2014年1月3日金曜日

ガンの治療の目標。ガンの知識ー11

ガンの治療の目標は3つです。

1>ガンを完全に治す「根治(完治)」、
2>1日でも長く生きるための「延命」、
3>つらい症状をとる「症状緩和

の3つです。

「根治(完治)」とは、ガンが二度と再発しないことです。

多くのガンで、再発せず5年経過した場合、
便宜的に「根治」と考え、5年生存率が治癒率と同じ意味に使われます。

しかし、乳ガンなどでは、10~20年後の再発もあるので注意を要します。

ガンが完治するためには、局所治療である手術放射線治療のいずれかが必要です。

絨毛ガンなど、わずかな例外を除き、抗ガン剤だけで完治出来るガンはありません。

その意味で、手術か放射線治療か、この二つしかありません。


なお、白血病は、抗ガン剤で完治しうる病気ですが、医学的には「ガン」とは呼びません。

「ガン」は臓器の表面の細胞からでき、かたまりを作るものを指すからです。

ガン細胞の大きさは、1ミリの100分の1ほどです。

ガンの大きさになると、ガン細胞の数は100万個にのぼります。

1センチになると、10億個の細胞を含んでいます。

一方、白血病では、細胞は一つひとつバラバラに血液や骨髄に散らばっています。

ひとつのガン細胞のまわりに抗ガン剤があるのと、10億個のガン細胞からなるかたまりの回りに抗ガン剤があるのとでは効果がまったく違うことになります。

最近は、手術、放射線治療、化学療法の3つを組み合わせた「集学的療法」が一般的となっているようです。

有効な手立ては全部使おうという、考え方です。

抗がん剤も、それだけではガンを退治できないとしても、治療に大いに役立つのです。

手術や放射線治療のあとに、予防的に抗がん剤を投与すると、再発を予防し治癒率をよくすることがあります。

これは、もともとの大きなガンのかたまり(原発巣)を手術か放射線治療でやっつけておけば、目に見えないようなガンの取り残しや、ほかの臓器に潜んでいる小さな転移病巣なら、抗がん剤だけで消し去ることができることを示しています。

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ガンと告知されたりした場合、まず情報をしっかり集めることが必要です。

信頼できるガン情報サイトの紹介。是非、参照してみてください。

国立がんセンター「がん情報サービス」 
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります。


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