栄養素を豊富に含み、それでいておいしい、健康食品です。
ピーナツやクルミ、アーモンド、ピスタチオを約28グラム食べると、牛乳1杯分のタンパク質(約8グラム)を摂ることができます。
ナッツには牛乳より多くの脂質も含まれますが、そのほとんどが不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増加させます。
ある栄養学の調査研究によると、頻繁にナッツを食べている人はそうでない人に比べ、心臓発作やその他の心臓疾患で死亡するリスクが30~50パーセント低いとの報告があります。
これは信頼性の高い結果で、FDA(アメリカ食品医薬品局)は食品会社に、食品ラベルに
「1日に1.5オンス(約42グラム)のナッツ類を食べれば、飽和脂肪酸とコレステロール値が減少し、心臓病のリスクも減リます」
と記載するよう要請しているほどです。
ナッツは、2型糖尿病と胆石の予防にもつながります。
有名な「看護師健康調査」では、ピーナツバターをほとんど食べていない人より、1週間に5回ピーナツバターを食べている人のほうが、2型糖尿病を発症するリスクが21パーセント低いという結果が出ました。
加工していないホールナッツでも同様の結果でした。
ナッツばかり食べていると太るのではないかと心配する人もいるでしょう。
どうぞご心配なく、大丈夫です。
ナッツをよく食べる人の平均体重は、そうでない人に比べて少し低いのです。
おそらく、腹もちがよいので、消化吸収のよい炭水化物のスナック類を食べるより満腹感が長く続くからでしょう。
もちろん、ナッツを山のように食べて、さらに間食や食事をふつうに摂っていてはいけません。
約28グラムで約160キロカロリーとなるので、そのぶん間食を減らすなど調整しないと、一年後には4.5~9キロも体重が増えてしまいます。
ナッツ類を食べる習慣のない人でも、スナックや牛ヤンディバーの代わりにピーナツやアーモンド、クルミなどで良質な植物性タンパク質を摂取することをお勧めします。
そのまま食べてもいいですし、食事のメニューに肉の代わりにナッツを使ってみてください。
地中海料理やアジア料理では、多くのレシピにナッツ類が使われています。
香ばしく焼いて砕いた松の実やピーカンナッツをサラダにトッピングしたり、刻んでシリアルに加えたりなど気軽に取り入れて、おいしく栄養価に富んだメニューを楽しみましょう。
関連参照:
ビタミン・ミネラル便利事典
アディポネクチンの増やし方
↓クリックをお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿